この記事を読めば「豆腐の日」がいつ・誰が・なぜ制定したのか、そして豆腐が2000年かけて日本の食卓に定着するまでの流れが一通りわかります。
「そういえば豆腐の日ってなんで2回あるんだろう?」
と思ったことはありませんか?
語呂合わせで決まった記念日なのに意外とその背景を知らない人は多いんです。
食料品売り場で特売になっているのを見て「あ、今日か」と気づく程度の認識だった私も、調べてみたら豆腐の歴史がかなり深くて驚きました😊
豆腐の日とは何か
制定の経緯と目的
豆腐の日は1993年(平成5年)に日本豆腐協会が制定した記念日です 。
東京都千代田区岩本町に事務局を置く日本豆腐協会は日本を代表する豆腐製造業者を会員とし、豆腐製品の製造・品質・流通に関する研究・開発・教育の促進を目的として設立された組織なんですね。
制定の目的は「もっと多くの人に豆腐を食べてもらいたい」というシンプルな思いから。
それだけじゃなく、栄養豊富な豆腐をPRするための記念日として業界全体で盛り上げていこうという意図もあったみたいです。
なぜ「10月2日」と「毎月12日」なのか
これが個人的にはいちばん「なるほど!」と感じたポイントでした。
- 10月2日
「とう(10)ふ(2)」と読める語呂合わせ - 毎月12日
「とうふ(12)」と読む語呂合わせ
要するに年に1回だけじゃなくて毎月12日にもリマインドできるという構造なんですよね。
月に1度、スーパーで豆腐を手に取るきっかけにしてもらう。なかなか考えられた仕組みだと思います。
豆腐の歴史 中国から日本の食卓へ
豆腐の日の背景を知るには豆腐そのものの歴史を理解しておくと面白さが増します。実は2000年以上の歴史があるんです。
起源は古代中国・前漢時代
豆腐の発祥地は中国とされていて、起源は紀元前2世紀、前漢の淮南王・劉安(りゅうあん)にあるという説が有名です。
16世紀に書かれた中国の書物「本草綱目」に「豆腐は漢の淮南王劉安に始まる」と記されていることが根拠になっています。
ただ、唐の時代(618〜907年)以前には豆腐に関する文献がほとんど見当たらないため、実際の起源は唐代中期とする説もあって、確実なことはわかっていないみたいです。
あくまで「劉安発明説」は有力な伝承のひとつという認識が正直なところでしょう。
日本へ伝わった時代は奈良・平安時代の仏教と一緒に
日本に豆腐が伝わったのは奈良〜平安時代(8〜9世紀ごろ)で、遣唐使の僧侶たちが仏教とともに持ち帰ったと考えられています。
文献上の初出は1183年(寿永2年)、奈良・春日大社の神主の日記に「春近唐符一種」というお供え物の記録があり、これが豆腐に関する日本最古の記録とされています。
当時は僧侶や貴族など限られた人だけが口にできる、かなり貴重な食べ物でした 。
「今では庶民の食材」というイメージが強い豆腐ですがもともとはかなりの高級品だったんですね。
精進料理から庶民の食卓へ
鎌倉時代になると殺生を禁じられた禅僧が精進料理として豆腐を広く普及させていきます。そこから室町時代に京都へ、さらに江戸時代になって庶民の食べ物として全国に浸透したという流れです。
江戸時代には料理の多様性も一気に広がって湯豆腐・冷奴・揚げ出し豆腐など現代でもおなじみの食べ方が確立されていきました。
豆腐の日を知るとちょっと面白い話
日本の豆腐に使われる大豆の産地
ちなみに豆腐の原料である大豆の産地を知っておくと豆腐への見方が変わるかもしれません。
豆腐に使用される大豆は年間約50万トンとされており、米国産が約66%、カナダ産が14%、国産が18%という比率だそうです。
国産大豆を使ったと明記された豆腐が少し割高なのはこういう背景があるからなんですね。
思いのほか輸入大豆に依存している割合が高いと感じた人も多いんじゃないでしょうか。
記念日に合わせた企業キャンペーン
毎年10月2日になると豆腐メーカー各社が豆腐の日にちなんだキャンペーンを展開します。
2025年には湘南豆富のプレゼントキャンペーンとして抽選で102名様にプレゼントを贈るという、ちゃんと「102」にこだわった企画もあったみたいです。
こういう細かいこだわりをみるの、案外好きです😄

まとめ:豆腐の日のポイントをおさらい
- 10月2日は豆腐の日で「とう(10)ふ(2)」の語呂合わせ
- 毎月12日も豆腐の日で「とうふ(12)」と読む、同じく語呂合わせ
- 制定したのは日本豆腐協会、1993年(平成5年)で豆腐のPRと業界発展が目的
- 豆腐の歴史は約2000年で中国・前漢時代が起源とされる(ただし諸説あり)
- 日本には奈良〜平安時代に伝わって仏教の普及とともに精進料理として広まった
- 江戸時代に庶民の食文化へ(湯豆腐・冷奴など現代でもなじみの食べ方が確立された)
次の10月2日、あるいは来月の12日にはちょっとだけ豆腐の歴史を思い出しながら食卓に出してみてはどうでしょう。
意外とそういう「知ってる感」が料理への愛着につながったりするものですよね。
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