夏休み最終日の8月31日、実はこの日には「宿題の日」という記念日があるんです。
この記事を読めば宿題の日がどうして生まれたのか、誰が制定したのか、そして日本の夏休みの宿題がいつから始まったのかまで、まとめてわかるようになっています。
「毎年8月31日になると憂鬱だった」
「今でも宿題という言葉を聞くとちょっと胸がざわつく」
という方、けっこう多いんじゃないでしょうか。
私も学生時代、8月31日は絵日記や自由研究に追われた記憶が今でも残っていて、この記念日を知ったときは思わず頷いてしまいました。
そんな誰もが抱えている記憶に実はもっと大きな意味が込められている。今回はそのあたりをじっくり解説していきます。
宿題の日とは何を意味する記念日なのか
まずこの章では、宿題の日という記念日がどういう位置づけのものなのか、基本の部分を押さえていきます。
8月31日に認定された記念日
宿題の日は正式名称を「宿題の日(学べる喜びにきづく日)」といい、8月31日の記念日として一般社団法人日本記念日協会に認定されています。
学べる喜びにきづく日という副題の意味
この記念日には「学べる喜びにきづく日」という副題がついていますよね。
単に宿題を思い出す日ではなく、学ぶこと自体の喜びに立ち返ってほしいという願いが込められているようです。
ここが個人的にはすごく印象的でした。
宿題という、どちらかというとネガティブなイメージを持たれやすい言葉を起点にして学びのポジティブな側面に目を向けさせようとしている。
逆転の発想というかなかなか粋な着眼点だなと感じます。
なぜ8月31日なのか日付の由来を探る
記念日の日付がなぜ8月31日に設定されたのかその理由がわかります。
夏休み最終日という共通体験が土台に
日付の由来は日本の多くの市町村で夏休みの最終日が8月31日であることに基づいています。
夏休みの宿題を終わらせるために必死で勉強した思い出を持つ人が多い、その共通体験にあやかって選ばれた日付なんですね。
誰もが一度は通ってきた道だからこそ、共感を集めやすい日付なのかなと思います。
大きな宿題を終わらせたいという願い
夏休みの宿題を終わらせるように「全ての子供たちに教育の機会を提供する」という世界規模の大きな宿題も一緒に終わらせたい。
そういう願いがこの日付選びには込められているそうです。
個人の小さな宿題と世界の大きな課題を重ね合わせる発想、ちょっと詩的だなと思いませんか。
誰が制定したのかA World At Schoolという団体
ここでは宿題の日を制定した団体とその活動の背景を見ていきます。
イギリスのチャリティー団体による制定
宿題の日を制定したのは、イギリスのチャリティー団体「A World At School」です。
この団体は2002年にサラ・ブラウン氏が設立したTheirworldという団体によるイニシアチブで、2013年以降は250以上の市民団体や民間企業、国際NGOなどと連携しながら活動しているとされています。
名前だけ見るとあまり馴染みがないかもしれませんが、教育の機会を世界に広げるという一点にかなり本気で取り組んでいる団体という印象を受けました。

UpForSchoolキャンペーンとの関わり
宿題の日はA World At Schoolが展開する「#UpForSchool」キャンペーンの一環として制定されたものです。
このキャンペーンは2015年に達成期限を迎える国連ミレニアム開発目標のゴール2「初等教育の完全普及の達成」を目的に掲げていたものだそうです。
2015年時点で世界で1000万人以上が署名に賛同したとされていて、歴史上最大の教育嘆願とも呼ばれているみたいです。
署名活動には歌手のジャスティン・ビーバー氏や、国連グローバル教育担当特使を務めた英国元首相のゴードン・ブラウン氏なども名を連ねていたと発表されています。
かなり大規模な運動だったんだなと調べてみて驚きました。
制定の背景にある世界の教育問題の現実
宿題の日という日付に込められた、世界の教育格差という重いテーマについて触れていきます。
約5900万人という数字が示すもの
A World At Schoolが2015年に発表した内容によると、世界には初等教育すら受けられていない子どもが約5900万人以上いるとされていました。
当時のコミュニケーション担当者は、国連の最新調査でこの数字がさらに増加していると述べていたそうです。
5900万人という数字、正直ぱっと聞いてもピンとこないかもしれません。でも日本の人口の半分近くに相当する子どもたちが学校に通えていない。
そう考えると規模の大きさがじわじわ伝わってきますよね。
教育を受ける権利への気づきを促す狙い
宿題の日には子どもたち自身が「質の良い教育を受ける権利を持っている」ということに気づいてもらう狙いもあったとされています。
日本の子どもたちにとって宿題は憂鬱の代名詞かもしれませんが、それすら受けられない環境にいる子どもが世界には大勢いる。
そのギャップに思いを巡らせる日、という側面もあるんだなと感じました。
日本の夏休みの宿題はいつから始まったのか
ここでは記念日そのものから少し視点を広げて日本の夏休みの宿題そのものの歴史を振り返ります。
明治14年に夏休みが制度として定められる
1881年、明治14年に文部省(現在の文部科学省)が出した「小学校教則綱領」に「夏季冬季休業日」という言葉が初めて登場し、夏休みを設けることが法律で定められたとされています。
つまり夏休み自体は140年以上前からの制度なんですね。
けっこう歴史があるんだなと地味に感心してしまいました。
大正13年に配布されていた夏休の練習という冊子
夏休みの宿題がいつから始まったのかは実ははっきりとはわかっていないようです。
ただ東京都公文書館には1924年、大正13年の夏休みの宿題が資料として残されていて、当時は「夏休の練習」という冊子が配られていたと報じられています。
この冊子には国語や算数、理科などの復習問題がまとめられていたほか、「早寝早起きをしましょう」「毎日同じ時間に涼しい間に復習しなさい」といった心得も書かれていたそうです。
100年前も今も、先生が言うことってほとんど変わらないんだなとなんだか妙に親近感を覚えました。
宿題の日をどう過ごすといいのか
この記念日を実生活でどう活かせるか、私なりの視点も交えて考えてみます。
大人になった今こそ学ぶ喜びを思い出す機会に
宿題の日は子ども向けの記念日というイメージが強いかもしれませんが、実は大人にとっても意味のある日だと思うんです。
仕事や日常に追われていると学ぶこと自体の楽しさをつい忘れてしまいがちですよね。
8月31日をきっかけに、何か新しいことを学び始めてみる。
そういう使い方もあっていいんじゃないかなと個人的には思います。
子どもと一緒に振り返る時間にしてみる
お子さんがいる家庭ではこの日に一緒に「学ぶって楽しいよね」という話をしてみるのもいいかもしれません。
宿題を終わらせることだけがゴールじゃなくて、その先にある学びの喜びに目を向けさせてあげる。
あくまで一つの提案ですが宿題の日の趣旨を踏まえると、そういう時間の使い方が本来の意図に近いのかなという気もしています。
まとめ
宿題の日(学べる喜びにきづく日)について、ここまでの内容を整理しておきます。
- 8月31日は一般社団法人日本記念日協会が認定した「宿題の日(学べる喜びにきづく日)」という記念日
- 日付は日本の多くの地域で夏休みの最終日にあたる8月31日から
- 制定したのはイギリスのチャリティー団体「A World At School」
- 国連ミレニアム開発目標の達成を目指す「#UpForSchool」キャンペーンの一環として2015年に制定
- 制定当時、世界で初等教育を受けられない子どもは約5900万人以上とされていた
- 日本の夏休みは1881年の法律で制度化され、夏休みの宿題は少なくとも1924年には存在していた
小さいころに苦しんだ宿題という思い出を世界の教育の課題に結びつける。
そんな発想から生まれた記念日だったんですね。
8月31日がめぐってきた、宿題の記憶とともに、学べることのありがたさにも少しだけ思いを向けてみてはいかがでしょうか。
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