8月28日が近づくと大阪の羽曳野市あたりでちょっとした話題になる記念日があります。
それが「河内こんだ・埴輪の日」なんですよね。
この記事を読めばこの記念日が誰によって、どんな思いで作られたのか、そして語呂合わせの由来から実際のイベント内容まで、まとめて理解できると思います。
なんとなく
「埴輪って地味だし、記念日にする意味あるの?」
と思っている方にこそ読んでほしい内容です。
河内こんだ・埴輪の日の基本情報
まずはこの記念日がいつ誰によって定められたのかを整理しておきます。細かい部分まで押さえておくと後の話がぐっとわかりやすくなると思います。
記念日の名称と日付
「河内こんだ・埴輪の日」は毎年8月28日にあたる記念日です。
英文表記は「KAWACHI KONDA・HANIWA DAY」とされていて、地域名の「河内こんだ」がしっかり冠されているのが特徴的だなと感じます。
単に「埴輪の日」という名前だけだと他の地域の記念日と混ざってしまいそうですが、地名を入れることで大阪府羽曳野市発祥のものだとはっきりわかるようになっているんですね。
制定した団体
この記念日を制定したのは大阪府羽曳野市にある「河内こんだハニワの里大蔵屋」です。
運営元は大蔵印刷工業株式会社という企業になります。
印刷会社が埴輪づくり体験施設を運営しているというのは、ちょっと意外な組み合わせに感じる方もいるかもしれません。
ただ、地域に根ざした企業だからこそ、こうした文化発信の取り組みに力を入れられたのかもしれないなと思います。
日本記念日協会への登録
「河内こんだ・埴輪の日」は一般社団法人日本記念日協会によって2020年(令和2年)7月27日に認定・登録されました。
日本記念日協会は企業や団体が制定した記念日を審査し、正式な記念日として登録する組織です。
ちなみに2020年8月時点では日本記念日協会が認定・登録している「埴輪の日」系の記念日としては、この河内こんだ・埴輪の日が唯一のものだったそうです。
他の地域でも似たような「はにわの日」を独自に設定している自治体はありますが、正式登録という意味ではこちらが先駆けだったということですね。
語呂合わせに込められた由来
記念日の日付にはたいてい何かしらの語呂合わせが隠れているものですが、この記念日も例外ではありません。
「は・に・わ」の読み方
日付が8月28日になっているのは、「は(8)・に(2)・わ(8)」という読み方から来ています。
月と日の数字全体を組み合わせて「はにわ」と読ませる形ですね。
河内こんだハニワの里大蔵屋という場所
記念日を語るうえで欠かせないのが、この記念日を作った施設そのものです。
どんな場所なのか、少し詳しく見ていきましょう。
施設の役割と体験内容
「河内こんだハニワの里大蔵屋」では埴輪づくり体験サービスを提供しています。
粘土をこねて自分だけの埴輪を作れる体験型のコンテンツで、子どもから大人まで楽しめるものになっているようです。
加えて、古墳や埴輪に関連したお土産の販売も行っていて、施設を訪れることで世界遺産に触れながら歴史を楽しめる仕組みになっています。
埴輪モチーフの文房具や雑貨、お弁当まであるらしく、これは正直かなり幅広い展開だなと驚きました。
コンセプトとしての「まちを埴輪でいっぱいに」
大蔵屋が掲げているコンセプトは「古市古墳群のあるまちを埴輪でいっぱいにしよう!!」というものです。
これは単に商業施設として埴輪グッズを売るという発想ではなく、地域全体を埴輪という文化的なシンボルで盛り上げていこうという意図が感じられますね。
印刷会社が母体になっているからこそ、パンフレットやグッズのデザイン面での強みを活かしやすかったのかもしれないな、というのはあくまで私の見立てです。
周辺に広がる古市古墳群との関係
大蔵屋の周囲には2019年7月に世界文化遺産として登録された「百舌鳥・古市古墳群」の一部である古市古墳群が広がっています。
この地域には国の史跡としても指定されている古墳が点在していて、応神天皇陵古墳なども含まれているとされます。
世界遺産登録という大きな出来事があったからこそ、地域として歴史や文化をより深く伝えていく責任みたいなものが生まれたんだろうなと感じます。
記念日が制定された背景と目的
なぜこのタイミングでこうした記念日が必要とされたのか。その背景を掘っていきます。
世界遺産登録がきっかけに
2019年7月に百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産に登録されたことが、この記念日制定の大きなきっかけになっています。
世界遺産に登録されると、その地域は世界中から注目を集めることになりますよね。
だからこそ、地元としても「この地域の古墳について、より知識を深め、大切に守り、未来へ継承していく義務がある」という思いが強くなったようです。
この「義務がある」という表現は大蔵屋の公式リリースにも実際に使われている言葉で、ただのPRというより地域としての責任感がにじみ出ているように感じました。

埴輪が持つ歴史的な意味
埴輪は古墳を飾るためだけの装飾品ではなく、その時代の社会そのものを映し出す存在だとされています。
人物や動物、家屋の形をした埴輪が古墳の周囲に並べられていたことから、当時の人々の暮らしや信仰、身分制度などをうかがい知る手がかりになるわけです。
埴輪って一見素朴な焼き物に見えますが、よく考えると当時の人々の世界観がぎゅっと詰まった記録媒体みたいなものだったんだなと改めて考えさせられました。
地域活性化という側面
記念日を通じて期待されているのは体験型・参加型のイベントを企画し、地域活性化につなげていくことです。
行政や地域の各種団体との連携も推進することで、世界遺産のある町への愛着心を高めていく狙いがあるとされています。
単発のイベントで終わらせず、毎年繰り返し発信していくことで記念日としての存在感を積み上げていく、という長期的な戦略が見えますね。
毎年恒例のイベントと関連コンテンツ
記念日として定着させるためには実際に何らかの催しが伴っていることが重要になってきます。
ここでは実際に行われているイベントを紹介します。
はにわグランプリ(828GP)
大蔵屋では毎年、埴輪づくりコンテストとして「はにわグランプリ(828GP)」を実施しています。
このコンテストの結果はまさに埴輪の日である8月28日に発表される仕組みになっているんですね。
過去には「第2回828GP」の結果を8月28日に発表し、8月30日に表彰式を予定していたという記録も残っています。
回を重ねているということは、この取り組みがある程度地域に定着してきている証拠だと言えそうです。
SNSを使った発信
近年は「#河内こんだ埴輪の日」や「#828GP」といったハッシュタグを使って、SNS上で作品や古墳の写真を投稿する動きも見られるようです。
埴輪づくりという昔ながらの体験と、SNS発信という現代的な広がり方が組み合わさっているのは、なかなか面白い構図だなと思いました。
地域の記念日がSNSを通じて全国、あるいは海外にまで届く可能性があるというのは、印刷会社が母体だからこそ発信力を意識してきた成果なのかもしれません。
まとめ
河内こんだ・埴輪の日について、由来や背景を整理してきました。
最後に要点をまとめておきます。
- 河内こんだ・埴輪の日は毎年8月28日、大阪府羽曳野市の「河内こんだハニワの里大蔵屋」(運営:大蔵印刷工業株式会社)が制定した記念日
- 2020年7月27日に一般社団法人日本記念日協会によって正式に認定・登録された
- 日付の由来は「は(8)・に(2)・わ(8)」という語呂合わせ
- 2019年の百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録がきっかけとなり、地域の歴史を未来へ継承する目的で制定された
- 毎年「はにわグランプリ(828GP)」の結果発表がこの日に行われる
古墳時代から続く埴輪という存在が令和という時代になっても地域の人々の手によって新しい形で語り継がれているのは、なんだか感慨深いものがあります。
もし8月28日が近づいたら、羽曳野市の大蔵屋を訪れて、実際に埴輪づくり体験をしてみるのも良い記念になるかもしれませんね。

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