毎年9月4日、日本中の串カツ好きがちょっとだけ特別な気分になる日があるんです。
この記事を読めば串カツ記念日がいつ誰によって作られたのか、そして「9月4日」という日付に込められた意味まで、しっかり理解できますよ。
「なんとなく串の日?」くらいの認識だった方も、読み終わる頃には人に話したくなるはずです。
串カツ記念日とは?制定した団体と認定の経緯
まず結論から言うと串カツ記念日は大阪に事務局を置く団体が正式に制定し、公的な記念日認定機関にも登録されている記念日です。
一般社団法人日本串カツ協会が制定
串カツ記念日を作ったのは、大阪市城東区に事務局を置く一般社団法人日本串カツ協会なんですね。
代表理事は吉野誠さんという方で串カツを通じて日本と世界の幸せに貢献することを目指す団体として活動しています。
串カツ屋さんの応援というより、串カツという文化そのものを次の世代に残していこうとするけっこう本気度の高い取り組みだなという印象です。
日本記念日協会による認定登録
この記念日、実は勝手に名乗っているわけじゃありません。
長野県に事務局を置く一般社団法人日本記念日協会という記念日の登録を専門に扱う団体があり、串カツ記念日は2021年(令和3年)にこちらで正式に認定・登録されています。
日本記念日協会には食べ物関連だけでもかなりの数の記念日が登録されているんですが、その中の1つとしてきちんと審査を通っているというのは、けっこう信頼性のある話だと思います。
串カツ記念日の由来 9月4日に込められた3つの意味
9月4日という日付にはただの語呂合わせだけじゃなく複数の意味が重ねられているのが特徴です。
「く(9)し(4)」の語呂合わせ
いちばんシンプルな理由は、9と4で「くし(串)」と読める語呂合わせですね。
数字の並びから料理名を連想させる記念日の作り方って日本には昔からたくさんあって、この串カツ記念日もその王道パターンを踏襲していると言えそうです。
「串カツを食って(9)幸せ(4)に」という願い
もう1つの由来が「串カツを食って(9)幸せ(4)に」というフレーズです。
単に語呂を合わせただけじゃなくて串カツを食べた人に幸せになってほしいという協会側の思いが数字に重ねられているんですね。
この願いを軸に店側は「一串入魂」の気持ちで提供し、食べたお客さんには「カツ力(活力)」がみなぎってほしいという意味合いも込められているそうです。
協会の設立日と重なっていること
そして3つ目が日本串カツ協会そのものの設立日が2020年(令和2年)9月4日だったという事実です。
語呂合わせと願いと設立記念、この3つがちょうど同じ日付に重なったからこそ「串カツ記念日」として制定されたわけで正直これは狙って作ったというより、かなり運命的なタイミングだったんじゃないかなと個人的には感じています。
串カツ記念日が生まれた歴史的な背景
なぜこのタイミングで新しい記念日が必要だったのかその裏にはコロナ禍という時代背景がありました。
新型コロナウイルス禍で苦しんだ飲食業界
協会の設立時期は2020年、新型コロナウイルスの影響で飲食業界全体が大きな打撃を受けていた真っ只中でした。
実際に串カツ屋や串揚げ店の閉店が相次いだ時期でもあり、その厳しい状況を何とかしたいという思いから協会が立ち上がったという経緯があります。
飲食店が人と人の距離を保ちながらの営業を強いられる中でも、感謝の気持ちや「一串入魂」の精神だけは絶やしたくない。
そんな切実な願いが記念日の土台にあったんだなと資料を読んでいてじんとくるものがありました。
2021年の正式登録から現在まで
設立翌年の2021年に日本記念日協会での認定登録が完了し、串カツ記念日という名称が公式に世の中へ広まっていきました。
それ以降、協会は毎年9月4日に向けてさまざまな取り組みを展開していてただの一過性のPRで終わらせない姿勢がうかがえます。
串カツ記念日にはどんなことが行われているのか
記念日当日、実際にどんなことが行われているのか気になりますよね。
「一串入魂」でお店が感謝を伝える日
串カツ記念日は日頃の感謝を込めてお店側が「一串入魂」の気持ちで串カツを提供する日と位置づけられています。
イベントや割引、サービス内容はお店ごとに異なるとされていて統一されたキャンペーンというよりは、各店の自主的な取り組みに委ねられている部分が大きいようです。
縁起の良い「万福串」という独自メニュー
協会は2022年8月10日に「万福串」という独自の縁起カツを商標登録しました。
万福(多くの福が集まる)、満腹(お腹も心も満たされる)、勝つ(あらゆる勝負事に打ち勝つ)という3つの意味が込められているそうで、記念日を盛り上げる目玉企画として発表されています。
語呂合わせ記念日にありがちな「1日だけのイベント」で終わらせず、通年で使えるメニュー資産に落とし込んでいるところが、けっこう考えられているなと感じました。
記念日を彩る協会の広報プロジェクト
近年は記念日単体のPRを超えて、エンタメや教育分野にまで活動が広がっているのも見逃せないポイントです。
音楽や産学連携を巻き込んだ2025年の取り組み
2025年9月4日には歌手のはいだしょうこさんと湘南乃風のHAN-KUNさんが参加した公式楽曲「串カツ記念日」がリリースされました。
作詞作曲をHAN-KUNさんが担当し、代表理事の吉野誠さん自身も歌詞制作に関わったとのことです。
さらにHAL大阪・名古屋・東京の学生クリエイターによるリミックス制作という産学連携プロジェクトも実施され、最優秀作品は2025年大阪・関西万博の民間パビリオンでも披露される予定だったと発表されています。
記念日をきっかけに音楽や教育、地域イベントまで巻き込んでいく展開力は、正直ここまでとは思っていなかったので驚きました。
公式キャラクター「クシニョロ」の存在
協会には「串カツの妖精クシニョロ」という公式キャラクターもいて、コロナ禍で希望の光が消えかけていた串カツ業界に生まれた存在という設定になっています。
カプセルトイやスマホケースといったグッズ展開もされていて、記念日そのものをブランドとして育てていこうという意図が感じられますね。
そもそも串カツとは?記念日の土台にある料理の歴史
記念日の意味を深く理解するには串カツという料理自体の背景も押さえておきたいところです。
発祥は諸説あり、大阪新世界が聖地とされる
串カツは肉や野菜などを串に刺し、衣をつけて油で揚げた料理で、実は発祥については明確な記録が残っていないというのが正直なところです。
大阪名物として広く知られていますが、同じような調理法の料理は明治末期にはすでに東京の下町でも食べられていたという見解もあり、どちらが元祖と断定できるものではなさそうです。
日本串カツ協会自身も「串カツの聖地」として大阪の新世界エリアを位置づけていて、この地域が串カツ文化の中心地として認知されています。
「ソース二度漬け禁止」ルールの発祥地
串カツと言えば欠かせないのが「ソース二度漬け禁止」のルールですよね。
これも大阪新世界が発祥地とされていて協会はこのルールを「K2Kルール」として改めて制定し直し、串カツ文化の正しい知識を広める活動の一環に位置づけています。
衛生面への配慮から生まれたであろうこのルール、今では串カツ屋を訪れる際の常識として全国に浸透していますよね。
まとめ
串カツ記念日について押さえておきたいポイントを整理しておきますね。
- 串カツ記念日は9月4日、一般社団法人日本串カツ協会が制定し2021年に日本記念日協会が認定した記念日
- 由来は「く(9)し(4)」の語呂合わせに加え「串カツを食って(9)幸せ(4)に」という願い、そして協会の設立日(2020年9月4日)という3つの意味が重なっている
- 誕生の背景にはコロナ禍で苦境に立たされた飲食業界を応援したいという協会の思いがあった
- 記念日には「一串入魂」の精神で店が感謝を伝えるほか、縁起メニュー「万福串」や音楽プロジェクトなど活動の幅が広がっている
- 串カツ自体の発祥ははっきりしないものの、大阪新世界が聖地として文化の中心を担っている
9月4日はいつもよりちょっとだけ感謝の気持ちを込めて串カツを味わってみるのも良さそうですね。
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