近江ちゃんぽんの日とは?由来や歴史を解説【9月7日】

  • URLをコピーしました!

毎年9月7日は「近江ちゃんぽんの日」なんです。

滋賀県のご当地グルメである近江ちゃんぽんにゆかりのある記念日なんですが、意外と由来まで知っている人は少ないんじゃないでしょうか。

この記事を読めば記念日が誕生した背景と近江ちゃんぽんそのものの歴史がまとめてわかります。

滋賀出身の方はもちろん、なんとなく近江ちゃんぽんという名前を聞いたことがあるだけの方にも、読み終わったころには「なるほど、そういうことか」と思ってもらえるはずです。

目次

近江ちゃんぽんの日とは

まずはこの記念日がどういうものなのか基本の部分から整理していきますね。

制定日と正式名称

「近江ちゃんぽんの日」は毎年9月7日に定められた記念日で、正式名称もそのまま「近江ちゃんぽんの日」です。

特定の日にだけ何かをするというより、近江ちゃんぽんの美味しさを一年に一度あらためて広めるための日、という位置づけになっているみたいですね。

制定した企業について

この記念日を制定したのは滋賀県彦根市に本社を置くドリームフーズ株式会社です。

ドリームフーズは「ちゃんぽん亭総本家」をはじめとする近江ちゃんぽんの店舗を県内で展開している会社で、いわば近江ちゃんぽんという食文化そのものを育ててきた企業といっていいと思います。

地元にしっかり根を張っている会社が自ら発起人になっているという点がこの記念日の信頼できる背景になっているんじゃないかなと感じます。

日本記念日協会による認定

この記念日、ただ企業が勝手に名乗っているわけではなくて、一般社団法人日本記念日協会にきちんと認定・登録されています。

認定されたのは2022年、令和4年のことです。

日本記念日協会は記念日の名称や由来を審査したうえで登録する制度を持っている団体で、これによって「近江ちゃんぽんの日」は公式なカレンダーにも載るようないわば公認の記念日になったということですね。

記念日の由来

なぜ数ある日付の中から9月7日が選ばれたのか。ここには2つの理由が絡んでいるみたいです。

野菜の日との関係

一番わかりやすい理由は、8月31日の「野菜の日」との位置関係です。

近江ちゃんぽんは麺の上に野菜をたっぷり盛り付けるのが特徴の料理なんですが、週間カレンダー上で野菜の日のちょうど1週間後、真下にあたる日が9月7日だったんですね。

野菜がたっぷり乗ったちゃんぽんを象徴する日としてこの並びが選ばれたというのは、なかなか粋な発想だなと思いました。

麺類をかべ60周年という節目

もう一つの理由は近江ちゃんぽんの原点である「麺類をかべ」という食堂が1963年、昭和38年に創業してから2023年でちょうど60年の節目を迎えるタイミングだったことです。

記念日そのものは2022年に認定されているので、60周年そのものより一足早く先取りする形で制定されたことになりますが、原点となる店の歴史に敬意を払う意味合いが強かったんだろうなと感じます。

美味しさをより多くの人に知ってもらい、地域に貢献したいという目的も合わせて掲げられていました。

近江ちゃんぽんの誕生と歴史

記念日の話だけだと少し物足りないですよね。ここからは近江ちゃんぽんという料理自体がどう生まれたのか、深く掘っていきます。

麺類をかべの創業

近江ちゃんぽんの発祥店とされているのが「麺類をかべ」です。

1963年、彦根市内にオープンした小さな食堂で、もともとはうどんや蕎麦を中心に扱うお店でした。

ちゃんぽんはそのメニューの一つとして提供されていて、決して最初から看板メニューだったわけではなかったようですね。

創業年については1963年とする資料が多いんですが、一部で1964年と記載しているサイトも見られたので細かい年については資料によって微妙なずれがあるという点はお伝えしておきます。

長崎ちゃんぽんとの違い

「ちゃんぽん」と聞くと多くの人が思い浮かべるのは白濁したとんこつスープの長崎ちゃんぽんだと思うんですが、近江ちゃんぽんはまったく別物なんです。

麺類をかべで生まれた近江ちゃんぽんは、削り節と昆布から取る京風だしをベースにした醤油味のスープで、そこに野菜や豚肉をたっぷり入れて煮込んだ料理でした。

長崎ちゃんぽんに感動して似せて作ったという説もありますが、スープの系統は完全に和風に振り切っているところが独自性の強い部分だと思います。

魚介の風味よりも出汁の旨味を前面に出しているあたり、京料理の文化が根付いている滋賀らしさが出ているなと感じました。

名称が決まった経緯

実はこの料理、最初から「近江ちゃんぽん」と呼ばれていたわけではなかったようです。

継承した経営者が新しい名前を検討する際に「彦根ちゃんぽん」や「滋賀ちゃんぽん」という案もあったそうですが、近江牛や近江商人のような響きの良さから「近江ちゃんぽん」に決まったという経緯が伝えられています。

この名称が定着したのは1980年代後半から2000年代にかけてのことで、資料によっては2004年ごろに名称が固まったとする見立ても見られました。

ただこの点は明確な裏付けが取りにくく、あくまで一つの説として受け止めておいたほうがよさそうです。

ちゃんぽん亭総本家への発展

原点の食堂がどうやって滋賀県を代表するご当地グルメのブランドに成長していったのか。ここも記念日の背景を知るうえで欠かせないポイントです。

山本一氏による経営継承

麺類をかべの事業は、ドリームフーズの創業者である山本一氏が知人から引き継ぐ形でスタートしています。

この継承の年については資料に幅がありまして1985年、1986年、1987年のいずれかとする記述がそれぞれ見つかりました。

複数の媒体で年がぶれているので正確な年は断定しにくいところですが、おおむね1980年代半ばから後半にかけての出来事だったとみて間違いないと思います。

ちゃんぽん専門店としての開業

山本氏は近江ちゃんぽんに改良を加えたうえで、1988年、昭和63年の7月に屋号を「麺類をかべ」から「ちゃんぽん亭をかべ」へと変更しました。

これがちゃんぽんを主力メニューにした専門店の第1号店で、「ちゃんぽん亭総本家彦根駅前本店」につながっています。

うどんや蕎麦も扱う一般的な食堂から、ちゃんぽん専業の店へ切り替えたこのタイミングが、いわばブランド化の起点だったといえそうですね。

県内多店舗展開とソウルフード化

そこからちゃんぽん亭は滋賀県内で店舗数を伸ばしていき、滋賀県民のソウルフードと呼ばれるほど地元に浸透しています。

B級グルメの代表格としてメディアで取り上げられる機会も多く、県外から訪れる観光客が滋賀ならではの一皿として近江ちゃんぽんを目当てにするケースも少なくないみたいです。

地元の人にとっては特別な日じゃなく普段の食事として親しまれているところに、本当に根付いた食文化の強さを感じます。

記念日に合わせたイベントや取り組み

「近江ちゃんぽんの日」は制定されただけで終わらず、毎年何らかの形で実際に動きがある記念日なんです。

感謝祭など過去の実施例

2024年の9月7日には、ドリームフーズが「近江ちゃんぽんの日」感謝祭として総額2370万円分にもおよぶ企画を実施し、先着3万名に無料引換券をプレゼントするという大規模な取り組みを行っていました。

野菜たっぷりの近江ちゃんぽんを通じて家族や友人と幸せな時間を分かち合う日にしたいという思いが込められていたそうです。

1日限りのイベントとしてはかなり気合いの入った規模だなと正直驚きました。

彦根駅前本店の周年祭

2026年1月にはちゃんぽん亭総本家彦根駅前本店が創業40周年を記念した「周年祭」を開催しています。

これは近江ちゃんぽんの日そのものの企画ではなく店舗の創業記念イベントですが、原点である麺類をかべから続くお店が今も現役で愛され続けている証だと考えると、記念日の背景を語るうえで無視できない材料だと思います。

9月7日前後には何らかのキャンペーンが行われる可能性が高いんじゃないかなと個人的には感じています。

まとめ

近江ちゃんぽんの日について由来から歴史まで整理してきました。

要点をまとめておきますね。

  • 近江ちゃんぽんの日は毎年9月7日、ドリームフーズ株式会社が制定し2022年に日本記念日協会が認定した記念日
  • 日付の由来は8月31日「野菜の日」の週間カレンダー上の位置と、原点の店「麺類をかべ」の60周年という節目の2つ
  • 近江ちゃんぽんは1963年創業の麺類をかべで生まれた、長崎ちゃんぽんとは別系統の和風だし料理
  • 1988年にちゃんぽん専門店へ屋号を変更し、それが現在のちゃんぽん亭総本家につながっている
  • 継承年や名称確定の年など一部の細かい年代は資料によって差があり、明確な断定は難しい部分もある

滋賀に旅行する予定がある方はぜひ9月7日前後に近江ちゃんぽんを味わってみてほしいなと思います。

地元の歴史が詰まった一皿を食べながらこの記念日のことをちょっと思い出してもらえたら嬉しいです。

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


目次