ごめんなさいカレーの日は山口県美祢市の株式会社楽喜が制定し、日本記念日協会に登録された10月3日の記念日です
この記事を読むと日付の意味や生まれたきっかけ、元になった商品の中身までひと通りわかります。
「ごめんなさい」と素直に言えなかった日の夜に、「そういえばこんな記念日があったな」と思い出してもらえたら嬉しいです。
ちょっと気まずくなった相手に言葉だけで謝るのは意外と難しいですよね。
そんなとき、カレーという身近な食べものが助けになるという発想がこの記念日の根っこにあります。
ごめんなさいカレーの日とは?まず基本情報を整理
ここではごめんなさいカレーの日の日付や制定者といった基本情報が、ひと目でわかるようにまとめます。
10月3日は「お詫びの気持ちを伝えるカレー」の記念日
ごめんなさいカレーの日は毎年10月3日です。
山口県美祢市に本社を置く株式会社楽喜が制定し、一般社団法人日本記念日協会により認定・登録されました。
楽喜は観光土産品などの製造販売を手がける会社です。
記念日の元になったのは、同社の「山口さんちのごめんなさいカレー」というレトルトカレーでした。
つまり、カレーそのものを祝う日というより、「ごめんなさいの気持ちをカレーに託す」という使い方を広めるための日なんです。
ここが他のカレー関連の日と違う、いちばんの個性だと私は思っています。
制定したのは山口県の老舗の土産品メーカー
楽喜は1946年(昭和21年)創業で所在地は山口県美祢市美東町です。
資本金は1,000万円、主な事業は観光土産品の企画と卸販売、インターネット通販です。
1997年ごろからネット通販を本格的に始めていて、山口県を中心に島根県や福岡県の一部で、地域の産品を使った特産品づくりを得意としているそうです。
大手食品メーカーの記念日ではなく、地方の土産品メーカーが生んだ記念日、という点は覚えておきたいところですね。
小さな会社の「面白いことをやってみよう」という発想から全国に知られるようになった、と考えるとちょっとワクワクします。
記念日の目的は商品のPRと「仲直りのきっかけ」づくり
制定の目的は新商品の発売に合わせて、自社の名物商品をPRすることでした。
ただ、PRだけで終わっていないのが面白いところです。
のちに発売された商品のリリースには、ささいなきっかけで悪くなった人間関係をちょっとしたことで修復できる、その「ちょっとしたこと」の理由づけになる商品を作りたかったという開発の動機が書かれています。
商売っ気だけでなく人付き合いへのやさしい視点があったのだなと感じました。
10月3日になった由来は「土下座」の語呂合わせ
ここではなぜ数ある日付の中から10月3日が選ばれたのかを、語呂合わせの仕組みから読み解きます。
「土(10)下座(3)」で10月3日
由来はお詫びのときの最大限のポーズである「土下座」です。「土(10)下座(3)」と読んで10月3日になりました。
楽喜自身のリリースでは「ど(10)・げ・ざ(3)」と表記されています。
最大のお詫びのポーズである土下座をもじった、いう説明も添えられています。
「ど」で10、「ざ」で3、真ん中の「げ」は数字に置き換えない、という少し変わった読み方です。
ここは私の推測ですけど、「土」を「ど」と読んで10にする、という感覚は日本語の語呂合わせではわりと自然なのであまり違和感なく受け入れられたのかもしれません。
土下座とカレーを組み合わせた発想の面白さ
土下座は日本では謝罪の最上級を表す姿勢として知られています。ところが、本当に土下座をされたら受け取る側も困ってしまいますよね。
そこで、カレーを差し出しながら「ごめんね」と言う、というゆるい形にしたのがこの記念日のうまいところです。
重くなりすぎず、かといって軽すぎもしない、ほどよい距離感が作れる気がします。
「ごめんなさい」には「ありがとう」の意味もある
実はリリースには、「ごめんなさい」という言葉にはお詫びの意味のほかに、感謝を伝えるときに「ありがとう」と同じ意味で使う場合があると書かれています。
そのため、年に数回訪れる記念日などに大切な人との絆を深める用途も想定されていました。
「すみません」を「ありがとう」の意味で使う感覚は、日本語を話す私たちには身近ですよね。
10月3日は謝る日であり、同時に「いつも助かってるよ」を伝える日にもできると考えると使い道が広がります。

記念日の元になった「山口さんちのごめんなさいカレー」の歴史
ここでは記念日の主役となった商品の誕生から進化までを、年代順にたどります。
2012年11月、山口さん限定で発売
「山口さんちのごめんなさいカレー」の発売日は2012年11月26日です。
200g入りが2個セットで、希望小売価格は888円(税込、送料込)でした。
購入できる人には条件がありました。
- 姓または名が「やまぐち」と読む人(旧姓も含む)
- 山口県の出身者
- 山口県内の店舗に出向ける人
このどれかに当てはまらないと買えない、という珍しい仕組みです。
最初に聞いたとき、正直ちょっとびっくりしました。
普通は「たくさんの人に買ってほしい」と思うはずなのに、あえて対象を絞ったわけですから。
なぜ「山口さん」だったのか
きっかけは名字検索サイトの「名字由来net」が2012年11月に発表したランキングでした。
全国47都道府県の県庁所在地について、県庁所在地と同じ名字がもっとも多いのは「山口」だったという結果です。
この名字ランキング1位を記念した商品、という位置づけでした。
山口県の会社が名字の山口さんにも県出身の人にも届けたいという流れですね。
味とレシピ、初回の製造数
味わいは「洋風中辛」でした。
レシピは吉田社長の友人の栄養士さんが作ったものがベースで、山口県産の長州鶏や、地元農家から仕入れたタマネギとニンジンを使っています。
初回の製造数は4,000個と報じられています。小ロットから始まったことがわかります。
「山口さんちの」というネーミングも、パッケージのモデルの名前が「山口華麗嬢」だったことも含めて、遊び心のある商品でした。
発売から約1年半で2万5,000食を販売
その後、多くのメディアに取り上げられ、発売から約1年半で2万5,000食を販売しました。
当初の製造数からすると、かなりの伸びですよね。この成功が次の商品につながっていきます。
2014年4月「セレブになっちゃったカレー」に出世
2014年4月23日には同商品が「出世した」というコンセプトの「山口さんちのセレブになっちゃったカレー」が登場しました。
コラーゲン1,000mgを配合しています。
内容量は180gで1人前、希望小売価格は600円(税込、送料込)でした。
ワインやデミグラスソースを使い、ホテルで食べるカレーを意識したそうです。
ちなみにこちらは「山口さん以外も買える」商品として紹介されています。
限定販売だったごめんなさいカレーが、間口を広げた形です。
2015年9月「本当にごめんなさいカレー」とお詫び専用カレー
そして2015年9月1日に発売されたのが、「山口さんちの本当にごめんなさいカレー」です。
希望小売価格は900円(税込、送料込)、200gで2人前という内容でした。
このとき楽喜は10月3日を「ごめんなさいカレーの日」として日本記念日協会に登録したことを公表しています。
商品は「お詫び専用カレー」という新ジャンルとして打ち出されました。
整理すると記念日の登録はシリーズ3作目の発売と重なっていた、ということになります。
「本当にごめんなさいカレー」の意外な中身と野菜の秘密
ここを読むと記念日の中心にある「本当にごめんなさいカレー」が、なぜ「本当に」なのかが見えてきます。
受刑者が育てた野菜を使うというコンセプト
使われている野菜は全国初の官民協働刑務所である美祢社会復帰促進センター(別称は再誕の丘)で、受刑者が育てたものです。
リリースには受刑者の方々も日々反省し、復帰を目指して頑張っておられることと思う、だからこの商品のコンセプトにぴったりだと考えた、という趣旨の説明があります。
「お詫び」と「反省」と「やり直し」をつなげた、かなり踏み込んだ発想です。
好みは分かれるかもしれませんが少なくともただの話題づくりではなく、コンセプトを突き詰めた結果だというのは伝わってきます。
個人的にはここがこの記念日でいちばん印象に残りました。
季節で変わる野菜と限定1,600個
とれたて野菜を使うため、季節によってカレーの野菜原料が変わります。
夏野菜バージョンは1,600個の限定でした。
原材料表示にはトマト、かぼちゃ、ナスが並んでいます。
毎回同じ味ではなく季節ごとの顔があるのは、土産品メーカーらしい工夫ですね。
販売の場所と、刑務所内の売店という展開
販売はインターネット通販のほか、山口県全域の観光地や量販店で進められました。
さらに、美祢社会復帰促進センターをはじめ、全国の刑務所内の売店でも販売が予定されていました。
予定という書き方なので実際にどこまで広がったかは私にはわかりません。
そこは確認できていないので、断定は避けておきますね。
ごめんなさいカレーの日の楽しみ方と過ごし方
ここでは10月3日をどう過ごせば記念日の趣旨に沿うのか、制定者の考えを手がかりに私なりに提案します。
夫婦げんかや友達とのすれ違いに使う
制定側が想定していたのはちょっとした夫婦げんかや、友達とのすれ違いといった日常的なトラブルです。
このカレーを二人で食べれば仲直り、という状態を願って作ったと説明されています。
大きな事件ではなく「ささいな気まずさ」を和らげるための道具、というのがポイントですね。
菓子折りより気楽なお詫びの形
昔から、お詫びのしるしには菓子折りが使われてきました。
それに対してもっと気楽でフランクな間柄でのお詫び商品があってもいいのではないか、というのが楽喜の考えでした。
確かに、友達に高価な菓子折りを持っていくとかえって構えさせてしまいそうです。
レトルトカレーなら「晩ごはん、一緒に食べよ」と言いやすいですよね。
手作りカレーで気持ちを伝えるアイデア
これは公式の提案ではなく私の考えです。
10月3日に家庭でカレーを作って、いつもより少し丁寧に煮込み、一言添えて食卓に出すというのも素敵だと思います。
SNSではお詫びや感謝の言葉を添えた投稿を見かけました。
言葉にするのが照れくさければ、カレーを間に挟むだけで、会話のハードルがぐっと下がるかもしれません。
私が実際に試したら、きっと少し緊張して味がわからなくなる気がします。でも、それも含めて「ごめんね」のうちなのかなと思います。🍛
ごめんなさいカレーの日にまつわるよくある疑問
ここではこの記念日について気になりそうな点を、確認できた事実と私の見立てを分けて整理します。
日本記念日協会に登録されているの?
ごめんなさいカレーの日は一般社団法人日本記念日協会により認定・登録された記念日です。
同協会は企業や団体、個人が所定の申請書で記念日を申し込み、審査会で合格して登録料を納めると正式な記念日になる、という制度を運営しています。
山口県の人しか関われないの?
最初の商品は購入者を限定していましたが、記念日そのものに参加条件はありません。
どなたでも10月3日に誰かへ「ごめんなさい」や「ありがとう」を伝えれば、趣旨に沿った過ごし方になります。
いつから10月3日が記念日なの?
楽喜の2015年9月のリリースの時点で、すでに10月3日が「ごめんなさいカレーの日」として登録されたと伝えられています。
正確な審査の日付までは私が確認できた範囲ではわかりませんでした。
まとめ
- ごめんなさいカレーの日は毎年10月3日で、日本記念日協会に登録された記念日です。
- 制定したのは、山口県美祢市の株式会社楽喜です。
- 日付は、お詫びの最大のポーズである「土(10)下座(3)」の語呂合わせから決まりました。
- 元になったのは、2012年11月26日発売の「山口さんちのごめんなさいカレー」です。山口さんか山口県出身者などに販売を限定していました。
- 約1年半で2万5,000食を販売し、2014年に「セレブになっちゃったカレー」、2015年に「本当にごめんなさいカレー」へと展開しました。
- 「本当にごめんなさいカレー」には美祢社会復帰促進センターの受刑者が育てた野菜が使われています。
- 「ごめんなさい」はお詫びだけでなく感謝の意味でも使える言葉です。
10月3日は大切な人に気持ちを伝える日にもなります。
10月3日は謝りたい人にも、感謝を伝えたい人にも、カレーを囲む時間をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
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