石油の日とは?由来や歴史を解説【10月6日】

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この記事を読めば石油の日がいつ、誰によってなぜ10月6日に決まったのかがわかります。

1973年のオイルショックの経緯や日本の石油備蓄の今の数字まで整理しました。

「毎年ニュースで見かけるけれど、由来はよく知らない」

と感じている方の疑問をひとつずつ解いていきますね。

目次

石油の日とは?基本情報を整理

ここでは石油の日の制定者や認定時期、目的といった基本情報がまとまってわかります。

10月6日は「石油の日」という記念日

石油の日は毎年10月6日の記念日です。

制定したのは東京都中央区日本橋兜町に本社を置く株式会社燃料油脂新聞社です。

石油エネルギー業界を取材して日刊紙を発行している会社なんですよね。

日本記念日協会に認定・登録されたのは2017年(平成29年)のことです。

記念日の目的はガソリンスタンドの意義の再認識

制定の目的は社会のインフラとして欠かせない石油の重要性を知ってもらうことです。

もうひとつ、石油の販売拠点であるガソリンスタンド(サービスステーション)の社会的な意義を再認識してもらう狙いもあります。

ガソリンスタンドは「車に給油する場所」というイメージが強いですよね。

でも災害時には燃料を届ける拠点として頼りにされる場所でもあります。記念日にその役割が含まれているのが個人的には印象的でした。

そもそも石油とは何か

石油は炭化水素を主成分に、少量の硫黄や酸素、窒素などを含む液状の鉱物資源です。

英語の「petroleum」はラテン語で岩石を意味する「petra」と、油を意味する「oleum」が語源とされています。

「岩の油」という意味なんですね。

地下の岩石の隙間にたまっている油、というイメージがそのまま名前になったのだと思います。

石油の日の由来は2つある

ここを読むと10月6日が選ばれた2つの理由と、その背景がわかります。

理由その1 語呂合わせで「オイル」

ひとつめは語呂合わせです。

「106」を「1=イ、0=オ、6=ル」と見立てて並べ替えると、「オイル」になります。

数字を入れ替えるタイプの語呂合わせは、ちょっとしたパズルみたいで覚えやすいですよね。

理由その2 1973年10月6日の第一次オイルショック

もうひとつは1973年(昭和48年)10月6日に起きた第一次オイルショックの教訓を忘れないためという理由です。

ただ、ここで1点だけ補足させてください。

細かく言うと、10月6日に起きたのは第四次中東戦争の勃発です。

エジプトとシリアがイスラエルへ奇襲攻撃をしかけた日でその日がユダヤ教の祝日ヨムキプールにあたるため、ヨムキプール戦争とも呼ばれます。

原油の禁輸措置が始まったのはその少しあとなんです。

この「日付のズレ」は次の章で詳しく見ていきます。

1973年のオイルショックで何が起きたのか

ここでは戦争の勃発から原油価格の急騰までの流れを数字つきで追えます。

10月6日は戦争の始まりの日

1973年10月6日、エジプトとシリアがイスラエルに奇襲攻撃をしかけました。

第三次中東戦争(1967年)で失った領土の奪還が狙いでした。

石油の日の「10月6日」は石油の値上がりが起きた日というより、混乱の引き金となった戦争が始まった日だと言えそうです。

禁輸と減産でどれだけ値上がりしたか

戦争の約11日後の10月17日、アラブの石油輸出国は原油価格の引き上げと、毎月5%ずつの減産を決めました。

禁輸措置はアメリカ大統領が議会にイスラエルへの緊急援助を要請した直後の10月19日に始まっています。

価格の動きは次のとおりです。

スクロールできます
項目内容
禁輸前の原油価格1バレルあたり約2.90ドル
1974年1月の価格1バレルあたり11.65ドル
禁輸の解除1974年3月(アメリカ向け)
禁輸対象国の不足量日量約450万バレル(当時の世界供給の約7%)

価格がほぼ4倍になったわけです。

「7%の不足」と聞くと小さく感じますがそれでも世界経済が大きく揺れたのだから、石油のインパクトの大きさを実感します。

日本にも大きな混乱が広がった

日本も例外ではなく、世界的な混乱に巻き込まれました。

国内では1974年10月に「90日民間石油備蓄増強計画」が発表され、備蓄を強化する体制づくりが始まっています。

「もう二度と慌てたくない」という危機感が制度を動かしたんだなと感じます。

日付のズレに気づくと見え方が変わる

ここは自分の考えなんですが石油の日の10月6日は「危機の入り口」を示す日付だと思っています。

実際に日本の暮らしへ影響が及んだのは、その後の禁輸や値上がりの局面です。

戦争が起きた日から、遠く離れた日本の給油所や家計に影響が届くまで、時間差があったはずなんですよね。

つまり、この記念日は「遠い国の出来事が、数週間後に自分の生活を揺らす」という構造を思い出すきっかけにもなります。

あくまで私の解釈ですけどね。

日本の石油備蓄制度はオイルショックから生まれた

ここを読むとオイルショック後に作られた備蓄の仕組みと、その成り立ちがわかります。

1975年の石油備蓄法で民間備蓄が義務に

1975年に石油備蓄法が公布され、国が備蓄目標を定めて石油の精製・販売・輸入業者に基準備蓄量以上の備蓄を義務づけました。

当初の目標は国内消費量の90日分でした。

1978年に国家備蓄がスタート

1978年には国家備蓄が始まり、タンカーを使った備蓄からスタートしています。

10か所の国家備蓄基地の建設や民間タンクの借り上げを経て1998年2月には5千万キロリットルの目標を達成しました。

20年がかりの取り組みだったと思うとけっこう長い道のりですよね。

備蓄の三本柱

現在の備蓄は次の3つで構成されています。

  • 国が保有する国家備蓄
  • 石油備蓄法に基づいて石油精製業者などが保有する民間備蓄
  • UAE、サウジアラビア、クウェートと実施する産油国共同備蓄

オイルショックの教訓がこの三本立ての形になっていると考えると、記念日の意味がぐっと現実的に見えてきます。

日本の石油事情と備蓄日数

ここでは中東依存度や備蓄日数の最新の数字から、日本の現状を確認できます。

原油の中東依存度は9割を超える

日本は化石燃料のほぼ全量を海外から輸入しています。

原油の中東依存度は94.0%、ホルムズ海峡経由の割合は93.0%です。

別の統計では、2026年1月の中東依存度は95.1%でした。

輸入先を見るとサウジアラビアとUAEで全体の88.3%を占めています。

数字を前にすると、約50年前のオイルショックから状況が大きく変わったとは言いにくいのが正直なところです。

参考:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/chyutoujyousei/dai1/pdf/siryou4.pdf

備蓄は約8か月分

2026年1月末時点の備蓄は約8か月分にあたる248日分です。

内訳は次のとおりです。

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区分日数
国家備蓄146日分
民間備蓄96日分
産油国共同備蓄6日分
合計248日分(約8か月)

2026年2月末時点でも約8か月分とされていて国家備蓄は原油4,177万キロリットルと製品142万キロリットル(145日分)です。

制度としては手厚く備えている印象ですね。

備蓄日数をカレンダーに置き換えてみる

ここは私の簡単な試算です。

石油の日にあたる2026年10月6日から248日を数えると、2027年6月11日あたりになります。

備蓄量は月ごとに変わりますし、実際の運用も単純な日割りではないので、あくまで「イメージをつかむための目安」と捉えてください。

それでも「来年の6月まで」と置き換えるとニュースの数字がぐっと身近になりませんか?🗓️

2026年は中東情勢への対応が続いている

2026年に入り、経済産業省は中東情勢を受けた燃料の安定供給確保や夏季に向けた燃料在庫の把握などに取り組んでいます。

石油の日にできること

ここを読むと記念日を日常の防災や省エネ行動に結びつける具体的なヒントが得られます。

ガソリンスタンドの役割を調べてみる

記念日の目的がガソリンスタンドの社会的意義の再認識にあるので、まずは身近な給油所に目を向けるのがぴったりです。

災害時の燃料供給拠点という側面は普段あまり意識しない部分ですよね。

車のガソリンを早めに入れる習慣

これは一般的な防災の考え方として私が大事だと思っているポイントです。

車の燃料が少なくなってから給油するのではなく、半分を切ったら入れるくらいの余裕を持つと、いざという時に動きやすくなります。

数字の根拠まで細かく検証したわけではなくあくまで自分の経験則です。

家庭でできる省エネ

石油は日本の国内供給エネルギーの約35%を占めています。

暖房の設定温度を少し見直す、まとめて出かけて車の使用を減らすなど、小さな行動の積み重ねも石油の日らしい過ごし方だと感じます。

まとめ

  • 石油の日は10月6日で燃料油脂新聞社が制定し、2017年に日本記念日協会が認定しました。
  • 由来は「106」を並べ替えるとオイルになる語呂合わせと、1973年10月6日に始まった第四次中東戦争から続くオイルショックの教訓です。
  • 原油価格は禁輸前の約2.90ドルから、1974年1月には11.65ドルまで、ほぼ4倍に上がりました。
  • 日本は1975年に石油備蓄法を整え、1978年から国家備蓄を始めました。
  • 2026年1月末の備蓄は248日分(約8か月)で、原油の中東依存度は9割を超えています。

10月6日はガソリンスタンドや備蓄の大切さを、少しだけ立ち止まって考えるきっかけの日です。

ご自身の車の燃料や家庭の省エネを見直してみてください⛽

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