7月31日が近づくと「パラグライダー記念日って何だろう」と気になる方、けっこう多いんじゃないでしょうか。
この記事を読めば記念日の由来から誕生の歴史、さらには意外と知られていない豆知識まで、まるっと理解できると思います。
空を飛ぶスポーツにちょっと興味があるけど詳しくは知らないという方にこそ読んでほしい内容です。
パラグライダー記念日の由来を解説
まず最初にこの記念日がなぜ7月31日に定められたのか、その経緯を見ていきますね。
1988年北九州の選手権が起点
パラグライダー記念日は1988年(昭和63年)7月31日に福岡県北九州市で第1回パラグライダー選手権が開催されたことに由来しています。
この大会をきっかけに、日本国内でもパラグライダーが本格的なスカイスポーツとして認知され、少しずつ普及していったんですね。
ちなみに大会以降、競技人口はなだらかながらも年々増え続けているという報告もあがっているみたいです。
個人的には、たった一つの大会がここまで一つのスポーツ文化を根付かせるきっかけになったというのがけっこう印象深い話だなと感じています。
記念日を制定した団体は明確でない
正直なところこの記念日を具体的にどの団体が制定したのかについては、今回調べた複数のソースでもはっきりとした記載が見当たりませんでした。
なので、ここは憶測になりますが日本のパラグライダー関連団体もしくはスポーツ振興を目的とした記念日登録機関が、大会の意義を後世に伝える目的で制定した可能性が高いのかなと思っています。
確定的な出典は確認できていないのであくまで一つの見方として受け止めていただければと思います。
パラグライダー誕生の歴史をたどる
由来がわかったところで次はパラグライダーというスポーツそのものがどうやって生まれたのか、その源流を追ってみます。
NASAの宇宙船回収技術がルーツ
意外に思われるかもしれませんが、パラグライダーの原型はスポーツ目的で作られたものではないんです。
アメリカの航空宇宙局NASAが宇宙船回収用に開発した「パラフォイル(柔軟翼)」がその原型とされています。
アメリカ人パイロットのデイヴィッド・バリッシュが空軍を退役後、カリフォルニア工科大学で航空力学を学び、NASAのコンサルタントとして1960年代初頭にサイルウィングと呼ばれるパラシュートを設計したのが一つの起点だったようです。
1964年にはドミナ・ジャルバートが複数の気室を持つラム・エア式のパラフォイルを特許取得していて、これが現在の翼形状の基礎になったと言われています。
フランスのスカイダイバーがスポーツ化
宇宙開発技術がまさかスポーツに転用されるとは誰も想像していなかったでしょうね。
1978年頃、フランスのスカイダイバーが山の斜面から四角いスクエアーパラシュートを使って駆け下りたのが、スポーツとしてのパラグライダーの始まりとされています。
人間もパラシュートを使って斜面を走ってジャンプすれば空を飛べるんじゃないか、という発想が形になった瞬間だったわけです。
この着想から10年ほどが経過した1986年頃、日本にも徐々にパラグライダーが伝わってきました。
誕生からわずか10年でここまで世界に広がったスピード感は正直なところかなり早いなという印象を持ちました。
意外と知らないパラグライダーの飛行時間の進化
ここでは記念日と絡めて語られることの多い「飛行技術の進化」について、あまり紹介されない角度から掘り下げてみます。
初期はわずか5分程度だった
パラグライダーというと空高く優雅に飛んでいるイメージを持つ方も多いと思いますが、実はそれ、比較的最近の技術向上によるものなんです。
当初は山の斜面と並行して滑空するのが限界で、飛行時間もわずか5分程度しかなかったそうです。
それが技術の進歩によって、現在では2時間から3時間もの飛行が可能になっています。
5分から2〜3時間へと、およそ数十倍にまで飛行時間が伸びたわけですからこの進化の幅にはちょっと驚きました。
ハンググライダーとの違いも押さえておきたい
スカイスポーツの中にはハンググライダーというジャンルもあって、パラグライダーとよく混同されがちです。
パラグライダーがパラシュート状の翼を使って空を飛ぶのに対し、ハンググライダーは三角形の硬い翼を持つ飛行機のような機体に手を掛けて飛ぶという違いがあります。
ちなみにハンググライダーもフランシス・ロガロという人物の設計思想が源流にあるとされていて、こちらもNASAの技術と深い関わりを持っているのが興味深いところですね。
| 項目 | パラグライダー | ハンググライダー |
|---|---|---|
| 翼の構造 | 柔らかいパラシュート状の翼 | 三角形の硬い翼 |
| ルーツ | NASAのパラフォイル | フランシス・ロガロの設計思想 |
| 操縦方法 | ハーネスに座って操作 | 機体に手を掛けて操作 |
パラグライダーを始めるための基礎知識
記念日をきっかけに実際にパラグライダーに挑戦してみたいと思った方向けに、始める際の目安もざっくりまとめておきますね。
ライセンス取得の流れと費用感
パラグライダーを本格的に楽しむには日本パラグライダー協会(JPA)への会員登録とライセンス取得が必要になります。
入校料はスクールによって差がありますが、22,000円前後で1年間有効というケースが多いようです。
講習費は1日あたり2,000円前後、これに加えて検定料や教材費なども発生してくるので、ライセンス取得までにトータルで4万円から8万円程度が相場と言われています。
ここは全く試算していないんですが、地域やスクールによって金額の差はけっこう大きそうな感じがします。

機材一式は数十万円が目安
飛び始めるには機材も必要になってきます。
初級グライダー本体でおよそ50万円、ハーネスで11万円前後、レスキューパラシュートで10万円ほどかかるとされていて、ヘルメットなどを含めるとトータルで60万円から80万円程度が目安になるようです。
決して安い趣味ではないですがそれだけの投資をしてでも空を飛ぶ体験をしたいという方が多いのも頷ける気がします。
パラグライダー記念日に触れておきたいポイント
- 7月31日は1988年に北九州市で開催された第1回パラグライダー選手権が由来
- パラグライダーの原型はNASAが開発した宇宙船回収用のパラフォイル
- スポーツとしての始まりは1978年頃、フランスのスカイダイバーによるもの
- 日本への普及は誕生から約10年後の1986年頃から
- 初期の飛行時間は5分程度だったが、現在は2〜3時間まで進化
- ライセンス取得には4万円〜8万円、機材一式には60万円〜80万円が目安
7月31日を迎えたら、こうした歴史に思いを馳せながら空を見上げてみるのも良いかもしれませんね。
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