ポンコツの日とは?由来や歴史を解説【6月3日】

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この記事を読めば6月3日「ポンコツの日」がなぜ制定されたのか、誰が作ったのかそして「ポンコツ」という言葉の語源までまるっと理解できます。

「ポンコツ」って日常的に使う言葉だけど、意外とその歴史ってちゃんと知らないですよね。

実はけっこう面白い背景があって、調べてみると思いのほか奥が深かったんです。

目次

ポンコツの日とは?

6月3日に定められた記念日

6月3日は「ポンコツの日」です。

これは一般社団法人・日本記念日協会が公式に認定・登録している記念日のひとつで、2018年(平成30年)に登録されました。

この日をひとことで言うと、「愛されるポンコツぶりを肯定して楽しもう」という趣旨の記念日です。

失敗や不完全さを笑いに変えて周りから愛されるポンコツキャラを称える。そんなちょっとユニークな記念日なんです。

制定したのは誰?

「ポンコツの日」を制定したのは東京都世田谷区北沢に本社を置く株式会社エイティーフィールドの代表・青木勉さん(通称:P青木)です。

エイティーフィールドはライブ制作やイベント企画・運営、レーベル運営などを手がけるロック系のエージェント会社で、2013年に再始動した会社です。

青木さんは数々の音楽イベントをプロデュースする敏腕プロデューサーでありながら、あまりにも誤字脱字が多すぎることで有名な人物だったりします。

「仕事はできるのに誤字脱字がひどすぎる」というギャップが、周囲から「ポンコツプロデューサー=P青木」と呼ばれるようになったきっかけだったみたいです。

なぜ6月3日なの?

日付の理由はシンプルで青木氏自身の誕生日が1966年(昭和41年)6月3日だからです。

自分の誕生日に毎年開催していた音楽イベント「P青木のひとり生誕祭」を多くの人に楽しんでもらうことを目的として、この日を記念日として申請しました。

なお2023年が「P青木のひとり生誕祭」の最終開催だったようです。

ポンコツという言葉の歴史

そもそもの意味と語源

「ポンコツ」という言葉、じつは明治初期から存在していたらしいです。

当時は「拳骨(げんこつ)で殴ること」を意味する言葉として使われていたといわれています。

語源については複数の説があって、どれが正解とは断定しにくい状況です。

  • 拳骨の聞き間違い説
    横浜などの開港地で西洋人が「げんこつ」を「ぽんこつ」と聞き間違えたとする説(『大言海』などが有力とする)
  • 擬音語説
    「ポン」「コツン」という物を叩く音に由来するという説
  • 英語混成説
    「げんこつ」と英語の「punish(罰する)」が混じった混成語だという説
  • 中国語由来説
    「崩個子」(ポンコツ)=「崩れたもの・壊れたもの」という中国語が語源だという説

個人的には擬音語説がいちばん腑に落ちる気がしていて音そのものが言葉の意味を表しているってなんかリアルだな、と思いました。

とはいえ、どれが決定打かというと難しいところであくまで複数の説が並存しているのが現状です。

自動車の解体業から「使えないもの」へ

明治以降の「拳骨」の意味から、いつしか言葉の使われ方が大きく変わっていきます。

廃車の解体作業をポンコツと呼ぶようになり、そこから「老朽化した自動車」「使い古した機械」を指す言葉として定着していきました。

要するに「拳骨で殴る→ハンマーで叩き壊す→叩き壊される古自動車→使えないもの全般」という流れで意味が広がっていったんですね。

阿川弘之の小説が全国に広めた

この言葉を一般に広めたのが、作家・阿川弘之(阿川佐和子さんのお父さんですね)の新聞小説『ぽんこつ』です。1959年(昭和34年)に読売新聞で連載が始まり、翌1960年まで続きました。

小説の冒頭には「ぽん、こつん。ぽん、こつん。ぽんこつ屋はタガネとハンマーで、日がな一日古自動車を叩きこわしている」という描写があり、これが「ポンコツ」という言葉のイメージを決定づけたといわれています。

阿川弘之はもともと乗り物好きで有名な作家で、絵本『きかんしゃやえもん』も彼の作品なんです。そう考えると、「ぽんこつ」という言葉にも乗り物への目線が感じられる気がします。

「物」から「人」への意味の拡張

現代では「あの人ポンコツだよね」「私ってポンコツで…」みたいに、人に対しても普通に使われるようになりましたよね。これはわりと最近の用法で、もともとは物(特に機械や車)に対する言葉でした。

「能力が不十分である」「期待に応えられない状態」という意味で人に使われるようになったのですが、悪意なく「愛されキャラ」として使われることも増えてきた印象です。

それがそのまま「ポンコツの日」の精神につながっているのかもしれないですね。

ポンコツの日のちょっとユニークな意義

「失敗」を笑いに変える文化

「ポンコツの日」って表面的には青木さんの誕生日記念日なんですけど、個人的にはそれ以上の意味があるように感じています。

自分のダメなところを隠さず、笑いに変えて周囲と楽しむという姿勢を記念日にしてしまったというのがなんかすごいなと。

失敗を恥ずかしがるのではなく、「そういうキャラだから」と受け入れてもらえる。そんな関係性の空気を大切にしているみたいです。

まとめ

  • 「ポンコツの日」は毎年6月3日。2018年に日本記念日協会が認定
  • 制定したのは株式会社エイティーフィールド代表・青木勉(P青木)氏で、自身の誕生日が由来
  • 青木氏は音楽イベントプロデューサーとして活躍しつつ、誤字脱字の多さでポンコツプロデューサーと称されていた
  • 「ポンコツ」という言葉自体は明治初期から存在し、「拳骨で殴る」という意味が起源とされる
  • 語源には「拳骨の聞き間違い説」「擬音語説」「英語混成語説」など複数の説があり、決定打はない
  • 作家・阿川弘之の新聞小説『ぽんこつ』(1959年)が言葉を世間に広めたとされる
  • 言葉の意味は「廃車解体→使えないもの→使えない人」へと時代とともに拡張されていった
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