回転レストランの日とは?由来や歴史を解説【9月6日】

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9月6日は「回転レストランの日」なんですけど、この記事を読めば由来から歴史、今も残っているお店の状況まで一通りわかるようになっています。

なんとなく聞いたことはあるけど詳しくは知らないという方も多いんじゃないでしょうか。

実は制定した2つのホテルのうち片方はもう閉館してしまっていて、そのあたりの経緯も含めて丁寧にまとめてみました。

目次

回転レストランの日の基本情報

まずはこの記念日がいつ、誰によってどんな目的で作られたのかをざっくり押さえておきましょう。

制定したのは札幌と京都の2つのホテル

回転レストランの日は北海道札幌市の「センチュリーロイヤルホテル」と、京都市の「リーガロイヤルホテル京都」が共同で制定した記念日です。

両ホテルはそれぞれ北海道唯一、京都唯一の回転展望レストランを持っていて、2018年9月から「北海道×京都『回転レストラン』共同企画」という取り組みをスタートさせています。

同じ年の8月20日に一般社団法人日本記念日協会から正式に認定・登録されたことが由来なんですよね。

きっかけを作ったのはセンチュリーロイヤルホテル側だったようで語呂合わせを思いついたところから記念日制定につながったと報じられています。

業界初のコラボレーションとして当時ニュースリリースでも取り上げられていました。

日付は「くるくる」の語呂合わせから

9月6日という日付には、回転をイメージした言葉遊びが込められています。

9と6を「ク(9)ル(6)ク(9)ル(6)」と読むことでフロアがくるくる回る様子を表現しているんです。

回転レストランならではの動きをそのまま数字に置き換えたセンスが個人的にはちょっと面白いなと思いました。

数字の語呂合わせ自体は日本の記念日ではよくある手法ですけど、視覚的な動きを音で表現しているところがこの記念日らしいポイントかもしれません。

単に数字を読み替えただけじゃなく、レストランの体験そのものを言葉に乗せている感じがしますね。

回転レストランの日が制定された目的

なぜわざわざこんな記念日を作ったのかその狙いを見ていきます。

360度パノラマの魅力を伝えたかった

制定の目的として繰り返し語られているのがフロアがゆっくり回転することで景色を360度パノラマで楽しみながら食事ができるという、回転レストランならではの体験を多くの人に知ってもらいたいという思いです。

夜景を眺めながら少しずつ景色が変わっていく体験は普通のレストランではなかなか味わえません。

ホテル側としてはこの非日常感をもっと広く知ってもらいたかったんだろうなと思います。

全国的に希少な存在になっていたという事情

もうひとつ見逃せないのが回転レストランという業態自体が全国的にかなり珍しくなっていたという背景です。

両ホテルは「全国的に稀少な存在である回転レストランの魅力を発信しよう」という思いから2018年に共同企画を始めたと説明しています。

1990年代のバブル崩壊後、維持コストの問題などから回転を止めてしまうレストランが増えていったとされていて、復活を望む声も少なくなかったようです。

つまりこの記念日はただの宣伝目的というより「消えゆく文化を残したい」という危機感みたいなものも含んでいたんじゃないかなと自分では感じています。

あくまで推測ですけどね。

回転レストランの歴史をたどる

ここでは日本と世界、それぞれの回転レストランのルーツを整理してみます。

世界初は1959年のドイツ

近代における回転レストランの元祖とされているのが、ドイツ・ドルトムントに1959年に建設されたテレビ塔「フロリアンツルム(Florianturm)」です。

園芸博覧会の目玉として建てられたこのタワーの展望台部分に、世界で初めて回転式レストランが設けられたとされています。

建築家ヴィル・シュヴァルツ氏が手がけたこのタワーは、当時ドイツで一時的に最も高い自立式構造物だったそうです。

回転レストランという発想自体は歴史をさかのぼるといくつか言及があるようなんですが、確立された現代的な形として世界に広まったのはこのフロリアンツルムがきっかけだったと考えられています。

日本のルーツは神戸の六甲山

日本国内での回転展望台の元祖は実は兵庫県神戸市にあります。

1957年5月に六甲山上で開業した「回る十国展望台」がそれで、レストランを主体とする回転展望台としては日本で最も早い時期のものとされているんです。

約5分間で一周する回転式展望台だったそうで、竣工は昭和32年5月21日と記録に残っています。

神戸にお住まいの方なら、六甲山にそんな施設があったことをご存じの方もいるかもしれません。

残念ながらこの十国展望台は平成14年、2002年11月に営業を終了しています。

地元の観光名所として長年親しまれていた分、今もその名残を懐かしむ声があるのも自然なことだと思いますね。

この後、レストランを主体とした回転展望台が観光地やホテル、百貨店などで次々と作られていった流れがあります。

日本における回転レストランブームはこうした六甲山の取り組みが呼び水になった側面もあるのかなという気がしています。

高度経済成長期からバブル期にかけて全国に広がった

1960年代から80年代にかけては、ホテルの展望レストランとして回転式を採用する例が全国的に増えていきました。

センチュリーロイヤルホテルの「スカイレストランロンド」も、この流れの中で1973年5月の開業と同時にオープンしています。

昭和、平成、令和と3つの時代をまたいで営業を続けてきたお店でした。

こうした背景を踏まえると回転レストランはただの飲食施設というより、その時代の技術力や豊かさを象徴する存在だったとも言えそうです。

まあ、個人的な意見ですけど、高層ビルやタワーが珍しかった時代だからこそ、景色そのものが最大のごちそうだったんだろうなと思います。

センチュリーロイヤルホテルの閉館という転機

この記念日を語るうえで避けて通れないのが制定者の一方が施設を失ったという出来事です。

51年の歴史に幕を下ろした「ロンド」

センチュリーロイヤルホテルは入居していたビルの賃貸借契約が満了したことに伴い、2024年5月31日をもって閉館しました。

JR札幌駅前という好立地で1973年の開業から半世紀以上、多くの人に親しまれてきたホテルです。

23階にあった回転展望レストラン「ロンド」は、床がゆっくりと回転しながら3時間かけて1周し、その間に札幌市内の景色を楽しめる施設として知られていました。

2024年5月30日の夜9時36分、フロアの回転が止まり、二度と動くことはなかったと報じられています。

最後の営業日にはランチの時間帯から別れを惜しむ人たちで賑わっていたそうです。正直、この一報を知ったときはちょっと寂しい気持ちになりました。

記念日を制定した2つのホテルのうち1軒がなくなってしまったというのはなかなか重い出来事だと思うんですよね。

閉館後も記念日自体は残る方針

ではロンドがなくなったことで「回転レストランの日」自体も終わってしまうのかというと、そうではないようです。

リーガロイヤルホテル京都は2024年5月のプレスリリースで、センチュリーロイヤルホテルの閉館に伴い都市型ホテルの回転展望レストランとしては「京都唯一」から「日本唯一」になるとしつつ、9月6日の「回転レストランの日」については今後も継続すると明言しています。

つまり共同企画としての形は変わっても、記念日そのものは残していく方針みたいですね。

ちなみに閉店を惜しむ声を受けて、ロンドの名物メニューだった通称「スパセン(スパゲッティセンチュリー風)」が、2025年に北広島市の別のレストランで復活したというニュースもありました。

味の記憶を残そうとする動きが続いているのは個人的にちょっと嬉しいなと感じます。

今も残る回転レストランと今後の展望

現存する施設や今後どうなっていきそうかを考えてみます。

日本唯一となったリーガロイヤルホテル京都

センチュリーロイヤルホテルの閉館によって、都市型ホテルにおける回転展望レストランとしてはリーガロイヤルホテル京都の「フレンチダイニングトップオブキョウト」が日本で唯一の存在になったとされています。

かつて業界初のコラボ企画として始まった北海道と京都の共同企画は、2023年の第5弾をもって最後になったと報じられていて、今は京都単独での取り組みに移行していると考えられます。

回転レストラン文化はこれからどうなるか

正直なところ、今後全国で回転レストランが再び増えていくとは考えにくい状況ではあります。

ざっくりした感じで言うと回転機構の維持にはかなりのコストがかかるでしょうし、テナントビルの契約期限に左右されるリスクもセンチュリーロイヤルホテルの事例が示した通りです。

とはいえ、9月6日という記念日が存在し続けることで、この独特な食体験の価値を思い出すきっかけは残り続けるはずです。

あくまで自分の見立てですがSNSなどで懐かしさとともに話題にされる機会が、記念日の存在によって今後も一定数保たれていくのではないかなという気もしています。

まとめ

  • 回転レストランの日は9月6日で北海道のセンチュリーロイヤルホテルと京都のリーガロイヤルホテル京都が共同制定
  • 日付の由来は「ク(9)ル(6)ク(9)ル(6)」という語呂合わせ
  • 2018年8月20日に日本記念日協会に認定・登録された
  • 目的は360度パノラマを楽しめる回転レストランの魅力を広めること、そして希少化する業態を残していくこと
  • 世界初は1959年ドイツのフロリアンツルム、日本のルーツは1957年開業の神戸・六甲山「回る十国展望台」
  • センチュリーロイヤルホテルは2024年5月に51年の歴史を閉じたが、記念日自体は継続する方針
  • 現在は京都のリーガロイヤルホテル京都が日本唯一の都市型回転展望レストランとなっている
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