この記事を読めば毎月17日が「国産なす消費拡大の日」に定められた理由、その歴史的背景、そして6県の農業団体がこの記念日に込めた思いがすべてわかります。
「なんで毎月17日?」と気になった方、ちょっと調べてみると徳川家康までつながる思わぬ歴史が出てきてびっくりしました。
普段スーパーで何気なく手に取っているなすに、こんなに深い背景があるとはなかなか面白いですよね。
この記事では日本記念日協会に登録された経緯から、冬春なす主産県協議会の活動、さらにはなすと日本の歴史的なつながりまでを順に解説していきます。
そもそも「国産なす消費拡大の日」とは
まず基本的なところから整理しておきましょう。この記念日、意外と知らない人が多いんです。
毎月17日に定められた記念日
「国産なす消費拡大の日」は毎月17日に設定されている記念日です。
冬春なすの主要生産地である6県で組織される「冬春なす主産県協議会」が制定し、一般社団法人・日本記念日協会によって正式に認定・登録されています。
年に一度だけではなく毎月17日に設定されているのがポイントでなすの消費拡大を一年を通じて継続的に呼びかけることが目的なんです。
スポット的な盛り上がりで終わらせず、毎月ひとつのなすを食べる習慣として根づかせようというアイデアですね。
日本記念日協会への登録
この記念日は2004年(平成16年)2月9日に日本記念日協会によって認定されました。
同じタイミングで4月17日の「なすび記念日」も一緒に登録されています。「国産なす消費拡大の日」は、その「なすび記念日」のPR期間を年中に拡大する目的で設けられたものです。
つまり「4月17日だけ盛り上がっても意味がない」という農業関係者の現実的な考え方から生まれた記念日だったんです。
個人的にはそういう農家目線の実用的な発想、なんか好きだなと思います。
記念日制定の由来と背景
「なぜ17日なのか」にはちゃんとした理由があります。
語呂合わせだけかと思ったら、歴史的なエピソードまで絡んでいてかなり興味深いです。
「よいなす」の語呂合わせ
まず一番わかりやすい理由が語呂合わせです。
4・1・7=「よ(4)い(1)な(7)す」と読むことができ、「よいなす」の語呂に合わせて4月17日が「なすび記念日」の基準日となりました。
そしてその17日を毎月の記念日に拡張したのが「国産なす消費拡大の日」というわけです。
徳川家康の命日との関係
ここが個人的に一番驚いたポイントで。
4月17日はなんと、なすびを大の好物としていた徳川家康の命日にあたります。
偶然とはいえ、語呂合わせと歴史上の偉人の命日が重なったこの日が記念日の土台になっているんです。
家康とのつながりはこれだけにとどまらず、毎年4月には徳川将軍家になすが献上されていたという記録も残っています。
なすが江戸時代には高級食材として扱われていたことがわかるエピソードです。
ちなみに「一富士二鷹三茄子」という初夢のことわざも、家康が駿河で好きだったものを順番に並べたという説があるとのこと。
なすが縁起物として大切にされていた背景が伝わってきますよね。

冬春なすの最盛期が4月である点
語呂と歴史エピソードに加えて農業的な理由もあります。
冬春なすは4月が最盛期でハウス栽培によって収穫量が特に多くなる時期です。
一番おいしくてたくさん出荷できるこの時期に合わせて記念日を設けるのは生産農家にとっても理にかなった戦略だったといえるでしょう。
制定した「冬春なす主産県協議会」とは
この記念日の主役ともいえる団体についてもう少し詳しく見ていきましょう。
6県による農業者の連合体
「冬春なす主産県協議会」は岡山・高知・徳島・佐賀・福岡・熊本の6県で構成される農業団体の連合体です。
具体的には、高知園芸連・全農ふくれん(福岡)・熊本経済連・全農岡山・佐賀経済連・全農徳島の6組織が参加しています。
「冬春なす」とは文字通り冬から春にかけてハウス栽培で生産されるなすのこと。
出荷期間が長く、年間を通じた安定供給ができるのが特徴です。だからこそ、毎月消費を促す記念日との相性が良いんです。
なすの生産量上位は西日本中心
2024年産のデータで見ると日本のなす生産量1位は高知県で38,500トン、2位が熊本県(33,600トン)、3位が群馬県(28,100トン)、4位が福岡県(17,600トン)と続いています。
協議会に参加している6県のうち、高知・熊本・福岡の3県がトップ5に入っていることからもいかにこの6県が国産なすの供給を担っているかがわかります。
全国の総収穫量は約28万トンでこのうち高知県だけで約14%近くを占める計算になります。それほど高知県のなすの存在感は大きいんです。
出典:https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_yasai/index.html
「なすび記念日」との違いを整理する
この二つの記念日、よく混同される方も多いかもしれません。整理するとシンプルです。
二つの記念日の関係
| 項目 | なすび記念日 | 国産なす消費拡大の日 |
|---|---|---|
| 日付 | 毎年4月17日のみ | 毎月17日 |
| 目的 | なすの認知・PRの核となる日 | 年間を通じた消費拡大 |
| 制定 | 冬春なす主産県協議会 | 冬春なす主産県協議会 |
| 登録 | 日本記念日協会(2004年認定) | 日本記念日協会(2004年認定) |
要するに「なすび記念日」が旗艦イベントで、「国産なす消費拡大の日」はその旗艦を毎月のルーティンに展開した日と考えるとわかりやすいですね。
全農直営店での実際の取り組み
実際に2026年4月現在も全農直営の飲食店舗では4月16日から30日にかけて「冬春なすフェア」を開催しています。
記念日制定から20年以上経った今も販売促進や食育活動として毎年継続されているということ。地道ですが、これが消費拡大につながっているのだろうと感じます。
なすと日本の歴史的なつながり
この記念日の背景を理解するうえでなすの歴史を少し知っておくとより深く楽しめます。
インド原産で奈良時代に伝来
なすの原産地はインドで、5〜6世紀ごろに中国へ広がり、日本には8世紀(奈良時代)ごろに伝わったとされています。1000年以上の歴史を持つ野菜だということです。
その後、独特の紫色と淡白な味わいが日本の食文化に溶け込み、「最も日本的な野菜」とも評されるようになりました。
確かに、みそ汁・漬物・焼きなすと和食にはなすが自然に入り込んでいますよね。
徳川家康とのエピソードが記念日の核心
江戸時代には静岡・清水の「折戸なす」が徳川家康に献上されていたという記録が残っています。
なすは当時の高級食材であり、縁起物でもありました。家康の命日である4月17日が「なすび記念日」の基準日になっているのも、こうした歴史的な背景があってこそです。
まとめ
- 「国産なす消費拡大の日」は毎月17日に設定された記念日で冬春なす主産県協議会が2004年に制定
- 4月17日の「なすび記念日」(語呂合わせ「よいなす」+徳川家康の命日)を基軸に、年間を通じた消費拡大を目的として毎月17日へ拡張された
- 岡山・高知・徳島・佐賀・福岡・熊本の6県で構成される農業団体が主体となって運営
- 2024年産データでは高知県が全国1位(38,500トン)、協議会参加県が上位を占める
- なすは奈良時代に日本へ伝わり、江戸時代には将軍家への献上品になるほど重宝された食材
毎月17日にスーパーでなすを見かけたらそんな長い歴史を少し思い出してみると、いつもの夕飯がちょっと特別に感じられるかもしれませんね🍆
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