糸魚川・ヒスイの日とは?由来や歴史を解説【5月4日】

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この記事を読めば5月4日が「糸魚川・ヒスイの日」に制定された理由と、

その背景にある縄文時代からの壮大なヒスイの歴史が丸ごとわかります。

「ヒスイの日って何?」

と気になって調べている方、いませんか?

実はこの記念日は単純な語呂合わせで決まったわけじゃないんです。

糸魚川という町と、世界最古のヒスイ文化との深い関わりが詰まってい、調べるほどにけっこう面白い。

個人的にはこんなに奥行きのある記念日だとは思っていなくて、少し驚きました。

目次

ヒスイの日の基本情報

まずはシンプルにこの記念日がどんなものなのかをおさえておきましょう。

制定したのは誰?いつ?

「糸魚川・ヒスイの日」は新潟県糸魚川市を拠点に活動する市民団体「NPOまちづくりサポーターズ」が制定した記念日です。

糸魚川のまちおこしを目的とした団体で2014年(平成26年)に日本記念日協会へ申請し、同年11月28日に正式認定・登録されています。

制定の目的はヒスイの魅力をより多くの人に伝え、まちおこしの機運を高めること。観光促進だけじゃなく、地域の誇りをかたちにしたい、という思いが背景にあったんだろうなと思います。

なぜ「5月4日」なの?

ここがこの記念日のちょっと洒落た部分です。

ヒスイの漢字「翡翠」の中に「翠(みどり)」という字が含まれていることから、「みどりの日」である5月4日と結びつけられました。

単純な語呂合わせではなく漢字の意味からの連想というのが、なんかセンスあるなと感じます。

糸魚川とヒスイの関係

この記念日の重みを理解するには糸魚川というまちとヒスイとの関係を知る必要があります。

ここを知ると、なぜこの地が記念日の主役なのかがよくわかるんです。

世界最古のヒスイ文化はここから

糸魚川市は「世界最古のヒスイ文化発祥の地」として知られています。

今から約5,500年前、縄文時代の人々がこの地でヒスイを加工し始めたことが考古学的に確認されていて、これは世界でもっとも古いヒスイと人との関わりなんです。

比較してみると、メソアメリカ(現在のメキシコ周辺)でのヒスイ文化は約3,500年前とされているので、糸魚川のほうが2,000年も早い計算になります。

これ、なかなかすごいことだと思いませんか?

日本全国へ広がったヒスイの交易

縄文時代、糸魚川産のヒスイは北海道の奥尻島から鹿児島の種子島にまで運ばれていました。

縄文時代に全国規模の交易ルートが存在していたということでもあって、ヒスイはその中心にあったわけです。

弥生時代や古墳時代に入るとヒスイの勾玉は権威の象徴としての役割を果たすようになりました。

なので、糸魚川のヒスイはただの装飾品じゃなくて当時の政治や社会を支えた「宝」だったということになりますね。

ヒスイ再発見の物語

意外と知られていないのですがヒスイは一度「忘れられた宝」になっていた時期があります。

古墳時代以降、ヒスイが日本から姿を消し、約1,200年もの間、産地すら不明になっていたんです。

その再発見の歴史が少し複雑で糸魚川の偉人・相馬御風氏が奴奈川姫の伝説をヒントにした話が1938年(昭和13年)ごろとされていたり、一方で1935年(昭和10年)説もあったりします。

郷土史家の金子善八郎氏がこの年代の食い違いを指摘していて現在も研究が続いているみたいです。

ヒスイが「国石」になった経緯

ヒスイの日の背景としてもう一つ重要な出来事があります。

2016年、日本鉱物科学会が「国石」に選定

2016年(平成28年)、日本鉱物科学会が糸魚川ゆかりのヒスイを日本の「国石」に選定しました。

それまで日本には「国の石」という概念がなかったのでこれは画期的な出来事でした。

国内にはヒスイの産地が10か所以上あるとも言われていますが質、量ともに日本一なのが糸魚川市のヒスイです。

そのため、糸魚川のヒスイが国石の代表格とされています。

2022年には「新潟県の石」にも指定

さらに、2022年(令和4年)11月4日付でヒスイが新潟県の石(県石)にも正式指定されました。

チューリップや錦鯉などに続く新潟県の6番目のシンボルとなり、記念式典には地元の小学生も参加して盛り上がったそうです。

奴奈川姫と「ヒスイの伝説」

ヒスイの日を語るうえで欠かせない神話があります。

糸魚川を治めた伝説の姫

古代、糸魚川地方を治めていたとされる「奴奈川姫(ぬながわひめ)」はヒスイの勾玉を身につけていたと伝えられています。

この神話が相馬御風氏の目に留まり、「糸魚川にヒスイがあるかもしれない」という推察につながった、とされているのです。

伝説が科学的な発見のきっかけになったというのがなんというか、ロマンチックというか。

ヒスイと糸魚川の縁は神話の時代からずっとつながっているんだなという感じがします。

記念日にちなんだ「石のまち」の取り組み

「糸魚川・ヒスイの日」の制定後、まちおこしの動きは着実に広がっています。

「石のまち」プロジェクトとヒスイ探し体験

糸魚川市は2019年(令和元年)から「石のまち」プロジェクトを展開し、ヒスイ探しツアーや石から広がる独自の体験価値を打ち出しています。

糸魚川の海岸(ヒスイ海岸・須沢海岸・親不知海岸・市振海岸など)では川から流れ出たヒスイが打ち上げられることがあり、一般の人でも拾うことができます。

ただ小滝川ヒスイ峡など産地での採取は禁止されているので要注意。

あくまで海岸に自然に流れ着いたものを拾う、というルールがあります。

毎年秋に開催される「翡翠まつり」

ヒスイに関連するイベントとして毎年秋に親不知ピアパークで「翡翠まつり」が開催されています。

ヒスイ鑑定コーナーや渚でのヒスイ探しなどヒスイを実際に体験できる場として人気のイベントです

。5月のヒスイの日とあわせて、糸魚川の石文化を体感できる機会が年間を通じて用意されているんですね。

まとめ

  • 糸魚川・ヒスイの日は5月4日。ヒスイの漢字「翡翠」の「翠(みどり)」から「みどりの日」と結びつけられた
  • 制定者はNPOまちづくりサポーターズ、2014年11月28日に日本記念日協会が認定
  • 糸魚川は世界最古のヒスイ文化発祥の地(約5,500年前の縄文時代)であり、ヒスイはかつて全国に流通していた
  • 2016年に「国石」、2022年に「新潟県の石」に指定されるなど、近年も注目度が高まっている
  • 海岸でのヒスイ探し体験が観光として人気で、「石のまち」プロジェクトも展開中

糸魚川・ヒスイの日はただの記念日じゃなくて、縄文時代からつながる文化の再発見という意味でも深いものがあります。

5月4日に糸魚川の海岸を歩きながら、足元の石に縄文人と同じロマンを感じてみるのもいい過ごし方かもしれません。

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