この記事を読めば「減塩の日」がいつ・なぜ・誰によって制定されたのかその背景にある歴史的な経緯とデータまでしっかり把握できます。
「毎月17日が減塩の日なのはなんとなく知ってるけど、なんで17日なの?」
って思ったことはありませんか?
実はそこには世界規模の健康啓発運動とつながる、ちゃんとした理由があるんです。
食や健康に関心がある方、あるいは高血圧が気になり始めた方にとっては、知っておいて損のない話だと感じています。
減塩の日とは何か
毎月17日は「減塩の日」として特定非営利活動法人・日本高血圧学会によって制定された記念日です。
高血圧の予防や治療において重要な「減塩」をより多くの人に実践してもらうことを目的に設けられました。ひとつの記念日ではなく「毎月」設定されているというのがちょっとユニークなポイントですよね。
制定されたのはいつ?
2017年(平成29年)に制定されています。
日本高血圧学会が日本高血圧協会をはじめとする関連団体の賛同を得たうえで2017年4月28日に行われたプレスセミナーにて正式発表されました。
記念日ができてまだ10年に満たない、わりと新しい記念日なんです。
なぜ「毎月17日」なの?
ここが一番気になるところですよね。
5月17日は「世界高血圧デー(World Hypertension Day)」として世界高血圧連盟(WHL)が制定した国際的な記念日です。
日本でもこれに合わせて2007年に日本高血圧学会と日本高血圧協会が5月17日を「高血圧の日」として制定しました。
そのうえで、「1年を通じて継続的に減塩を意識してほしい」という思いから、5月17日の「17日」をそのまま引き継いで、毎月17日が「減塩の日」とされることになったんです。
世界規模の流れから日本独自の取り組みへとつながっている、という構図ですね。
ちなみ、世界高血圧デー(5月17日)の日付自体は、アメリカで5月が「高血圧啓蒙月間」だったことに由来するとされていて特定の意味があって選ばれたわけではないみたいです。
制定の背景にある日本の塩分問題
日本人の塩分摂取量は目標を大きく上回っている
なぜこの記念日が必要とされたのか。それを理解するには日本人の食塩摂取の現状を知る必要があります。
厚生労働省の令和5年(2023年)国民健康・栄養調査によると食塩摂取量の平均値は男性10.7g、女性9.1gと報告されています。
一方、厚生労働省が定める1日の食塩摂取量の目標値は男性7.5g未満、女性6.5g未満。
要するに目標値と比べて男女ともにおよそ3〜4g程度オーバーしているのが現状です。
さらにWHO(世界保健機関)が推奨する食塩摂取量は1日5gとされていてそれと比較すると日本人の平均はほぼ倍近い水準にあります。
これを知ったとき、正直かなり驚きました。
塩分の過剰摂取が招くリスク
食塩のとりすぎは高血圧の主要な原因となるほか心臓病や脳卒中、腎臓病といった様々な生活習慣病のリスクを高めます。
実際、コクランレビュー(医学的な系統的レビューの権威として知られる研究機関)の分析では、高血圧患者が減塩を行うと収縮期血圧が平均4.14mmHg低下するという結果も出ています。
数字だけ見ると小さく感じるかもしれないけれど、長期的には心血管疾患の発症リスクを下げる効果につながると考えられています。
日本高血圧学会ってどんな団体?
学会の役割と減塩との関係
日本高血圧学会は高血圧の研究や診療、啓発を専門に担うNPO法人(特定非営利活動法人)です。
学術活動だけにとどまらず市民向けの健康啓発にも積極的に取り組んでいて、「減塩の日」の制定もその一環と言えます。
同学会が定める高血圧患者向けの塩分目標は1日6g未満とされていてこれは一般的な目標値よりもさらに厳しい基準になっています。
それほど塩分管理が治療の核に位置づけられているということですね。
毎月17日に各地で行われる取り組み
「減塩の日」が制定されたことで全国の自治体や保健センターがこの日に合わせた啓発活動を行うようになりました。
たとえば長野県須坂市では毎月17日に減塩商品の展示やレシピ紹介などを実施しています。
宗像市や羽曳野市、塩竈市など多くの市区町村がこの記念日を活用して市民への情報提供を行っている状況です。
自分の住む地域でも似たような取り組みがあるかもしれません。調べてみると意外と発見があるかもと思います😊
減塩の日をきっかけに意識したいこと
毎月17日はセルフチェックの日に
「減塩の日」はただの記念日というより、月に1回自分の食生活を振り返るルーティンのきっかけとして活用できるものです。
毎日意識し続けるのはしんどいですが、「17日が来たら見直す」という仕組みにすれば無理なく続けられる気がします。
目標値まで減らすのが難しい理由
男性で約3g、女性で約2.5g以上の減塩が必要とはいっても実際にやってみるとけっこう難しいんです。
外食や加工食品には塩分が多く含まれていることが多く、意識しないとあっという間に目標を超えてしまいます。
まあ、一気に減らそうとすると「味が薄い」と感じてストレスになる方も少なくないと思うので段階的に薄味に慣れていくことが大切だと言われています。
まとめ
- 「減塩の日」は2017年(平成29年)に日本高血圧学会が制定した記念日で、月17日に設けられている
- 日付の「17日」は世界高血圧連盟が定めた「世界高血圧デー(5月17日)」に由来している
- 1年を通じて減塩を意識してもらうために「毎月」設定されており、年1回の「高血圧の日」を補完する位置づけ
- 日本人の平均食塩摂取量は男性10.7g・女性9.1gで、目標値を大きく上回っている(令和5年国民健康・栄養調査)
- 高血圧患者が減塩を実践することで収縮期血圧の低下が確認されており、心血管疾患予防への貢献も研究されている
- 全国の自治体が毎月17日に減塩啓発イベントを実施しており、地域ぐるみの取り組みとして広がっている
毎月17日が来るたびにちょっとだけ食卓の塩分に目を向けてみる。そんな小さな習慣の積み重ねが長期的な健康につながっていくのかもしれませんね。
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