この記事を読めば5月23日がなぜ「ラブレターの日」なのか、その由来から日本の恋文の歴史まで、しっかり理解できますよ。
「へえ、こんな背景があったんだ」って感じてもらえたら嬉しいです。
「記念日って、なんとなく知ってるけど理由はよく知らない」
そんな方、けっこう多いと思うんですよね。
実は5月23日のラブレターの日には、映画との深い縁と平安時代まで遡る日本の恋文文化が絡み合っているんです。
ラブレターの日の基本情報
5月23日は「ラブレターの日(恋文の日)」として知られる記念日。
毎年この日に、恋人や家族など大切な人への想いを手紙に綴ることを意識するきっかけにしよう、という趣旨で設けられました。
誰がいつ制定したの?
松竹株式会社が自社映画のPRを目的として制定した記念日です。
映画会社が記念日を作った。というのが、個人的にはちょっとおもしろいなと思うんですよね。
まあ、マーケティングの一環なんですけど結果として手紙文化を盛り上げることにもなってるので、悪くない話だなと感じています。
「5月23日」になった2つの理由
この日が選ばれた理由は2つ重なっています。
- 語呂合わせ
5・2・3を「(5)こい(2)ぶ(3)み」=「恋文(こいぶみ)」と読む - 映画の公開日
浅田次郎の短編小説を原作とした映画『ラブ・レター』が1998年(平成10年)5月23日に公開された
この2つがぴったり合わさった日付、ということですね。
映画『ラブ・レター』(1998)とは
記念日の直接的なきっかけになった映画なので少し掘り下げてみます。
原作は浅田次郎の短編
映画の原作は浅田次郎の短編集『鉄道員(ぽっぽや)』に収録された同名短編小説です。
この短編集は85万部を超えるベストセラーを記録していて当時の浅田次郎の人気を象徴する作品でもあります。
どんな映画?
舞台は歌舞伎町。
ヤクザに頼まれて中国人女性・白蘭(ぱいらん)と偽装結婚したチンピラの吾郎が、彼女の死後に遺品の手紙を発見し、2度しか会ったことのない妻の人生と向き合っていく。そんな哀切な恋愛ドラマです。
主演は中井貴一さん。直木賞を受賞した原作をもとに、松竹が映画化しました。
「ラブレターの日」という明るい響きの記念日の裏に、こういう切ない物語があったんだなと知ると少し見え方が変わりますよね。
日本の恋文の歴史
ラブレターの日を知るうえで日本における「恋文文化」の歴史も知っておくと面白いんです。実は平安時代まで遡ることができます。
平安時代の「懸想文」
古く平安時代には、ラブレターのことを「懸想文(けそうぶみ)」と呼んでいました。
恋心(懸想)を和歌に詠んで相手に伝える。それが当時の恋愛の始まりでした。
平安貴族の恋愛において、「文」はとにかく重要な役割を担っていました。
直接会うよりも先に文を贈り、その歌の出来で相手の教養や誠意を測る。なんというか、今と全然違うアプローチですよね。想像するとちょっと面白い。
「懸想文売り」という職業があった
懸想文の需要が高まるにつれて「懸想文売り」という職業も生まれました。
平安貴族が正体を隠しながら恋文の代筆をしたのが起源とも言われています。
現在でもその風習が残っています。
京都市左京区の須賀神社では毎年2月2日・3日の節分祭に、烏帽子をかぶり白い布で顔を隠した「懸想文売り」が境内に現れ、縁結びのお守りとして懸想文を販売しているんです。
平安時代の風習が令和の今も続いているって思いのほか感動的だな、と思いました。
5月23日にできること
記念日の由来を知ったうえで「じゃあ何をすればいいの?」って思う方もいるかもしれません。
大切な人に手紙を書く
記念日の主旨はシンプルで「恋人・家族・友人」など大切な人に手書きの手紙を届けることです。
LINEやメールで済ませてしまいがちな現代だからこそ、手書きの一言は思った以上に刺さることがあります。
須賀神社の懸想文を探す(節分限定)
先述の通り、京都の須賀神社では節分(2月)に懸想文が販売されます。
5月23日に向けて、節分のタイミングで懸想文を入手しておくのも、わりと粋な過ごし方かもしれません(あくまで個人的な提案ですが😊)。
まとめ
- 5月23日がラブレターの日な理由は「こいぶみ(5・2・3)」の語呂合わせ+映画『ラブ・レター』(1998年)の公開日という2つの由来が重なっている
- 制定者は松竹株式会社が映画PRのために制定
- 原作は浅田次郎の短編小説(短編集『鉄道員(ぽっぽや)』収録)で、85万部超のベストセラー
- 日本の恋文の歴史は平安時代の「懸想文(けそうぶみ)」が起源で、代筆する「懸想文売り」という職業まで存在した
- この日にすること
大切な人へ手書きの手紙を書くのが基本的な過ごし方

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