この記事を読めば6月10日が「緑豆の日」になった理由や緑豆の知られざる歴史、そして栄養面での魅力まで、まとめてわかります。
「緑豆(りょくとう)」って名前を聞いてもピンとこない方、意外と多いんじゃないかなと思います。
でも実は、普段から口にしているあの食材の原料なんですよね。
だって、もやしも春雨も緑豆から作られているんです。そう知ると、ちょっと見方が変わりませんか?
緑豆の日ってどんな記念日?
6月10日は「緑豆の日」として制定されている記念日です。
制定のきっかけや目的を知ると意外とシンプルな発想から生まれていることがわかります。
語呂合わせが由来
「りょく(6)とう(10)」という語呂合わせが由来で6月10日が緑豆の日に選ばれました。
「ろく(6)とう(10)」と読んで「りょくとう=緑豆」にかけているわけです。記念日あるあるな語呂合わせですが、なかなかうまくできてるなと個人的には思います。
緑豆再発見委員会が制定した
この記念日を作ったのは「緑豆再発見委員会」という団体です。
緑豆の栄養価値を再発見し、消費拡大を図ることを目的として制定されました。要するに、「緑豆ってこんなにすごいんですよ!」ということを広く知ってほしいという思いが込められているんですね。
日本記念日協会に登録された公式記念日で、同じ6月10日には「時の記念日」や「無添加の日」「こどもの目の日」なども並んでいます。記念日が密集している日なんです。
緑豆ってそもそも何?
「緑豆」と聞いてもイメージしづらい方のために、少し掘り下げてみます。
ヤエナリという植物の種子
緑豆はヤエナリ(八重生)という植物の種子のことです。
学名はVigna radiata。別名として、青小豆(あおあずき)や文豆(ぶんどう)とも呼ばれます。小粒で緑色の豆で、見た目は小豆に少し似ています。
実は毎日食べている
これが一番の「えっ、そうなの」ポイントなんですが、もやしや春雨の原料がこの緑豆です。
スーパーで毎週のように買っているもやし、鍋に入れる春雨、あれは緑豆なしでは存在しないんです。普段意識せずに食べているけど、実はお世話になっている豆というか。
日本にはほぼ輸入で入ってくる
日本国内でも17世紀頃から栽培の記録はあるものの、現在はほぼ全量を中国(内モンゴル)から輸入しているのが実態です。
もやし工場では毎日大量の緑豆を使っていて、安定した仕入れルートの確保が業界の課題になっているとも聞きます。
自分の見立てでは記念日の制定も国内での認知度向上という側面があったんじゃないかなと思っています。
緑豆の歴史と起源
意外なことに緑豆の歴史はかなり古くて、世界規模で栽培されてきた食材です。
インドが発祥の地
研究によると緑豆は4,000年以上前にインドで初めて栽培化されたと考えられています。
インドのハラッパー遺跡からも証拠が見つかっていて、古代文明の時代にすでに食されていたことが示されています。その後、アジア各地へと広がっていきました。
アジア全土へ伝播した道のり
2023年にeLife誌に掲載された研究によると、緑豆は南アジアからまず東南アジアへ伝わり、その後に東アジア・中央アジアへと広がったルートが遺伝子解析によって明らかになっています。
中国へは大きく2つのルートで伝わり、北方型(乾燥耐性、短い生育期間)と南方型(大粒、高収量)という2つの適応形態が生まれたことも判明しています。
気候に合わせて進化しながら広まっていったというのが、思いのほかドラマチックだと感じます。
日本への伝来
日本では17世紀頃に栽培の記録が残っています。それほど古くはないものの、もやし文化として現代の食卓にしっかり根付いています。
緑豆の栄養価が「再発見」される理由
記念日の名称に「再発見委員会」という言葉が入っていることが気になりませんか?それだけ栄養価が見過ごされてきた、ということでもあります。
豊富な栄養素
緑豆(乾燥豆)100gあたりに含まれる主な栄養素を見ると、実はかなり栄養密度が高い食材です。
- たんぱく質:25.1g
- 食物繊維:14.6g
- 鉄:5.9mg
- カリウム:1,300mg
- 葉酸:460μg
- ビタミンB1:0.70mg
- カルシウム:100mg
葉酸は妊婦さんにとって特に重要な栄養素で鉄は貧血予防に効果的とされています。それに、カリウムも豊富なので体内の水分バランスを整えるのにも役立ちます。

漢方としての側面も
これはちょっと意外だったんですが緑豆は漢方薬としても使われてきた歴史があります。
解熱・解毒・消炎作用があるとされていて、中国では古くから薬膳素材として利用されてきたそうです。
また、血糖値の上昇を抑制するα-グルコシダーゼ阻害作用があるという研究結果も出ています。
緑豆とアジアの食文化
緑豆の日を通じて知ると面白いのがアジア各国での多彩な使われ方です。
国によって全然違う食べ方
中国では春雨の原料になるほか月餅の餡や粥、天津煎餅の材料としても使われます。
香港やシンガポール、ベトナムでは甘いお汁粉のようなスイーツに仕上げてアイスキャンディーにもされているとか。
日本でのもやし・春雨用途とは全然ちがう食べ方をしていて、なんか新鮮な感じがしますよね。
台湾では「緑豆湯」という甘いスープ飲料が缶で販売されていて、あたためてお餅を入れて食べる楽しみ方もあります。
夏に飲む冷たい緑豆湯は暑い地域の人にとって身近な飲み物みたいです。
春雨の歴史は意外と古い
春雨は6世紀頃に作られ始めたという記録があります。
あの透明でつるりとした食感、1,500年近い歴史があると思うとちょっと感慨深い気もします。
緑豆が発酵食・加工食の原料としてアジアで重用されてきた理由がなんとなく伝わってくる気がしますね。
まとめ
- 6月10日は「緑豆の日」で「りょく(6)とう(10)」の語呂合わせが由来
- 制定したのは緑豆再発見委員会で栄養価の再発見と消費拡大が目的
- 緑豆はヤエナリの種子でもやしや春雨の原料として身近な食材
- 歴史は4,000年以上で、インド原産でアジア全土へ広まった
- 現在日本ではほぼ全量を中国(内モンゴル)から輸入
- たんぱく質・食物繊維・葉酸・鉄など栄養価が非常に高い
- 漢方としての解毒・解熱作用や血糖値抑制効果も注目されている
- 中国、ベトナム、台湾など各国で異なる食べ方がある
緑豆の日はもやしや春雨として毎日の食卓に溶け込んでいる「縁の下の力持ち」的な豆に、改めて光を当てる日なんですよね。
6月10日に目にしたら、ちょっとだけ緑豆のことを思い出してみてください😊

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