この記事を読めば「信州ワインブレッドの日」がなぜ毎月20日なのか、どんな背景で生まれた記念日なのか理解できます。
長野県といえばりんごや野沢菜…そんなイメージを持っている方も多いと思うんですが、実はワイン用ぶどうの生産量が日本一のワイン王国でもあるんです。
そこから生まれたのが「信州ワインブレッド」という、なかなか面白いご当地パン。
今回は毎月20日に設定されたその記念日の由来や誕生ストーリーを深掘りしていきます。
信州ワインブレッドの日とは
毎月20日は「信州ワインブレッドの日」です。
長野県の食文化と農産物を全国に発信する目的で制定された記念日で一般社団法人・日本記念日協会により2020年(令和2年)に認定・登録されました。
誰が制定したの?
この記念日を制定したのは長野県長野市に事務局を置く「信州ワインブレッド研究会」です。
研究会自体は2016年7月26日に発足していて、製粉会社の柄木田製粉と日穀製粉(どちらも長野市)が中心となり、県内のベーカリー、ホテル、レストラン、ワイナリー、農産物生産者など約30社が加わって立ち上がりました。
記念日としての公式認定は2020年なので研究会発足から約4年後ということになりますね。
日本記念日協会による公式認定
「記念日」と聞いてもピンとこない方のために少し補足すると、日本記念日協会に認定されることで、その記念日は公式に存在を認められたことになります。
企業や団体が独自に記念日を申請・制定できる仕組みで信州ワインブレッドの日もこのプロセスを経て正式な記念日になりました。
なんかこういう仕組みがあること自体、意外と知られていないですよね。
なぜ毎月20日なの?由来を解説
この記念日が毎月20日に設定されているのにはちゃんとした理由があります。
ワインの日がヒントになった
日付の根拠は日本ソムリエ協会が1994年(平成6年)に制定した「ワインの日(毎月20日)」です。
ワインを囲む食事に信州ワインブレッドを合わせて楽しんでほしいという思いが込められていて既存のワイン記念日に乗っかるような形でこの日付が選ばれています。
フランス語の語呂合わせが面白い
さらに遡ると、ワインの日自体の由来も知っておくと全体像が見えてきます。
フランス語でワインは「vin(ヴァン)」と読みますが、フランス語の「20」は「vingt(ヴァン)」と表記します。
この発音がほぼ同じことから、毎月20日がワインの日になったんです。
信州ワインブレッドの日はこの洒落た語呂合わせをそのまま受け継いでいるということですね。
信州ワインブレッドってどんなパン?
記念日の名前を聞いてもパン自体がどんなものか分からないと、なんとも話が締まらないですよね。ここでしっかり整理します。
2つの「100%長野県産」素材
信州ワインブレッドを一言で説明すると、「長野県産ぶどうを使ったNAGANO WINEと、長野県産小麦を100%使用して作ったパン」です。
小麦は「ゆめかおり」や「ハナマンテン」といった品種が使われていて、ワインを生地に練り込んでいるため、スライスするとほのかにワイン色の断面が現れます。
食べると口の中にワインの風味がふわっと広がる…という、なかなか他にはないタイプのパンだと思います。
フルーツも全部長野県産
面白いのは生地だけじゃなくて、中に織り込むフルーツや具材も長野県産農産物を使っている点です。
イチジク、アプリコット、レーズン、イチゴなど4種類のドライフルーツが入っていて、フルーツの酸味や甘みがワインの風味と絡み合う構成になっています。
これはまさに「地消地産」の先進的な取り組みと言えるでしょう。
信州ワインブレッド誕生の背景
ただのご当地パンではなくてかなり戦略的に生まれた商品だというのが個人的に印象深かったです。
長野県はワイン用ぶどうが日本一
信州ワインブレッドが生まれた理由の一つは長野県がワイン用ぶどうの生産量で全国1位を誇るという農業的背景にあります。
令和4年産のデータでは醸造用途のブドウ生産量が3,360トン(シェア24.8%)で1位、ワイン生産量でも山梨に次ぐ国内2位の実力があります。
国産ワインコンクールでは長野県産ワインが毎年上位入賞を続けていて、「NAGANO WINE」ブランドは注目を集めていたんです。

小麦農家とワイン農家をつなぐ発想
柄木田製粉が「注目を集めるNAGANO WINEと長野県産小麦を組み合わせてブランド力のある商品を作れないか」と考えたことが、信州ワインブレッド誕生のきっかけです。
製粉会社の視点から、小麦生産者とワイン用ぶどう生産者の両方を応援する商品をつくろうという発想は、けっこう独創的だなと感じます。
2016年7月の研究会発足時点で既に1本2,000円の高価格帯商品が好評を博していた店舗もあったというのは、思いのほか市場の受け入れが早かったことを示していますね。
記念日はどんな意味を持つ?
毎月20日に記念日が設定されていることにはただのブランディング以上の意義があります。
全国への情報発信
ワインの日(毎月20日)という既存の記念日に合わせることでワインに関心のある人々に自然と情報が届く仕組みを作れるわけです。
要するにワイン好きのタイムラインにさりげなく入り込める設計になっています。
ちなみに、ワイン関連の記念日は他にも「南アフリカワインの日(2月2日)」「ドイツワインの日(4月28日)」「イタリアワインの日(6月2日)」などたくさんあって、毎月20日の信州ワインブレッドの日もその一つに数えられています。
毎月あることの意味
「年に一度」ではなく「毎月20日」というのも地味に大切なポイントです。
月一回のペースで話題にする機会が生まれるので継続的に商品の認知度を高めやすくなります。
記念日マーケティングとして見るとなかなかよく考えられた設計だと思いますね。
まとめ
- 信州ワインブレッドの日は長野県長野市の信州ワインブレッド研究会が制定し、2020年に日本記念日協会が認定した記念日
- 日付が毎月20日なのは日本ソムリエ協会が1994年に制定した「ワインの日」(毎月20日)に由来
- ワインの日の語源はフランス語の「vin(ヴァン=ワイン)」と「vingt(ヴァン=20)」の発音が同じことから
- 信州ワインブレッドは長野県産小麦100%+NAGANO WINEを練り込んだご当地パン
- 研究会は2016年7月に柄木田製粉が中心となって約30社で発足
- 長野県はワイン用ぶどうの生産量が全国1位で農産物の発信という目的も記念日制定に込められている
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