ロックウールの日とは?由来や歴史を解説【6月9日】

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この記事を読めば、「ロックウールの日」がなぜ6月9日なのか、誰がいつ、なんのために制定したのか、そしてロックウール自体の成り立ちまでまるっと理解できます。

「6月9日って何の日?」

と調べて辿り着いた方にも、建築材料に詳しい方にも、きっと役立つ内容になっていると思います。

目次

ロックウールの日とは?基本情報

毎年6月9日は「ロックウールの日」として制定されています。

この記念日、実は「語呂合わせ」から生まれているんです。

制定したのは「日本ロックウール工業会」

1992年(平成4年)に、日本ロックウール工業会がこの記念日を制定しました。

目的は建築用断熱材であるロックウールを広くPRすること。

当時、省エネへの関心が社会的に高まりつつある中で、「もっとロックウールのことを知ってほしい」という想いから設けられた記念日なんです。

ちなみに日本ロックウール工業会はロックウール製品の製造・販売・施工業者をまとめた業界団体で、現在はニチアス株式会社、JFEロックファイバー株式会社、大建工業株式会社など14の正会員と4の準会員で構成されています。

6月9日の語呂合わせの由来

「6(ろ)9(く)」→「ロック」。そのまんまですよね(笑)。

実はこの語呂合わせは非常に人気で、6月9日には他にも「ロックの日(音楽)」や「ロックの日(鍵)」といった記念日も同じ理由で制定されているんです。

ひとつの日付にこれだけの「ロック」が集まるのも、ちょっと面白いなと思いました。

ロックウール工業会の沿革と歴史

「ロックウールの日」が制定された1992年は、実は工業会が54年目を迎えた節目の年。その裏には、長い長い歴史があります。

日本でのロックウール誕生

日本でのロックウール工業化の歴史は1935年(昭和10年)に始まります。

まず繊維化の基礎研究がスタートし、その2年後の1937年には「玄武岩あるいは安山岩よりなるウール」として特許が出願されました。

そして1938年(昭和13年)、「岩綿繊維」として特許が正式に登録され、日東紡と日本アスベスト(現在のニチアス)の2社が工業化の実施権を取得して、本格的な生産がスタートします。

これが日本のロックウール産業の夜明けです。

工業会の設立と歩み

戦時中の1940年には「日本岩綿製造同業会」が誕生し、これが現在のロックウール工業会のルーツとなりました。

戦後は1946年に進駐軍関連施設の工事需要で一気に増産体制が整い、1949年には「日本岩綿工業会」が正式発足、機関紙「ロックウール」も発行されています。

その後の歩みとしては1960年に吹付けロックウールが実用化、1964年には「吸音天井板」と「住宅用断熱材」が発売され、用途が一気に広がっていきました。

そして1968年(昭和43年)の設立30周年を機に「ロックウール工業会」という名前に改称されています。

世界のロックウール史 発祥は火山の恵み

ここからはちょっとスケールの大きい話をしてもいいですか。ロックウールの起源、調べてみると思わず「へえ!」と声が出るほど興味深いんです。

ハワイの火山からヒントを得た

ロックウールの発祥についてはハワイ島のマウナロア火山の斜面でウール状の繊維が発見され、それをヒントに欧州と米国で繊維化技術の研究が始まったと伝わっています。

溶岩が固まる際に自然に繊維状になるという、まさに自然の神秘から生まれた素材なんですね。

世界的には1880年代にヨーロッパで生産・販売が始まり、その後アメリカでも1900年代から普及していきました。

省エネ先進国であるヨーロッパでは特に住宅断熱分野でトップシェアを誇り、現代でもその地位は揺るぎないものがあります。

アスベストの代替材として注目された背景

1975年に吹付けアスベストの使用が原則禁止となったことで、ロックウールはアスベストの代替材として急速に注目されるようになりました。

鉱物繊維由来のため燃えにくく、アスベストとは異なり体内溶解性が高い(つまり体の中で残りにくい)ことも評価されています。

なお、念のため補足しておくと、過去には石綿を含む吹付けロックウール製品が1989年まで存在していましたが、それ以降は完全に無石綿化されています。

現在のロックウール製品にアスベストは含まれていません。

ロックウールとはどんな素材?

記念日をより深く理解するためにもロックウールそのものについて少し掘り下げてみましょう。

原料と製造プロセス

ロックウールとは玄武岩や高炉スラグなどを主原料として、1,500~1,600℃という高温で溶融し、遠心力などで吹き飛ばして繊維状にした「人造鉱物繊維」のことです。

体積の95%以上が空気で構成されているため、そのすき間が熱や音を通しにくくする構造になっています。

3つの主な性能

ロックウールが建材として重宝される理由は主に三つ。断熱・耐火・吸音の三拍子が揃っていることです。

耐火性についてはグラスウールが300℃以上で急激に収縮するのに対し、ロックウールは400〜700℃の高温になるまで収縮しません。

音については、細い繊維が絡み合った空間で音波を繊維の振動に変換し、それが熱エネルギーに転換されることで吸音が実現されています。

ちなみに個人的に「すごいな」と思ったのは、2013年には農業用ロックウールが国際宇宙ステーションの実験棟「きぼう」に搭載され、小豆の発芽実験に使われたという事実。

地球上の建材が宇宙で活躍するとは思いのほかスケールが大きい話ですよね。

まとめ

  • ロックウールの日は毎年6月9日、「ろ(6)く(9)」の語呂合わせが由来
  • 1992年(平成4年)に日本ロックウール工業会が制定、ロックウールのPRを目的としている
  • 日本でのロックウール工業化は1938年(昭和13年)にスタートし、以来80年以上の歴史を持つ
  • 世界的には1880年代のヨーロッパで生産が始まり、その起源はハワイの火山で発見された天然繊維にある
  • 断熱・耐火・吸音という三つの性能を兼ね備え、アスベストの代替材としても活躍している
  • 農業用途や宇宙実験など、建材にとどまらない幅広い用途に発展している
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