この記事を読めば「鉄道安全確認の日」がなぜ10月11日なのか、元になった日本初の鉄道事故で何があったのかがわかります。
あわせて私たちが駅や電車の中でできる安全への心がけも整理しました。
「10月11日にそんな記念日があるの?」と気になった方も多いと思います。
私も最初は鉄道会社の誰かが決めた日なのかなと思っていました。調べていくと、意外と奥の深い背景が見えてきたんです。
鉄道安全確認の日とは?10月11日の意味
ここでは記念日の基本的な意味と、どんな性格の日なのかがわかります。
日本初の鉄道事故にちなんだ記念日
鉄道安全確認の日は毎年10月11日の記念日です。
1874年(明治7年)のこの日、新橋で日本初とされる鉄道事故が起きたことにちなんでいます。
事故をきっかけに、あらためて安全確認を見直そうという意味合いが込められた日だと説明されています。
名前のとおり、「確認」がキーワードです。
祝う記念日ではなく、立ち止まって振り返るための日ですね。
誰が制定したのかは「不明」
実は、この記念日を「いつ、誰が制定したのか」ははっきりわかっていません。
記念日を紹介している資料にも制定者は不明と明記されています。
ネット上には1995年に起きた信号確認ミスの事故が由来だと書いているページもあります。ただ、ほかの多くの資料は1874年の新橋の事故を由来としています。
私が確認できた範囲では1995年説を裏づける公的な記録は見つかりませんでした。自分の見立てでは、1874年説を採るのが安全だと思っています。
法律で定められた日ではない
もうひとつ押さえておきたいのは国が法律で定めた日ではないという点です。
鉄道会社や関係団体に義務が課されるわけでもありません。
ですから、「この日は全国一斉に○○をする」という決まった行事があるわけではないんです。
それぞれが自分の立場で安全を考える、ゆるやかな日だと受け止めるのがよさそうです。
由来になった1874年の新橋駅脱線事故
ここを読むと事故の日に何が起きたのか、どんな影響があったのかがわかります。
横浜発の列車が新橋に着く直前に脱線
1874年10月11日、横浜駅を出発した列車が新橋駅に到着する際、ポイント(線路の分岐器)を通過するときに機関車と貨車1両が脱線し転覆しました。
資料によっては「貨車と客車が倒れた」と書かれていて、車両の内訳には少し違いがあります。
当時の記録の残り方によるのかもしれませんね。
細かく検証したわけではないので断定は避けておきます。
負傷者はなし、運行には大きな影響
幸いなことにけが人は出ませんでした。ただ、運行への影響は小さくなかったようです。
- 午前中の運行は取りやめになった
- 午後は品川〜横浜間のみの運転になった
こうした経過が伝えられています。
一方で「終日運休になった」と書く資料もあって、ここは表現が分かれています。
どちらにしても、新橋駅を使えない大きな混乱があったのは確かなようです。
原因はポイントの故障とされる
原因はポイントの故障だったとされています。人の操作ミスではなく、設備の不具合が引き金になった事故だったわけです。
ここは個人的に印象に残ったところです。
「事故=人のうっかり」というイメージを持ちがちですが最初の事故は機械側の問題でした。
だからこそ、人の確認と設備の点検の両方が大切なんだと感じます。
当時の鉄道とこの事故が起きた時代背景
ここでは日本の鉄道が走り始めて間もない頃の様子と、事故が起きた意味を考えられます。
開業からわずか約2年後の出来事
日本で鉄道が始まったのは1872年(明治5年)10月14日です。
事故はそこから約2年後でした。
走り出して間もない時期ですから、運転する人も整備する人もまだ手探りだったはずです。
「こんなに早く事故が?」と驚く人もいるかもしれませんがむしろ新しい技術が入ってきた最初期だったことを考えると、起こりうる出来事だったのかもと思います。
これは私の推測です。
技術が未成熟だった時代の教訓
この事故が当時の鉄道技術の未熟さを示し、のちの安全技術の発展につながったと整理されています。
ただ、事故の直後にどんな具体的な対策が取られたのかまでは確かな資料を確認できていません。
ですから「この事故でこの制度ができた」と言い切るのは控えます。
言えるのは日本の鉄道が最初期から安全と向き合ってきたということくらいでしょうか。
事故の記録がもつ現在のつながり
ここを読むと昔の事故を知ることが今の安全意識にどう役立つのかがわかります。
「前例がある」ことの重さ
日本の鉄道安全には積み重ねられた事故の記録があります。
たとえば2005年4月25日に兵庫県尼崎市で起きたJR福知山線の列車事故では、106名のお客様と運転士1名が亡くなりました。
この事故のあとJR西日本は、事故の日である25日を毎月の「安全の日」とし、全社で具体的な行動を起こす日にしています。
神戸に住む私としてはとても身近に感じる出来事です。
記念日として何かを決めるより、事故の記憶を風化させない仕組みを持つことのほうが実際には強いのかもしれません。
記念日は「思い出すきっかけ」
10月11日は特別なイベントの日ではありません。それでも、日付があるだけで、ふと安全のことを考えられます。
毎日の通勤や通学では安全を意識することはほとんどないですよね。
年に一度でも「いつも無事に着いているのは当たり前じゃない」と思い出す日があっていいと、個人的には感じています。
私たちが今日からできる安全確認
ここでは利用者の立場でできる、身近な安全の心がけがわかります。
ホームでの基本行動を見直す
事故のほとんどを鉄道会社が防いでくれているとはいえ、利用者側にもできることはあります。
- 黄色い点字ブロックの内側で待つ
- 歩きスマホをしない
- 駆け込み乗車をしない
- 電車とホームの隙間に気をつける
どれも当たり前のことです。でも、急いでいる朝ほど抜けてしまうんですよね。私も気をつけなきゃと思っています。
仕事や家庭でも活かせる「確認」の考え方
確認の大切さは鉄道だけの話ではありません。
戸締まりやガスの元栓、書類の最終チェックなど日常にもたくさんあります。
指差しで声に出して確認する方法は、現場の安全活動で広く使われています。
朝礼のスピーチ例でも10月11日にこの話題を取り上げて指差し確認の効果を紹介するケースが見られます。
ここは私の肌感ですが「声に出す」「指をさす」という動作が加わるだけで、頭のなかの確認が一段しっかりする気がします。
まとめ
要点を整理しますね。
- 鉄道安全確認の日は毎年10月11日の記念日です。
- 由来は、1874年(明治7年)10月11日に新橋で起きた日本初とされる鉄道事故です。
- 横浜発の列車が新橋到着直前のポイント通過時に脱線し、けが人はいませんでした。
- 原因はポイントの故障とされています。
- 制定した人や団体ははっきりわかっていません。
- 1995年説もありますが、公的な裏づけは確認できませんでした。
- 安全は、設備の点検と人の確認の両方で成り立っています。
今日の通勤や通学でホームに立ったとき、ほんの少しだけ足元を確認してみてください。それだけでも、この記念日の意味を日常に持ち帰れると思います。🚃
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