ファイバードラムの日とは?由来や歴史を解説【9月8日】

  • URLをコピーしました!

9月8日が「ファイバードラムの日」だってご存知でしたか。

この記念日について検索してきたということは由来や歴史をきちんと知りたいと思っていらっしゃるんですよね。

この記事を読めば誰がどんな想いでこの日を制定したのか、そしてファイバードラムそのものがどういうものなのか、しっかりわかるようになっています。

普段の暮らしではあまり耳にしない言葉ですけど実は産業を裏側から支えてきた立派な存在なんです。

目次

ファイバードラムの日ってどんな記念日なの

まずはこの記念日がどういうものなのか、基本のところから押さえておきましょう。

誰が制定してどこに認定されているのかを知ると、記念日への理解がぐっと深まると思います。

太陽シールパック株式会社が制定した記念日

ファイバードラムの日は和歌山県和歌山市に本社を置く太陽シールパック株式会社が制定した記念日です。

同社は日本で初めてファイバードラムを開発、製造した企業で国内シェアでトップの座を守り続けています。

この記念日は一般社団法人日本記念日協会にきちんと認定、登録されていて、単なる社内イベントではなく公的に認められた記念日なんですよね。

制定された時期と目的

実はこの記念日、そんなに古くからあるわけじゃないんです。

太陽シールパックの公式発表によると、2016年に「今年から、9月8日はファイバードラムの日になりました」と案内されていて、これは同社の60周年記念の取り組みの一環として日本記念日協会に申請されたものだったんですね。

目的はいたってシンプルで粉体状のものを入れる産業用包装資材として幅広く使われている紙製のドラム缶、ファイバードラムをより多くの人に知ってもらうことにあります。

普段の生活で目にする機会が少ないぶん、こういう記念日をきっかけに知ってもらう工夫って大事だなと個人的には思います。

9月8日という日付の由来を深掘り

なぜ9月8日という日付が選ばれたのか気になりますよね。ここでは日付の根拠をしっかり解説していきます。

太陽シールパックの設立日から来ている

日付の由来は太陽シールパックの設立日が1955年(昭和30年)9月8日であることに紐づいています。

語呂合わせでもなく、業界の慣習でもなく、企業そのものの誕生日をそのまま記念日にしているというのがちょっと素朴で好感が持てるなと感じました。

会社概要にも設立年月日として1955年9月8日と明記されていて、資本金は当時420万円だったという記録も残っています。

60周年という節目が申請のきっかけに

2016年といえば太陽シールパックにとって創業から60年を超えた節目の時期にあたります。

同社のニュースリリースでは「当社の60周年記念の一環として申請し、無事認定されました」と述べられていて、節目の年に自社の歴史そのものを記念日という形で残そうとした意図がうかがえます。

ちなみにこのニュースの中ではファイバードラムを長年使い続けてくれた顧客への感謝の言葉も添えられていました。

そもそもファイバードラムとは何なのか

記念日の名前になっているファイバードラム自体、正体を知らない方も多いと思います。ここでその中身をきちんと紐解いていきますね。

紙とスチールを組み合わせた産業用容器

ファイバードラムは簡単に言うと紙製のドラム缶のことです。

円筒状の胴体部分は紙でできていて上下のふた部分にスチールを組み合わせたシンプルな構造になっています。

このシンプルさが逆にいいところで、軽量なうえに分別リサイクルもしやすいという特徴を持っています。

金属製のドラム缶に比べると圧倒的に軽く、それでいて強度もきちんと確保されているのが意外なポイントだなと思いました。

主な用途と容量のラインアップ

主な用途は粉体状の化学品や医薬品、食品などの国内外への輸送用容器です。

容量のラインアップは10リットルから250リットルまでとかなり幅広く、顧客の要望に応じたサイズや仕様で企画、開発されています。

それだけじゃなく粉体だけでなく液体や固形物、鋼材の梱包用途にも応用されているというのは、正直あまり知られていない事実じゃないでしょうか。

太陽シールパックとファイバードラム誕生の物語

記念日の背景にある企業の歴史を知るとこの記念日そのものにもっと愛着が湧くと思います。

戦後の援助物資がきっかけだった

太陽シールパックの企業訪問記事によると創業のきっかけは戦後にアメリカからの援助物資として日本に入ってきた脱脂粉乳の容器にファイバードラムが使われているのを、初代社長である糟谷光夫氏が目にしたことだったそうです。

1954年10月に糟谷光夫氏がファイバードラム製造の研究に着手し、翌1955年9月に試作品が完成すると同時に、資本金420万円で会社が設立されています。

まさに一人の気づきから、業界を切り開く会社が生まれたわけでこの経緯にはちょっと胸を打たれるものがありました。

参考:https://www.taiyosealpack.co.jp/upload/news/pdf/20250905.pdf

創業からの歩み

設立直後の1956年7月には通産省から輸出向け包装品の適格品として推奨され、翌年以降も研究助成金の交付を受けています。

和歌山、新潟、神奈川、香川、山口の全国5工場を有していて、累計出荷本数はなんと9000万本以上にのぼるといいます。

国内シェアは約40%で、現在ある6社ほどのファイバードラムメーカーの中でトップを走っている状態です。

70年近くにわたって同じ分野を突き詰めてきたというのは、なかなか真似できることじゃないなと感じます。

ファイバードラムが選ばれ続ける理由

なぜこの容器が長年にわたって産業界に必要とされてきたのか、機能面と環境面の両方から見ていきましょう。

古紙を活用した環境にやさしい設計

ファイバードラムは古紙を約90%使用した原紙で製造されていて、限りある資源を有効活用した製品になっています。

海外の業界団体であるSEFFIの解説でも、ファイバードラムは木質繊維からできた自然素材の製品であり、使用後は鉄部分を取り外して紙の部分をパルプに再生できると説明されていて、リサイクル性の高さは日本国内だけの話ではなく国際的にも共通して評価されている点みたいです。

Aドラムの開発と科学技術賞の受賞

2000年に太陽シールパックが発売した「Aドラム」は胴体部分をすべて紙製にすることで分別のしやすさとリサイクル性を高めた製品です。

従来品と同等の強度を保ちながら環境性能を高めるための技術開発には相当苦労したようですが、その功績が認められて平成23年度の科学技術分野における文部科学大臣表彰を受賞しています。

同社は1999年に本社と和歌山工場でISO14001を業界に先駆けて取得し、2004年には全社でISO9001の認証も取得するなど品質と環境への取り組みを地道に積み重ねてきた歴史があります。

こういう裏側の努力を知ると普段目にしない容器にも急に親しみが湧いてくるものですね。

まとめ

ファイバードラムの日について由来や背景を振り返ってみます。

  • 9月8日は太陽シールパック株式会社が制定し、日本記念日協会に認定された記念日
  • 日付は同社の設立日である1955年9月8日にちなんでいる
  • 2016年、創業60周年の取り組みの一環として申請、登録された
  • ファイバードラムは紙とスチールを組み合わせた軽量でリサイクルしやすい産業用容器
  • 誕生のきっかけは戦後の援助物資に使われていた容器を目にしたことだった
  • 現在は全国5工場、国内シェア約40%、累計出荷9000万本という実績を持つ

普段は意識することのないファイバードラムですが、実はこうして70年近い歴史と環境への配慮を積み重ねた技術がぎゅっと詰まった容器なんですよね。

9月8日を迎えたときには、こうした背景をふと思い出してもらえたら嬉しいなと思います😊

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


目次