この記事を読めば「月化粧の日」がいつ、なぜ生まれたのか、その背景にある誕生秘話まで丸ごとわかります。
「月化粧の日って何?」
「どうして5月21日なの?」
と気になって調べている方、ちょっと待ってください。
ただの企業記念日だと思ったら大間違いで実はこの記念日の裏には、1人の菓子職人が20年以上温め続けた夢と、偶然舞い込んだ1本の電話が深く関わっているんです。
ちょっと先を読んでみてください、きっと月化粧がもっと好きになると思います。
月化粧の日とは
5月21日は大阪を代表するみるく饅頭「月化粧(つきげしょう)」の記念日です。
日本記念日協会に登録された経緯
「月化粧の日」は株式会社青木松風庵が制定し、2020年に一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録された記念日です
日付は「みるく饅頭月化粧」の販売を開始した2010年5月21日に由来していて、単純にその発売日がそのまま記念日になっています。
2020年というのがポイントでちょうど発売10周年の節目のタイミングに合わせて申請・認定されました。
10年間支えてくれた購入者への感謝と、これからもっと多くの人に月化粧の美味しさを知ってもらいたいという思いが込められているのです。

記念日を制定した青木松風庵とは
青木松風庵は大阪府阪南市に本社を置く和洋菓子の製造・販売会社です。
1984年(昭和59年)1月に創業者の青木啓一氏が妻のまゆみさんとともに大阪・岬町で和菓子店として開業したのが始まり。
もともとは祖父が営む和菓子店で修行を積んでいたのですが、「もっと多くの人にお菓子を届けたい」という思いから独立に踏み切ったとのことです。
月化粧が誕生するまでの歴史
月化粧が生まれた背景とその商品にかけた開発者の思いを掘り下げていきます。
20年来の夢「大阪土産をつくりたい」
青木啓一氏が「大阪を代表するお土産菓子をつくりたい」と考え始めたのは、いちご大福のヒットがきっかけでした。
創業から2年後、同業者から「東京でいちご大福が流行っている」という話を聞いた啓一氏。
「苺と粒餡の組み合わせは関西人には甘すぎる」と感じ、自家製の白あんを使って関西風にアレンジしたところ、これが予想以上の大ヒットに。
「おしゃれ」という突飛なネーミングで販売したことも話題になったそうです。この成功体験から、いつか大阪を代表するお土産菓子を作りたいと強く思い始めました。
とはいえ、「お土産には賞味期限の問題がある」ため、生菓子では実現が難しい。
なかなか踏み出せない状態が20年近く続いたのです。

転機となった「1本の電話」
2009年、そんな啓一氏のもとに意外な相手から電話がかかってきました。
関西国際空港の物販を担当する会社からの依頼で、「日持ちがするお菓子を作ってほしい」というものでした。
元々、青木松風庵と関西国際空港は距離が近いこともあって長年の取引関係があり、国内外の観光客増加を背景にそんな依頼が舞い込んできたんですね。
この1本の電話が20年越しの夢を動かすきっかけになったのです。
保存料を使わないこだわりが生んだ味
日持ちを実現するには「保存料を使う」「水分量を減らす」「糖度を上げる」の3つの方法があります。しかし青木松風庵は、保存料を一切使わないことにこだわりました。
保存料なしとなると残る選択肢は「水分量を減らす」か「糖度を上げる」の2つだけ。水分を減らすとパサつくし、糖度を上げすぎると甘くなりすぎる。
そこで考えついたのが、白あんに練乳とバターを混ぜること。
練乳で水分量を補填しつつ適度な糖度を保ち、バターを加えることでしっとりした食感も実現。
その結果、子どもからお年寄りまで好まれるやさしいミルク風味の饅頭が完成したわけです。
北海道産の2種類の白いんげん豆「大手亡(おおてぼう)」と「白金時(しろきんとき)」をブレンドした白あんをベースに練乳・北海道産バター・卵黄を合わせた自家製餡が、月化粧の美味しさの核心部分。
「月化粧」という名前の由来
名前の由来はシンプルながらとても情緒的です。
満月をイメージしたお菓子
「月化粧」と名付けられた理由はその形と色が満月に似ているからです。
丸くて黄色いフォルムが満月のように見えることから、月化粧という名前がつけられました。
和菓子と洋菓子の要素が融合した「和洋折衷」のお菓子でありながら、名前には日本らしい月のイメージが重ねられているのが、なんかとっても素敵だなと感じます。
「月に化粧をする」という言葉の響きも、どこか上品で土産物としての品位を感じさせますよね。
月化粧の成長と実績
記念日が生まれた背景にある「月化粧」のスケール感をお伝えします。
累計1億7000万個超えの大阪土産
2010年の発売以来、月化粧は累計販売個数1億7110万個を突破(伊右衛門月化粧含む)しています。2026年現在、年間売上は2270万個を超えており、1.5秒に1個売れているペースだというから驚きです。
2025年時点では「2秒に1個」というデータも出ていましたが、年々そのペースは上がっているみたいですね。
発売当初は年間1500万個程度だったものが最新の報告では1800万~2270万個規模まで成長していて、まさに関西を代表するお土産菓子に育ったのです。
モンドセレクション最高金賞を長期連続受賞
月化粧の品質を示すデータとして外せないのが「世界食品オリンピック」とも言われる国際審査機関モンドセレクションの受賞歴です。
2010年から2013年は金賞を3年連続受賞し、2014年からは最高金賞を10年以上にわたって連続受賞しています。さらに、2023年12月にはジャパン・フード・セレクションにおいてもグランプリを受賞。
個人的にはこれだけ長期間にわたって賞を受け続けるっていうのは、かなりの品質管理と改善の積み重ねがあってこそだろうと思います。

月化粧の日の毎年の取り組み
記念日は毎年さまざまな形で盛大に祝われています。
地域貢献と感謝を込めたイベント
青木松風庵は「月化粧の日」にあわせて毎年地元の小中学校や幼稚園の給食に月化粧を寄付する活動を続けています。
2026年は大阪府阪南市の小学校、泉南郡岬町の小中学校、泉南郡田尻町のこども園・小中学校が対象でした。
それだけでなく、発売16周年の2026年5月21日には、大阪梅田のディアモール大阪内でSNSフォローで月化粧が当たる抽選会や月化粧公式キャラクター「つきろーくん」のグリーティングなど、ファン向けのイベントも開催。
直営店での限定セールも毎年恒例になっていて(2026年は通常990円→850円で提供)、記念日を楽しめる工夫が各所に散りばめられています。
まとめ
- 月化粧の日は5月21日でみるく饅頭「月化粧」の発売開始日(2010年5月21日)に由来する
- 2020年に日本記念日協会が認定。発売10周年を機に制定された
- 制定したのは大阪府阪南市に本拠を置く株式会社青木松風庵
- 月化粧の名前の由来は、満月のように丸く黄色い形から
- 発売の直接のきっかけは関西国際空港の物販担当者からの1本の電話(2009年)
- 保存料不使用のまま日持ちを実現するため、白あんに練乳とバターを組み合わせるアイデアが生まれた
- 累計販売個数は1億7110万個超え(2026年時点)、1.5秒に1個売れている
- モンドセレクション最高金賞を10年以上連続受賞するなど品質評価も高い
- 記念日には毎年、地域の学校への月化粧の寄付や梅田でのイベントが開催される
コメント