この記事を読めば6月10日「ロケ弁当の日」の意味や由来、歴史、そしてロケ弁当という文化そのものについてしっかり理解できます。
テレビや映画の撮影現場で当たり前のように配られている「ロケ弁」。
実はこれ、れっきとした記念日があって、その背景にはけっこう面白いストーリーがあるんですよね。
知らなかった方も、ぜひ最後まで読んでみてください。
ロケ弁当の日とは
6月10日の「ロケ弁当の日」は弁当デリバリーサービス「くるめし弁当」を運営する日本フードデリバリー株式会社(現:株式会社くるめし)が制定した記念日です。
2022年(令和4年)に一般社団法人・日本記念日協会によって正式に認定・登録されました。
ちなみに、制定当初の名称は「ロケ弁当の日」でしたが、その後「ロケ弁の日」に名称が変更されています。
記念日の名前がさりげなく変わっていたのは私も最初ちょっと驚いたポイントでした。
日付に込められた意味
日付の由来はシンプルで、「ロケ(6)べんとう(10)」という語呂合わせから来ています。6=「ろけ」、10=「べんとう」。
なかなかすっきりした語呂合わせでしょう。
制定の目的
この記念日が作られた理由は主にふたつあります。
まず、ロケ弁当に関わるすべての人々への日頃の感謝を伝えること。そして、撮影業界の内側だけでなく、一般の人にもロケ弁の魅力を届け、お弁当業界のさらなる発展に貢献すること。
要するに業界人だけのものじゃなく「もっとみんなに知ってほしい」という願いが込められているわけです。
ロケ弁当の歴史と起源
ロケ弁という文化がどこからやってきたのか。意外とあまり語られない部分ですよね。
1970〜80年代が起点
ロケ弁は1970〜80年代、テレビ番組制作や映画撮影がスタジオの外へと飛び出すようになった時代に、自然発生的に生まれた文化です。
当初は近隣の飲食店からの出前や、簡単な仕出しが中心でした。
ところが撮影スケジュールが不規則で休憩時間も短く、しかも大人数に一斉提供しなければならないという現場の実情から、「現場専用の弁当」が必要とされるようになっていきます。
「仕出し弁当」としての実態
実はロケ弁のほとんどはごく普通の仕出し弁当です。
特別に豪華な弁当であることはほぼなく、テレビ局や制作会社ごとに使い慣れた仕出し業者があるため、自然と「この現場といえばここの弁当」という定番が生まれてきました。
東京・渋谷の「津多屋」や大田区の「鳥久」、神奈川・横浜の「崎陽軒」などが業界内でロケ弁の御用達として知られています。
個人的にはそんな「現場あるある」な定番文化が積み重なって、ロケ弁という独自のカルチャーができていったんだなと感じます。
ロケ弁当と一般弁当の違い
「普通のお弁当と何が違うの?」と思った方、けっこう多いんじゃないでしょうか。
現場の条件が形を決める
ロケ弁が一般のお弁当と異なる最大の点は使われる場面が特殊なことです。
映画・テレビ・舞台・イベントなど様々な制作現場で出演者とスタッフ全員が短い休憩で一斉に食べる必要があります。
そのため、持ち運びやすいパッケージ、片手で食べられるメニュー、栄養バランスのよさ、腹持ちのよさ、大量注文への対応力などが自然と求められるようになっていきました。
現場ごとに求められるものが変わる
ちょっと面白いのが現場の種類によって理想のロケ弁が変わるという点です。
映画撮影のような長時間現場では栄養とボリューム重視、テレビの屋外ロケでは移動のしやすさと食べやすさ重視、コンサートや舞台のイベント会場ではスタッフ全員が満足できるボリューム感が求められます。
つまり、ロケ弁は「状況に合わせて最適化されたお弁当」といえるかもしれません。
制定企業・株式会社くるめしについて
「ロケ弁当の日」を制定したのは東京都渋谷区を拠点とする株式会社くるめし(旧:日本フードデリバリー株式会社)です。
同社は「働く人の食生活を豊かに!」というコンセプトのもと、法人向けの食事デリバリーサービスを展開しています。
運営する「くるめし弁当」は映像制作関連の職場で多く利用されているサービスでだからこそロケ弁当に親しみがあり、この記念日を制定することになったようです。
ロケ弁の日に開催される「日本ロケ弁大賞」
記念日の盛り上がりとして注目したいのが、毎年6月10日に発表される「日本ロケ弁大賞」の存在です。
第1回(2024年)の大賞
2024年6月10日に東京・赤坂で「第1回日本ロケ弁大賞」の授賞式が行われました。
ロケ弁愛用者によるインターネット投票で集まった265種類のロケ弁の中から品評会を経て選出され、初代大賞にはオーベルジーヌの「ビーフカレー」(1,296円)が輝きました。
1日平均1,400食が販売される人気のお弁当で業界内での信頼の厚さがうかがえますよね。
第2回(2025年)の大賞
翌2025年6月10日に発表された「第2回日本ロケ弁大賞」では応募数がさらに増えて295種類のロケ弁がエントリー。大賞には喜山飯店の「お弁当A」(1,296円)、中国人コックによる本格中華弁当が選ばれました。
この大賞の存在が、ロケ弁という文化が業界内だけでなく、一般にも少しずつ広まっている証拠じゃないかと感じています。

一般人もロケ弁を楽しめる?
「ロケ弁って業界関係者しか食べられないんじゃないの?」と思っている方も多いかもしれません。
実は一般の方でもロケ弁の注文は可能です。
ロケ弁を専門に取り扱うデリバリーサービスや仕出し弁当店の多くは、テレビ局や制作会社だけでなく、社内懇親会やイベント、スポーツ大会など様々な場面での一般注文にも対応しています。
ロケ弁の日である6月10日はそういった「業界の食文化」を一般の人が体験してみるいい機会かもしれません。思った以上に身近な存在だったりするので、ぜひ一度試してみてほしいなと思います。
まとめ ロケ弁当の日のポイント
- 6月10日は「ロケ弁当の日」(現・ロケ弁の日)。「ロケ(6)べんとう(10)」の語呂合わせが由来
- 制定したのは株式会社くるめし(旧・日本フードデリバリー株式会社)で、2022年に日本記念日協会が認定
- ロケ弁の文化は1970〜80年代の撮影現場から自然に生まれたもの
- 実態はほぼ仕出し弁当だが、現場の特性に合わせた工夫が随所に施されている
- 毎年6月10日に「日本ロケ弁大賞」が発表され、2024年の初代大賞はオーベルジーヌの「ビーフカレー」
- 一般の人でもロケ弁のデリバリーは利用可能
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