毎年6月15日は「オウムとインコの日」です。この記事ではその由来や制定の背景、制定した団体の活動、そしてオウムとインコそれぞれの特徴まで、まとめてご紹介します。
鳥を飼っている人もこれから飼おうか迷っている人も、ちょっとした豆知識としてぜひ読んでみてください。
オウムとインコの日とは
6月15日が「オウムとインコの日」であることは知っている人はすでに知っているけれど、意外とまだ広まっていない記念日でもあります。
語呂合わせで生まれた記念日
この記念日の由来はシンプルな語呂合わせです。
「06(オウム)月15(インコ)日」と読むことができるところから、毎年6月15日に制定されました。
語呂合わせというと軽く聞こえるかもしれないけれど、実はこの記念日にはちゃんとした「願い」が込められていて、それがすごくいいなと思うんです。
具体的には「すでに亡くなった鳥たちの供養と、コンパニオンバードとしての鳥たちの幸せを願う日」として位置づけられています。
ペットを亡くしたことのある人には、この言葉がじんとくるのではないでしょうか。
日本記念日協会にも正式登録済み
この記念日は一般社団法人・日本記念日協会によって正式に認定・登録されています。
誰でも思いつきで申請できるわけではなく日付の根拠や制定の趣旨、継続的な活動実績なども審査されるので、きちんとした手続きを経た公式の記念日なんですよね。
ちなみに、登録申請したのは次の章でご紹介するNPO法人TSUBASAという団体です。
制定した団体「NPO法人TSUBASA」とは
この記念日を制定したのは千葉県富津市(現在の事務局は埼玉県新座市)を拠点とする認定NPO法人TSUBASAという組織です。
日本で最初のインコ・オウム保護団体
TSUBASAは株式会社ロムテックのCSR活動から発足した任意団体として始まり、日本で唯一のインコ・オウム・フィンチの保護団体として活動を続けてきました。
その後2012年に認定NPO法人となり、現在に至ります。
団体名の「TSUBASA」は「The Society for Unity with Birds—Adoption and Sanctuary in Asia」の略で、アジアにおける鳥との共生を目指すというメッセージが込められています。
保護から里親探し、啓発まで幅広く活動
メインとなる活動はやむを得ない事情で飼えなくなった鳥を引き取り、新たな里親を探すことです。
里親会は現在予約制で、週に6日受け付けているほど需要が多いそう。
それに加えて鳥の適正飼養に関するアドバイスや、愛鳥塾・セミナー・シンポジウムといった勉強会も定期的に開催しています。
「鳥を手放す人を少しでも減らしたい」という思いから、保護だけでなく教育啓発にも力を入れているところが、この団体の特徴だと感じます。
定款には「鳥類の適正飼養に関する教育啓蒙、鳥類の保護と野生環境保護に関する調査研究、人間と動物が共生し得る社会の醸成に寄与する」と明記されており、理念がとても明確です。
オウムとインコの日の歴史的背景
記念日の由来だけでなく「なぜこういう日が必要になったのか」という背景も少し見ておきたいと思います。
日本と鳥の古い歴史
オウムやインコを人がそばで飼うようになった歴史は思った以上に長いです。
奈良時代に編纂された「日本書紀」にはすでにオウムの記録があり、日本列島における鳥との暮らしは少なくとも1300年以上の歴史があります。
江戸時代には著名な絵師・伊藤若冲の作品にもオウムやインコが描かれていて、当時から愛着を持って見られていたことがわかります。
そして明治時代末期にセキセイインコが輸入されたことで、庶民の間にもインコ・オウム飼育が定着していったんですよね。
ヨーロッパでは1世紀からの記録も
少し驚いたのはヨーロッパでは1世紀の初め頃にはすでにホンセイインコが飼育されていたという記録があること。世界的に見ても、鳥は古くから人間のパートナーとして存在していたわけです。
そういう背景があるからこそ、コンパニオンバード(伴侶鳥)という概念が生まれてきたのかな、と思います。
コンパニオンバードという考え方
「コンパニオンバード」とは、単に「見て楽しむ」だけのペットではなく、手に乗り、飼い主と遊び、コミュニケーションをとることを喜びとする鳥たちのことを指します。
人間と家族の一員として共同生活を送る存在、という意味です。
オウムとインコの日はまさにこのコンパニオンバードとしての鳥への感謝と愛情を確認する日でもあるんですよね。
オウムとインコの違いをおさえておこう
「オウムとインコって何が違うの?」という疑問、意外と多い気がします。
分類上は同じなのに名前が違う。ちょっと整理してみますね。
分類は同じ「オウム目」
オウムもインコも同じ「オウム目(Psittaciformes)」に属しています。
その中でオウムは「オウム目オウム科」、インコは「オウム目インコ科」に分類される、という関係です。いわば兄弟のような存在。
見た目でわかる一番の違い「冠羽」
外見上の一番わかりやすい違いは頭部の「冠羽(かんう)」の有無です。頭の上に長い羽が生えているのがオウム、ないのがインコ、と覚えると理解しやすいですよ。
オウムの冠羽は感情に合わせて立ったり寝たりするので気分を読み取るバロメーターにもなるんです。
色や体格にも違いが
色の傾向も対照的でオウムは白や黒などの落ち着いた単色が多く、インコはカラフルで鮮やかな色合いが多いです。
体格面でも、インコが体長15〜40cm程度なのに対して、オウムは30〜60cmと大きい種類が多い傾向があります。
そのほかに、オウムには胆嚢があるがインコにはない、という内部構造の違いもあります。ここまで知っているとちょっとマニアっぽい感じがしてくる。笑
寿命の違いも大きい
インコの平均寿命が6〜15年程度なのに対し、大型のオウムは40〜60年、飼育下では100歳超えの記録もあるそうです。
これはかなり驚き。大型オウムをお迎えするのは場合によっては人間よりも長生きするリスクを考える必要があるということでもあります。
まとめ
- 毎年6月15日は「オウムとインコの日」で06(オウム)月15(インコ)日という語呂合わせが由来
- 制定したのは認定NPO法人TSUBASAで、亡くなった鳥たちの供養とコンパニオンバードの幸せを願う日として位置づけられている
- 一般社団法人・日本記念日協会に正式登録された公式の記念日
- TSUBASAは日本で最初のインコ・オウム・フィンチの保護団体で引取り・里親探し・啓発活動を行っている
- 日本とオウム・インコの歴史は「日本書紀」が書かれた奈良時代まで遡る長いもの
- オウムとインコの見た目での一番の違いは冠羽の有無で、内部では胆嚢の有無などの違いもある
6月15日が近づいたら、ぜひ自分の愛鳥に少し特別な時間を贈ってみてください🐦
飼っていない方もこの記念日をきっかけに鳥という生き物のことを知ってみると、意外と奥が深くて面白いと思いますよ。
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