この記事を読めば5月22日「ガールスカウトの日」がなぜこの日に制定されたのか、その由来と歴史の全体像がよくわかります。
「ガールスカウトって聞いたことはあるけど、正直なところよく知らない…」
という方、意外と多いんじゃないでしょうか。
この日はただの記念日ではなく、戦後の焦土の中で女性たちが自らの意志で立ち上がった歴史が刻まれているんです。
なんか、そう聞くとちょっとグッとくるものがありますよね。
5月22日が「ガールスカウトの日」になった理由
5月22日が記念日として定められた背景を一言で言うと戦後復興のなかでガールスカウト活動が日本で再開された日だからです。
昭和22年5月22日に何が起きたか
1947年(昭和22年)5月22日、第二次世界大戦で中断を余儀なくされていた日本のガールスカウト運動を再び始めようと、旧「日本女子補導団」のメンバーたちが集まり、「中央準備委員会」を発足させました。
当時の合言葉は「誰の手を待つまでもなく、わたしたちの手で」。
戦後の焼け野原のなかで日本の未来を担う少女たちに力をつけ、明るい未来を見せることが何より重要だと感じた女性たちが、自主的に行動を起こしたんです。
その姿、なんというかすごくかっこよくないですか?

「昭和22年」の5月22日という偶然の一致
ちなみに、「ガールスカウトの日=5月22日」という数字の並びには、ちょっと面白い話があります。
「昭和22年」の「5月22日」という、「22」が二重に重なる日付なんです。
意図的に選ばれたわけではないと思いますが、なんとなく覚えやすくて記念日らしい趣がありますよね。
2年後に正式な連盟が誕生
この再出発から2年後の1949年(昭和24年)、「公益社団法人ガールスカウト日本連盟」の前身にあたる「社団法人ガールスカウト日本連盟」が正式に発足しました。
5月22日はその出発点となった日として、今も「ガールスカウトの日」として大切にされています。

ガールスカウトはどこから来たの?発祥の歴史
日本の記念日の話に入る前にそもそもガールスカウトがどういう経緯で生まれたのか、少し遡ってみましょう。
ボーイスカウトへの少女たちの「声」から始まった
1909年、イギリスでボーイスカウト活動が盛り上がっていた時代、その創始者ロバート・ベーデン=パウエル(通称B-P)のもとに少女たちが突然押しかけてきました。
「Something for Girls,too!(私たちも活動したい!)」と声を上げたのです。
この訴えを聞いたB-Pは「少女には少女に合ったやり方がある、運営は女性に任せるべきだ」と考え、ガールスカウトを作ることを決意しました。
翌1910年にはB-Pの妹アグネス・ベーデン=パウエルが「ガールガイド」という名称で正式に組織化しています。
アメリカで「ガールスカウト」という名前に
その後、ガールガイド運動はB-Pの妻オレブに引き継がれ、世界中に広まっていきます。
アメリカに渡ったとき、1912年にジュリエット・ゴードン・ローという女性がこれをもとに「ガールスカウト」という名称で団体を設立しました。
これが「ガールスカウト」という呼び名が世界に定着するきっかけになったんです。
日本へ伝わったのは1920年
日本にガールスカウトの前身であるガールガイド活動をもたらしたのは、英国教会から日本聖公会に派遣された宣教師ミュルエル・グリーンストリート女史です。
彼女は東京の香蘭女学校において「ガールガイド東京第一組」を発足させ、1920年(大正9年)1月30日に聖アンデレ教会で発団式を行いました。
このとき集まった団員はわずか12名だったといいます。
当時は女性だけで野外活動をすること自体が珍しかった時代。
それなのに瞬く間に全国へ広がったのはその活動内容が当時の少女たちの心をつかんでいたからなんだろうな、と思います。
戦時中の中断と戦後の復活
ガールスカウト活動が日本で広がっていく一方で、1930〜40年代の戦争という時代の波はこの運動にも大きな影響を与えました。
戦争による解散・中断
第二次世界大戦中、ガールスカウト活動は解散・中断を余儀なくされます。
戦時体制のなかで自主的な少女・女性の組織活動を続けることが難しくなったためです。
「わたしたちの手で」。戦後復興への意志
終戦から間もない1947年5月22日、元メンバーたちが再び集まりました。
特定の誰かに頼るのではなく、「私たち自身の手で再びこの運動を立て直そう」という強い意志が、あの合言葉に込められていたんです。
個人的にはこの言葉が一番好きかもしれないです。
「ガールスカウトの日」と「ガールスカウト週間」
5月22日は単独の記念日ではなく、前後の期間も含めた「週間」として位置づけられています。
5月19日〜25日は「ガールスカウト週間」
5月22日を中心とした5月19日〜25日は「ガールスカウト週間」とされていて、全国各地でガールスカウト日本連盟のイベントが開催されます。
地域の人々との交流を通じて、ガールスカウト運動を広く知ってもらうための週間ですね。
2025年度は「Free Being Me(大好きなわたし)」をテーマに掲げ、容姿に関する固定観念を乗り越えて自己受容を促すプログラムが実施されました。
毎年テーマが設定されていて、その時代に合わせたメッセージが込められているんです。
関連する他の記念日
ガールスカウトにまつわる記念日は5月22日だけではなく、以下のようなものもあります。
- 1月24日:ボーイスカウト創立記念日
- 2月22日:世界友情の日
- 9月15日:スカウトの日
世界のガールスカウト 今どのくらい広がっている?
現在のガールスカウト運動は、本だけの話にとどまらず、世界規模の組織に発展しています。
153の国と地域、約1,120万人の仲間
ガールスカウト日本連盟の公式情報によると現在は国籍・人種・宗教の違いを超えて153の国と地域で約1,120万人の会員が活動しています。
世界最大の少女と女性のための団体と言っても過言ではないですね。すごいスケール感です。
世界全体のガールスカウトをまとめる国際組織はWAGGGS(ガールガイド・ガールスカウト世界連盟)といい、5つのワールドセンターを世界各地に置いています。

日本国内の現状
日本国内でも現在約40,000人のガールスカウトが活動しています。
1920年の12人から始まり、4万人規模。戦後の再出発からここまで大きくなったんだなと思うと、感慨深いものがあります。
まとめ
ガールスカウトの日に関する要点を整理するとこんな感じです。
- 5月22日は1947年(昭和22年)に戦後のガールスカウト活動再開に向けた「中央準備委員会」が発足した日が由来
- 合言葉は「誰の手を待つまでもなく、わたしたちの手で」。女性たちの自主的な意志が原点
- 発祥はイギリス、1910年にB-Pの妹アグネスが「ガールガイド」として組織化
- 日本には1920年、宣教師グリーンストリートが香蘭女学校で発団式を行い伝来(団員12名)
- 5月22日前後の5月19日〜25日は「ガールスカウト週間」として全国でイベントが開催される
- 現在は153の国と地域、約1,120万人が活動する世界最大規模の少女・女性の組織へ成長
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