スヌーピーの日は漫画『ピーナッツ』が1950年10月2日にアメリカの新聞7紙で連載を始めたことにちなむ記念日です。
この記事を読めば由来と歴史のほか、意外な事実や今年の楽しみ方までまるごとわかります。
「スヌーピーの日って、スヌーピーの誕生日なの?」
と思っていた方はけっこう多いかもしれません。私も最初はそう思い込んでいました。
ところが調べてみるとこの日の主役はスヌーピー本人ではなかったんです。
スヌーピーの日とは何の日?
ここを読むと10月2日が何を記念した日なのか、いちばん大切なポイントがつかめます。
10月2日は連載開始を記念した日
1950年10月2日、チャールズ・M・シュルツが描いた『ピーナッツ』がアメリカの新聞7紙に初めて載りました。
日本の記念日紹介でも、この出来事が10月2日をスヌーピーの日とする理由として説明されています。
作品の主人公はチャーリー・ブラウンという少年です。
スヌーピーはその飼い犬という立場なので記念日の名前だけ見るとちょっと不思議な感じがします。
公式が「連載開始日」として祝っている
記念日の意味づけはファンの間だけの話ではありません。
スヌーピーミュージアムの公式アカウントは、10月2日を「『ピーナッツ』にとって特別な記念日」「コミック連載開始日記念」と位置づけています。
当日はスヌーピーとチャーリー・ブラウンのグリーティングが予定されていると、同じ投稿で案内されていました。
開催の詳細はお出かけ前に公式サイトで確認してくださいね。
\10月2日は「ピーナッツ」コミック連載開始日記念!
— SNOOPY MUSEUM TOKYO (@snoopy_m_tokyo) September 22, 2026
スヌーピーとチャーリー・ブラウンのグリーティングを開催/
1950年10月2日、今から76年前のこの日、「ピーナッツ」の新聞連載が始まりました。
最初は、アメリカの新聞7紙から始まった「ピーナッツ」ですが、作者のチャールズ M.… pic.twitter.com/L2bgyTpNpl
「スヌーピーの日」と呼ばれる理由は推測です
ここからはあくまで私の推測です。
いつ、どの団体が「スヌーピーの日」と決めたのか、私が確認した範囲では一次情報が見つかりませんでした。
それでもこの名前が定着した理由は想像がつきます。
作品名の『ピーナッツ』よりもスヌーピーという名前のほうが世界中で知られているからでしょう。
連載開始日を思い出してもらうにはいちばん人気のキャラクター名を借りたほうが伝わりやすい。そんな事情なのかなという気がします。
スヌーピーの日の由来を詳しく解説
ここでは10月2日の元になった1950年の出来事を、当時の状況と合わせて見ていきます。
7紙から始まった小さなスタート
連載が始まったとき、掲載紙は7紙だけでした。
いまの世界的な人気を思うとかなり控えめな船出です。
韓国の新聞記事によると掲載紙にはワシントン・ポストやシカゴ・トリビューンなどが含まれていました。
第1回は遠くから走ってきたチャーリー・ブラウンが、応援する友だちを無視して黙って通り過ぎていく場面だったそうです。
初回から、チャーリー・ブラウンらしい切なさが出ていますよね。

4コマという形式の狙い
百科事典の解説ではこの作品は4つのコマを横にも縦にも2段にも並べられる柔軟なサイズで売り込まれたとされています。
新聞社にとっては紙面に入れやすく、採用しやすい形だったわけです。
ただ、シュルツ自身は4コマの枠を窮屈に感じていたという説明もあります。使いやすさと表現の自由度はなかなか両立しないものなんですね。
初回に登場したキャラクター
最初の連載に出ていたのはチャーリー・ブラウン、シャーミー、パティの3人です。
スヌーピーはここにいません。
つまり10月2日は厳密に言うと「スヌーピーが初登場した日」ではないんです。
この点は一番気をつけたいところでした。
スヌーピーが初登場したのは10月4日
ここではスヌーピー本人が初めて紙面に現れた日と、そのときの姿をお伝えします。
連載3回目に登場
スヌーピーが初めて登場したのは1950年10月4日です。
連載開始から2日後、数えると3回目の掲載にあたります。
記念日の日付より、2日遅れて主役が現れたことになりますね。
日本語の記念日解説にも「連載開始から2日後の10月4日」と書かれており、ここは資料どおりです。
スヌーピーミュージアムの投稿にある「3日目」という表現も数え方の違いで同じ出来事を指していると考えられます。
四つん這いで歩く普通の犬だった
驚いたのは登場したころのスヌーピーが、ごく普通の犬として描かれていたことです。
二本足で立つことも犬小屋の屋根で寝そべることもありません。
四つん這いで歩いていました。
あのタイプライターを打つ作家気取りのスヌーピーは、あとから少しずつ育っていったキャラクターなんです。
そう思うと、最初の姿がちょっと愛おしく感じます。
名前に隠れたエピソード
シュルツは最初はこの犬をスニフィーと呼ぶつもりだったそうです。
ところが、すでに『スニフィー・ザ・パップ』という漫画があったため、別の名前を探しました。
そこで思い出したのが、お母さんが次の犬につけたがっていた「スヌーピー」という名前でした。お母さんの何気ないひとことがいま世界中で知られている名前になったわけです。
家族の記憶から生まれた名前だと知るとぐっと身近になりませんか?
連載の歴史とスヌーピーの誕生秘話
ここを読むと『ピーナッツ』がどんな道のりで生まれ、どう長寿作品になったのかがわかります。
前身は『リル・フォークス』
シュルツは『ピーナッツ』の前にセントポールの地元紙で『リル・フォークス』という作品を連載していました。
期間は1947年から1950年にかけてです。
ここには「チャーリー・ブラウン」という名前がすでに登場し、のちのスヌーピーによく似た犬も描かれていました。
いくつかの配信会社に断られたあと、シュルツは1950年にユナイテッド・フィーチャー・シンジケートへ作品を売ることができました。
あきらめずに持ち込み続けた結果の10月2日だったんですね。
スヌーピーのモデルは子どものころの犬
スヌーピーのモデルはシュルツが子どものころに飼っていた白黒の犬、スパイクです。
シュルツ美術館の年表でもスパイクの思い出が、のちのスヌーピーの行動を生み出すきっかけになったと説明されています。
日本語版のウィキペディアには、シュルツが13歳のときに飼っていた犬がモデルという記載があります。
ちなみにスパイクはのちに作中でスヌーピーの兄弟としても登場します。
約50年、約18,000日分を一人で描いた
連載は2000年2月13日まで続きました。
スヌーピーミュージアムの公式投稿によればシュルツは約50年にわたり、約18,000日分ものコミックを一人で描き続けています。
アシスタントに任せず、一人で描き切ったという事実は、あらためて聞くと圧倒されます。
この「一人で描き続けた」という点こそ、スヌーピーの日の重みを支えていると個人的には感じています。
シュルツが嫌った『ピーナッツ』という題名
ここでは記念日の主役である作品名にまつわる、あまり知られていない裏話を掘り下げます。
タイトルは出版社側が決めた
実は、『ピーナッツ』というタイトルはシュルツ本人の希望ではありません。
もとの題は『リル・フォークス』でしたが、1930年代にタック・ナイトが描いた『リトル・フォークス』と似ていたため、配給会社が改題を決めました。
シュルツは『チャーリー・ブラウン』や『グッド・オール・チャーリー・ブラウン』を提案したものの、採用されませんでした。
由来は人気テレビ番組のピーナッツ・ギャラリー
題名の由来は当時人気だったテレビ番組『ハウディ・ドゥーディ』にあるとされています。
番組には子ども観覧席があり、「ピーナッツ・ギャラリー」と呼ばれていました。
子どもを指す言葉として広く知られていたことが採用された理由だろうと説明されています。
本人は生涯この題名が好きになれなかった
シュルツは1965年にタイム誌の取材で威厳と意味のある作品にしたかったので、ピーナッツという名前だと軽く聞こえてしまうという趣旨の話をしています。
亡くなるまで、この不満は消えなかったとも伝えられています。
ここが今回いちばんお伝えしたかった意外な事実です。
世界中で愛される作品名を作者本人はずっと好きになれなかった。
スヌーピーの日はそんな作者の複雑な思いごと祝う日でもあるんだなと私は思いました。
10月2日をどう過ごす?
ここでは注目ポイントと記念日を楽しむ具体的なアイデアを紹介します。
2026年は75周年の最終日にあたる
日本では2024年10月2日から2026年10月2日までが、PEANUTS75周年のアニバーサリー期間とされています。
つまり今年の10月2日はこの期間の締めくくりの日です。
1950年の連載開始から数えて、ちょうど76年目に入る節目でもあります。
なかなかタイミングのいい年ですよね。
スヌーピーミュージアムでのグリーティング
10月2日(金)にはスヌーピーミュージアムでグリーティングが予定されています。
案内されている時間は10時から10時30分、12時30分から13時、14時30分から15時で、場所はミュージアムのエントランスです。
いずれも予定なので変更の可能性はあります。お出かけ前に公式サイトやSNSで最新情報を確認してください。

おうちでできる楽しみ方
遠出できない日でも楽しみ方はあります。
たとえば、最初の連載が描かれた1950年10月2日と4日の2コマを読み比べてみるのはどうでしょう。
初回にはスヌーピーがいないという事実を自分の目で確かめられます。
もう一つはあの四つん這いの犬が今の姿になるまでの変化を、家族や友だちと話してみること。
推測ですがそんな会話のきっかけとして、記念日はちょうどいいのかもしれません。
まとめ
- スヌーピーの日は10月2日で1950年に『ピーナッツ』がアメリカの新聞7紙で連載を始めた日にちなむ
- スヌーピーが初めて登場したのは連載3回目、10月4日で、記念日とは2日のずれがある
- 初登場時のスヌーピーは四つん這いで歩く普通の犬だった
- スヌーピーのモデルはシュルツが子どものころに飼っていた犬、スパイク
- 作品名の『ピーナッツ』は配給会社が決めた題名で、シュルツ本人は生涯好きになれなかったと伝えられている
- 2026年10月2日は、日本のPEANUTS75周年アニバーサリー期間の最終日にあたる
10月2日はぜひ少しだけスヌーピーのことを思い出してみてください。
初回のコマに主役がいなかったことを知ったうえで眺める1950年の紙面は、いつもとは違う味わいがあると思います🐶
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