この記事を読めば「無垢の日」がいつ、誰が、なぜ制定したのかそして無垢材が注目される理由まで、まるごとわかります。
「6月9日って何の日か知ってる?」
って聞かれたとき、ぱっと答えられる人は意外と少ないんですよね。
記念日の由来ってなんとなく知っているようで、深く掘り下げると知らないことがたくさんあって、調べていてけっこう楽しかったです。
無垢の日の基本情報
6月9日は「無垢の日」として一般社団法人・日本記念日協会に正式認定されている記念日です。
誰が制定したの?
制定したのはプレイリーホームズ株式会社という建材メーカーです。
愛知県名古屋市東区に本社を置き、木材・建材の輸入販売やオリジナル建材の製造を手がけている会社で、1990年10月に設立されました。年間売上高は65億円(2025年9月期)にのぼる、業界では規模のある専業メーカーなんです。
「木の住まいづくり」をテーマに、構造材から内装材まで無垢製品を提供することを事業の核に据えている会社ですね。
そういう会社だからこそ、無垢材をもっと世の中に広めたいという思いで記念日を作ったんだろうなと感じます。

日本記念日協会の認定はいつ?
日本記念日協会による認定は2010年3月16日のこと。
それ以来、毎年6月9日が「無垢の日」として広く周知されるようになりました。
記念日の認定・登録という制度自体、知らない方も多いかもしれませんが日本にはこうした民間主導の記念日がたくさんあるんです。
6月9日「むく」の語呂合わせ
日付が6月9日に設定された理由は非常にシンプルです。「む(6)く(9)」と読む語呂合わせ、それだけです。
語呂合わせ記念日の文化について
日本の記念日って語呂合わせ発祥のものがめちゃくちゃ多いですよね。
「5・3・0→ゴミゼロの日」や「4・7→シナ…」みたいな感じで、数字の読み替えを使って日付を決める文化は日本特有のもの。ちょっと遊び心があって、個人的には好きだなと思っています。
「無垢(むく)」は6と9、このたった2文字の語呂合わせですが、それがシンプルで覚えやすいのが強みです。
毎年6月になると木材や住宅関連の企業が「無垢の日」にあわせてキャンペーンを行っていることもあり、業界内では広く浸透している記念日になっています。
「無垢」という言葉の本来の意味
記念日の名称にもなっている「無垢(むく)」という言葉、実は建材だけを指す言葉ではありません。
「清純」「まじりけなし」の意
本来は「清純でけがれていないこと」や「うぶなこと」を意味する言葉です。
そこから転じて「まじりけのないもの」「そのままのもの」という意味でも使われるようになりました。
婚礼の場で使われる「白無垢」なんかもそうで、白くて汚れのない純粋さを表しています。
木材の世界では、接着剤や加工を一切加えていない天然そのままの素材という意味で「無垢材」と呼ぶわけです。日本語の深みって、こういうところに感じますね。
無垢の日が制定された目的
プレイリーホームズ株式会社がこの記念日を制定した背景には明確なビジョンがありました。
自然素材への社会的関心の高まり
制定の目的として公式に掲げられているのは
「自然素材志向・資源の有効活用・住宅の耐久性の向上といった市場ニーズに応えるために、無垢の木材の利用促進を図ること」
です。
ちょうど2010年前後は、化学物質過敏症やシックハウス問題への関心が社会的に高まっていた時期でもありました。
集成材や合板が主流の住宅市場の中で、「本物の木を使いたい」というニーズが着実に広がっていて、そのタイミングで記念日を設けることで無垢材に関する情報発信の機会を増やそうとしたんでしょう。
無垢材とはそもそも何か
無垢材とは原木(丸太)から必要な寸法の分だけ直接切り出した木材のことです。
接着剤や合板のように複数の素材を貼り合わせたものではなく、一本の木からそのまま取り出した一枚板や無加工板を指します。
フローリング材やダイニングテーブル、カウンターなど住空間のあちこちに使われていて、最近は注文住宅でも採用率が上がっている印象です。
まあ、肌感で言うと自然素材ブームの影響が大きいんだろうなとは思っていますが。
無垢材の種類と特徴
無垢の日をきっかけに無垢材への関心が高まっている方のために、基本的な種類と特徴も整理しておきます。
針葉樹と広葉樹の違い
無垢材には大きく針葉樹と広葉樹の2種類があり、それぞれ使い心地がまったく違います。
針葉樹(ヒノキ・スギ・パインなど)
踏み心地が柔らかく、素足で歩きたくなるような温もりがあります。熱伝導率が低いので冬でも冷たく感じにくいのが魅力。
ただ、柔らかいぶん傷がつきやすいという側面もあります。
広葉樹(オーク・ウォールナット・チーク・メープルなど)
硬くて耐久性が高く、傷がつきにくいのが特徴です。
重厚感のある見た目が人気ですが冬場は足元が冷たく感じやすく、価格帯も針葉樹より高めのものが多いです。
無垢材の優れた調湿効果
これが個人的にいちばん驚いた話なんですが無垢材には部屋の湿度を自然に調整する働きがあります。
実際の比較実験では、スギ無垢材で作った箱の内部湿度は77%に抑えられたのに対し、木目調シートの箱や合板フロアの箱はどちらも95%まで湿度が上がったという結果が出ています。
これ、かなり大きな差ですよね。
無垢材の細胞には微細な孔が多数あり、そこに水分を吸収・放出することで湿度をコントロールしているそうです。

デメリットも知っておくべきこと
無垢材って良いことばかりが語られがちですが注意点もちゃんとあります。
梅雨など湿度が高い季節には木が膨張し、乾燥する冬には収縮するため、床鳴りや隙間が生じることがあります。
また、合板に比べると価格が高い傾向があり、表面加工が少ないぶん汚れや傷もつきやすい。長く使うためには適切なメンテナンスが必要です。
とはいえ、傷や色の変化も含めて「経年変化を楽しめる」というのが無垢材の醍醐味でもあるので、そこをどう捉えるかは個人の価値観によるかなと思います。
6月9日「無垢の日」のまとめ
この記事でお伝えしたことを整理します。
- 制定者はプレイリーホームズ株式会社(愛知県名古屋市)
- 認定機関・認定日は一般社団法人・日本記念日協会、2010年3月16日
- 日付の由来は「む(6)く(9)」の語呂合わせ
- 制定の目的は自然素材志向・資源の有効活用・住宅耐久性向上のニーズに応え、無垢材の利用促進を図るため
- 「無垢」の本来の意味は清純でけがれていないこと、まじりけのないもの
- 無垢材の特長は調湿効果・温もりある質感・経年変化を楽しめる天然素材
記念日ひとつ調べるだけでも言葉の語源から素材の科学まで、いろいろつながってくるのが面白いですよね。
6月9日が来たら、ちょっとだけ木の温もりを意識してみるのもいいかもしれません。

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