この記事を読むとスポーツの日がいつなのか、なぜ10月なのか、そして「体育の日」からなぜ名前が変わったのかがひと通りわかります。
毎年なんとなく「3連休になる日」として迎えていませんか。
カレンダーの赤い文字は見慣れていても由来を聞かれると意外と答えに詰まる祝日です。
せっかくなので、この機会に由来まで知っておきませんか。
スポーツの日とは?基本をおさらい
ここを読むとスポーツの日の日付や法律上の位置づけといった土台の知識が整理できます。
日付は10月の第2月曜日
スポーツの日は毎年10月の第2月曜日にあたる国民の祝日です。
固定の日付ではなく、年によって10月8日から14日のどこかに動きます。
「今年は何日だっけ?」と迷ったら、10月の第2月曜日と覚えるのがいちばん確実です。
ちなみに日付が動く祝日は手帳の書き込みやイベントの予約でうっかりミスが起きやすく、私も一度、日程を勘違いして慌てた経験があります。
祝日法に書かれた趣旨
国民の祝日に関する法律ではスポーツの日の趣旨が
「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」
ことと説明されています。
「体を動かしましょう」というだけでなく、相手を尊重する気持ちまで入っているのが印象的でした。
この一文が入っているおかげでスポーツの日は試合に出る人だけの日ではなくなっている気がします。
観戦する人や応援する人、運動会の準備を手伝う人も趣旨のなかにちゃんと含まれているんですよね。
前身は「体育の日」
2020年に今の名前になる前は「体育の日」と呼ばれていました。
このとき趣旨は「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」という表現でした。
名前が変わると同時に、趣旨の文章も少し書き換えられたことになります。
由来は1964年の東京オリンピック
ここでは10月に祝日が置かれた理由とその背景にあった出来事を整理します。
開会式が行われた10月10日
由来のスタート地点は1964年(昭和39年)10月10日です。この日、東京オリンピックの開会式が旧国立競技場で行われました。
アジアで初めて開かれたオリンピックで日本にとっては戦後の復興を世界に示す大きな舞台でした。
それから2年後の1966年(昭和41年)、この開会式の日を記念して「体育の日」が国民の祝日に加わります。
オリンピックの感動を後の世代に伝え、国民がスポーツに親しむ日にしようという思いが込められていました。
なぜ10月10日が開会式の日に選ばれたのか
夏季オリンピックにしては10月はずいぶん遅い開催ですよね。
広島市江波山気象館の解説ではその理由のひとつが「10月10日が晴れの特異日だったから」とされています。
加えて、東京の夏は高温多湿で、10月上旬までは秋雨前線の影響が残るという天候の条件も大きかったようです。
特異日とは過去の統計で前後の日よりも特定の天気になる割合が高い日のことです。
ただ、特異日に強い科学的な根拠があるわけではないという見方もあります。
私の見立てではデータを頼りに開会式の日を決めたという話そのものが、当時の日本らしくて面白いなと感じます。
実際の開会式の日は移動性高気圧に覆われた絶好の天気だったそうです。
参考:https://www.ebayama.jp/merumaga/20061001.html
「体育の日」が10月10日に定着した感覚
1966年から長いあいだ体育の日は毎年10月10日に固定されていました。
学校の運動会や体育祭がこの時期に開かれる地域が多く、「10月10日=運動会の季節」という感覚を持つ世代も多いはずです。
これは私の推測ですが祝日の由来を知らなくても、運動会のイメージだけで体育の日を覚えていた人は多かったのではないでしょうか。
10月第2月曜日になった歴史
ここを読むと固定日だった祝日が月曜日に動いた経緯と、そのねらいがつかめます。
2000年のハッピーマンデー制度
転機は2000年(平成12年)です。
祝日の一部を特定の月曜日に移す「ハッピーマンデー制度」が始まり、体育の日は10月10日から「10月の第2月曜日」へ移りました。
土曜日と日曜日につなげて3連休を増やし、余暇や旅行の機会を広げるのがねらいでした。
日付が毎年変わるようになったので予定は立てやすくなりました。
一方で、「10月10日」に込められていたオリンピックの記憶は薄れやすくなった面もあります。
これは個人的な意見ですが便利さと思い出のどちらを取るかという、なかなか難しい選択だったのかもしれません。
10月10日が月曜日になる年
10月の第2月曜日が、たまたま10月10日になる年もあります。
たとえば2022年がそうでした。カレンダーを計算すると次は2033年です。
その年は昔の体育の日と同じ日付に戻ることになります。
ちょっとした豆知識として、友人との会話にどうぞ!。
2020年と2021年だけの特別な日付
東京2020大会の開催に合わせ、2020年と2021年に限ってスポーツの日が動きました。
内閣府によると2020年は7月24日、2021年は7月23日です。
どちらも開会式の当日にあたります。
2021年の10月11日は本来なら祝日の月曜日でしたが、平日になりました。
「あれ、今年の10月は休みじゃないの?」と戸惑った人もいたと思います。
オリンピックの開会式の日に祝日を置くという形は1964年の由来とも重なっていて、うまくつながったなと感じます。
「スポーツの日」に改称された理由
ここでは名称が変わった経緯と、変更にこめられた考え方を見ていきます。
2018年の法改正で決まった
名称変更を決めたのは2018年(平成30年)6月20日に公布された「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」(平成30年法律第57号)です。
2020年(令和2年)1月1日から、「体育の日」は「スポーツの日」になりました。
東京2020大会の年に合わせて名前が切り替わったわけです。
「体育」から「スポーツ」へ
名前が変わった理由は「体育」という言葉が学校の授業や教育を連想させるのに対し、「スポーツ」は楽しみとして親しむ文化を広く含む言葉だからと説明されています。
「体を鍛える教育」から「自分から楽しむスポーツ」へと、祝日の考え方を広げるねらいがあったようです。
また、スポーツ関係者の側にも「スポーツ」という言葉で価値を世界の人々と分かち合いたいという思いがあったとされます。
名前の変化から感じること
「体育の日」にはどこか「やらされる」感じがあって、運動が苦手な人には少し身構える響きでした。
私自身も、体育の日と聞くとマラソン大会の記憶がよみがえってきます。
…うん、ちょっと苦い思い出です。
その点、「スポーツの日」は観戦も散歩も入りそうな柔らかさがあります。
名前が変わっただけで、参加のハードルが下がったというのは案外大きな変化だと思います。
スポーツの日の過ごし方のヒント
ここを読むと祝日を気持ちよく使うための具体的なアイデアが見つかります。
運動が苦手でも楽しめる方法
趣旨にあるとおり、スポーツの日は「楽しむ」ことが主役です。
競技に参加しなくても近所をウォーキングするだけで十分かなと思います。
10月は涼しくて体を動かしやすい時期なので、いつもより一駅ぶん歩く程度でも気持ちいいはずです。
私のおすすめは10分だけ外を歩くことです。短い時間でも気分が変わりますし、続けやすいですよ。
観戦や応援も立派な参加
スポーツの日は見る側として楽しむのも選択肢です。
地元のチームの試合を観戦したり、家族の運動会や練習を応援したりするのも他者を尊重する趣旨にぴったりだと感じます。
各地ではスポーツ体験イベントや施設の無料開放が行われることもあるので、お住まいの自治体の案内を事前に確認しておくと安心です。
まとめ
- スポーツの日は10月の第2月曜日にあたる国民の祝日
- 由来は1964年10月10日の東京オリンピック開会式で、2年後の1966年に「体育の日」として祝日になった
- 2000年のハッピーマンデー制度で日付が10月10日から10月の第2月曜日へ移った
- 2018年の法改正で2020年1月1日から「スポーツの日」に改称された
- 2020年と2021年は東京大会に合わせて7月に移動した特別な年だった
- 趣旨はスポーツを楽しみ他者を尊重する心を培い、健康で活力ある社会を願うこと
祝日の背景を知るといつもの休みが少しだけ特別に思えてきます。
スポーツの日は散歩でも観戦でも、自分に合ったやり方で楽しんでみてください。
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