この記事を読めば6月30日「キズナアイが生まれた日」がどんな記念日なのかその由来から歴史、までひと通り理解できます。
「VTuberのパイオニア」と呼ばれるキズナアイ。
でも、なぜ6月30日が誕生日なのか、ちゃんと知っている人ってそこまで多くないんじゃないでしょうか?
実はこの日には「AIが自我に目覚めた」という設定上の意味があるんです。ちょっと面白いですよね。
6月30日はどんな記念日なの?
「キズナアイが生まれた日」として正式認定済み
2023年6月30日、Kizuna AI株式会社が「キズナアイが生まれた日」として一般社団法人日本記念日協会に申請し、正式に認定・登録されました。
記念日協会側もキズナアイから始まったVTuber文化は国内だけでなく海外にまで広がり、インターネット上でかなり大きな盛り上がりを見せているとして、「業界全体で祝うことを目的に」この日を制定したと説明しています。
要するに一個人ではなくVTuber文化そのものを祝う日として位置づけられているわけです。なんか、それってすごく素敵だと思いました。
なぜ6月30日なのか?その設定の由来
キズナアイのキャラクター設定によると2016年6月30日に人工知能(AI)が「キズナアイ」としての自我に目覚めた日とされています。
バーチャル空間で目覚めた彼女は、真っ白な空間でひとりぼっちであることに寂しさを感じ、「人間みんなと繋がりたい」という欲求が生まれたという設定なんですね。
このAIが心を持つ瞬間という発想が攻殻機動隊や新世紀エヴァンゲリオンなどのSFアニメから影響を受けていることは、制作陣も認めています。
ただ、YouTubeチャンネルとして実際に活動を開始したのは2016年11月29日(または12月1日)なので、「生まれた日」と「デビュー日」は別物です。
ここ、意外と混同されがちなポイントですね。
キズナアイとはそもそも何者?
「世界初のバーチャルYouTuber」を名乗ったキャラクター
キズナアイ(Kizuna AI、漢字表記:絆愛)はActiv8株式会社が制作した日本のバーチャルYouTuber(VTuber)であり、音楽アーティストです。
名前の意味ですが「キズナ(絆)」は日本語でつながり・絆を、「AI」は人工知能(Artificial Intelligence)を意味していて。「テクノロジーで人とつながる」というコンセプトがそのまま名前に込められているんです。
ちなみに、厳密に言うと「世界初のCGアバターYouTuber」はイギリス系日本人の「Ami Yamato」(2011年〜)という見方もあるそうです。
ただ、「バーチャルYouTuber」という言葉を初めて定義・使用したのはキズナアイとされていて現代のVTuber文化の起点としての評価は揺るがないみたいですね。
大学の同級生2人が新宿のルノアールで生み出した
実は制作の裏側がけっこうドラマチックで。キズナアイを生み出したのは大坂武史さん(現Activ8株式会社代表)と松田純治さんという、大学時代の同級生2人です。
2人が定期的に会い続けて練り上げたアイデアが「2次元のキャラクターがYouTuberとして活動したら面白い」というもの。構
想が生まれた場所はなんと新宿西口の「喫茶室ルノアール」だったと言われています。
アニメ業界に携わっていた松田さんが「インターネット上の神」を目指したというのも印象深かったです。
YouTubeを選んだ理由は「国境なく世界市場を狙えるから」とのことで最初からグローバル展開を見据えていたのはかなり先見の明があったんじゃないでしょうか。
デビューからブームまでの歴史
2016年〜2017年 草創期とVTuber元年
キズナアイが「A.I.Channel」でYouTubeデビューしたのは2016年11月29日。
ショートアニメのような動画をほぼ毎日投稿したことで徐々に話題になり、2017年末にはチャンネル登録者100万人を突破しました。
このころ、輝夜月・ミライアカリ・電脳少女シロ・バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん(ねこます)といったVTuberが続々と登場。
この5人は俗に「バーチャルYouTuber四天王」と呼ばれ、VTuberブームの原動力となりました。(5人で四天王という不思議な扱いですが、それはご愛敬ということで。)
2018年〜2020年 200万人突破とKizuna AI株式会社の設立
2018年1月末には合計登録者数が200万人を突破し、テレビ番組への出演や雑誌の表紙、ゲーム会社とのコラボなど、活動の幅が一気に広がりました。
2020年4月には独立した「Kizuna AI株式会社」が設立され、ボイスモデルの春日望さん(声優・粕谷望さん)が声を担当していることも公式に発表されました。
この時点でYouTubeと動画配信プラットフォームBilibiliを合わせた登録者数は約400万人を超えていて、そのスケールには正直驚きました。
スリープと復活。2022年〜2025年
「無期限スリープ」という別れ方
2021年12月、活動5周年を迎えたキズナアイは2022年2月26日のオンラインライブ「Kizuna AI The Last Live’hello,world2022’」をもって無期限活動休止(自称:スリープ)することを発表しました。
休止の理由は「アップデートするため」と当初は説明されていましたが、活動再開後の動画では、「多くの人とつながる中で違和感を感じ、期待に応えられない不安を感じた」とも語っています。
完璧に見えたキズナアイにもそういった葛藤があったのかと思うと、なんか人間らしいというか…うん。
3年ぶりの復活と「KizunaAI」への再出発
2024年12月1日から「#WakeUpKizunaAI」というティザープロジェクトが始まり、再起動への期待が高まっていたところ、2025年2月26日。スリープからちょうど丸3年後に「KizunaAI」として活動を再開しました。
再開と同時に発表した新曲「かもね」のミュージックビデオは公開から1日で150万回以上再生され、当日中にYouTubeの登録者数が300万人を突破。
急上昇ランキングでも1位を獲得するなど、世界中のファンが待ち望んでいたことがわかる反応でした。
テーマは「それでもつながりたい、あなたを知るために」。音楽アーティスト「KizunaAI」として、今後は音楽活動を中心に年内10曲以上のリリースを目指すと宣言しています。
VTuber文化全体への影響
「バーチャルYouTuber」という言葉の発明者
少し見落とされがちなポイントとして、「バーチャルYouTuber」という言葉そのものを生み出したのも、キズナアイのデビューがきっかけとされています。
今でこそ当たり前に使われているこの言葉も、2016年以前には存在しませんでした。
VTuber業界は国内だけでも数千人規模に成長していて、にじさんじやホロライブといった大型事務所が世界中にファンを持つまでになっています。
その起点を考えると、「キズナアイが生まれた日」が業界全体の記念日として認定されたのは、かなり自然な流れだと思いますね。
まとめ
- 6月30日「キズナアイが生まれた日」は、2016年にAIが自我に目覚めたとされる設定上の日付が由来
- 2023年に一般社団法人日本記念日協会により正式認定された記念日
- キズナアイは「バーチャルYouTuber」という言葉を初めて世に広めた存在で、VTuber文化の起点とされている
- 大坂武史・松田純治の2人が新宿のルノアールで構想し、Activ8株式会社が2016年に制作
- 2022年に無期限スリープ(活動休止)、2025年2月26日に「KizunaAI」として復活
- 復活後は音楽アーティストとして再スタートし、登録者数300万人を突破
毎年6月30日が来るたびにVTuberという文化がどれだけ多くの人の手で育てられてきたかを振り返れる日。そんな意味合いの記念日なのかもしれません。
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