9月6日は「生クリームの日」なんです。
この記事を読んでいただければなぜこの日が記念日になったのか、そして生クリームという食材が日本でどんな道のりを歩んできたのか、しっかりわかると思います。
ケーキやお菓子作りが好きな方はもちろん、なんとなく今日は何の日か気になって調べてきた方にも読み終わったころには「へえ、そうだったんだ」と思ってもらえるはずです。
生クリームの日はどうして9月6日なの
まずはこの記念日そのものの正体から見ていきますね。日付の理由と誰がこの日を作ったのかがわかる章です。
「ク(9)リーム(6)」という語呂合わせが由来
生クリームの日はク(9)リーム(6)と読む語呂合わせから生まれた記念日です。
数字の並びをそのまま食べ物の名前に変換してしまう発想、日本の記念日文化らしいなと個人的には感じます。
単純に見えて、覚えやすいっていうのは記念日としてかなり強い武器ですよね。
制定したのは中沢乳業株式会社
この日を制定したのは明治元年(1868年)創業という老舗の乳業メーカー、中沢乳業株式会社です。
もともとは東京の新橋で牧場を営み、牛乳の販売からスタートした会社なんですね。
そこから洋食文化の広がりに合わせて生クリームやバターといった乳製品の製造販売を日本でもいち早く手がけるようになったと言われています。
長い歴史を持つ会社だからこそ、生クリームという素材に対する思い入れも相当なものなんだろうなと感じます。

生クリームの日が制定された目的と経緯
なぜわざわざ記念日として登録したのかその狙いを紹介しますね。
Nakazawaブランドの美味しさを広めるため
中沢乳業は自社の生クリームブランド「Nakazawa」の美味しさを、より多くの人に知ってもらうことを目的としてこの記念日を制定したそうです。
業務用生クリームを中心に製造している会社なので一般消費者との接点はどうしても限られがちです。
だからこそ、記念日という形で認知を広げようとしたのかなと思います。
2016年に日本記念日協会へ登録
生クリームの日は2016年(平成28年)に一般社団法人日本記念日協会へ申請され、正式に認定・登録されました。
日本記念日協会への登録というのは企業が制定した記念日に公的なお墨付きを与えるような仕組みなんですよね。
この登録によって生クリームの日はカレンダーや記念日サイトなどでも正式な記念日として扱われるようになったわけです。
中沢乳業と生クリームがたどってきた歴史
ここでは記念日の背景にある生クリームそのものの日本での歩みを掘り下げます。実はこの部分、意外と知られていないんじゃないかなと思っています。
1924年、業務用生クリームの製造がスタート
中沢乳業は1924年(大正13年)から業務用生クリームの生産と販売を始めていたとされています。
この時点ですでに一部の人たちの間では生クリームが食べられていたようですが、当時の日本ではまだまだ一般的な存在ではなかったみたいですね。
冷蔵技術が未発達だった時代に生の乳製品を扱うというのは、かなり大変な挑戦だったんじゃないかなと思います。
バタークリームから生クリームへ、洋菓子文化の転換点
昭和40年代ごろまで日本のケーキは常温でも1週間ほど日持ちするバタークリームが主流だったと言われています。
これは家庭用冷蔵庫がまだ十分に普及していなかった時代背景が大きいようです。
ところが昭和35年以降、洋菓子店に冷蔵ショーケースが導入され、家庭にも冷蔵庫が広まっていくにつれて状況が変わっていきます。
加えて戦後はバターが不足して高価だった一方、生クリームは比較的安価だったこともあり、不二家をはじめとする大手洋菓子メーカーが生クリームを使ったケーキを提供するようになっていったそうです。
軽い口当たりで濃厚なミルクの風味を持つ生クリームは評判を呼び、それ以降の日本では生クリームケーキが定番として定着していきました。
この流れを知ると9月6日という何気ない日付の裏に、日本の食文化そのものの転換が隠れているような気がしてきませんか。
ただの語呂合わせのはずなのに、たどっていくと結構壮大な話になるんですよね。
記念日を機に知っておきたい生クリームの基礎知識
生クリームの日をより深く楽しむために素材としての生クリームがどう定義されているのかも押さえておきたいところです。
乳等命令における生クリームの定義
法律上、クリームは「生乳や牛乳、特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」と定義されていて、乳脂肪分18.0パーセント以上であることが条件になっています。
これは生乳に何も加えずに作られたもので、いわゆる純粋な生クリームのことを指しているんですね。
一方で乳化剤や安定剤を加えたり、植物性脂肪を一部使用したりしているものは、法律上は「クリーム」ではなく「乳等を主要原料とする食品」に分類されるそうです。
スーパーで見かけるホイップ用のパック、原材料表示を見ると意外な発見があるかもしれません。
ホイップクリームとの違い
生クリームとホイップクリームの主な違いは原材料にあります。
生クリームは動物性油脂のみで乳脂肪分18.0パーセント以上のものを指し、ミルクのコクと香りが強く、泡立てるとふわふわでとろけるような食感になるのが特徴です。
デコレーションに使うと長時間の形状保持はやや苦手で、水分が出やすいので早めに食べるのが向いているとされています。
対してホイップクリームは植物性油脂のみ、もしくは植物性と動物性の両方を使ったものです。
生クリームよりあっさりした味わいで絞り出した後の形も保ちやすいという特徴があるみたいですね。用途や好みに合わせて選ぶのがよさそうです。
生クリームの日の楽しみ方
この記念日をどう過ごすとよいのか、具体的なイメージを共有しますね。
家庭でひと工夫してみる
生クリームの日には家庭で生クリームを使ったスイーツを作ってみるのも素敵な過ごし方だと思います。
誕生日やクリスマスといった特別な日に登場することが多い生クリームですが、9月6日はそれ自体が記念日ですから、あえて理由をつけて楽しんでみるのもいいですよね。
洋菓子店やカフェでの動き
9月6日前後には製菓店やカフェで生クリームを使ったスイーツにちなんだ企画が行われることもあるようです。
ただし全国的に大々的なイベントが定例化しているという情報までは確認できていません。
あくまで店舗ごとの取り組みとして捉えておくのが無難かなと思います。
まとめ
- 生クリームの日は毎年9月6日、「ク(9)リーム(6)」の語呂合わせが由来
- 明治元年創業の中沢乳業株式会社が制定し、2016年に日本記念日協会へ登録された
- 目的はNakazawaブランドの生クリームの美味しさを広めること
- 中沢乳業は1924年から業務用生クリームを製造しており、日本の洋菓子文化がバタークリームから生クリームへ移行する流れにも関わってきた
- 生クリームは乳脂肪分18.0パーセント以上と法律上定義されており、ホイップクリームとは原材料の違いがある
9月6日を迎えたら、ちょっとだけ生クリームの歴史に思いを馳せながら好きなスイーツを味わってみてはいかがでしょうか。
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