「世界肝炎デーって聞いたことあるけど、実際なんの日なんだろう」
って思ったことありませんか。
7月28日が近づくとニュースやSNSで見かけることが増えるこの記念日、実は肝炎で苦しむ人たちを救うために作られた、けっこう重みのある国際デーなんです。
この記事を読めば世界肝炎デーの成り立ちから7月28日という日付が選ばれた理由、そして2026年の最新テーマまでしっかりわかると思います。
世界肝炎デーの基本情報
まずは世界肝炎デーがどんな目的で始まったのかその概要から押さえていきますね。
制定した組織と目的
世界肝炎デーは世界保健機関(WHO)が2010年に定めた国際デーです。
ウイルス性肝炎、特にB型肝炎とC型肝炎の世界的な蔓延を防ぐことと、患者や感染者への差別や偏見をなくすことが大きな目的なんですね。
予防や検査、治療の重要性を広く伝えるための日、というのが正式な位置づけになります。
世界の感染者数の規模
ちょっと驚くかもしれませんが世界ではB型肝炎かC型肝炎に罹っている人がおよそ5億人もいるとされています。これは世界中で12人に1人が肝炎を患っている計算になるんです。
しかも治療をせずに放置してしまうと肝硬変や肝臓がん、肝不全といった重い合併症につながる可能性があるので、決して他人事ではないなと感じます。
近年の推計ではウイルス性肝炎が原因で年間およそ130万人もの命が失われているとも言われていて、数字だけ見てもかなり深刻な状況だとわかりますね。

7月28日という日付の由来
なぜ7月28日なのかここが世界肝炎デーを理解するうえで一番面白いポイントかもしれません。
バルーク・ブランバーグ博士の誕生日
7月28日という日付はB型肝炎ウイルス(HBV)を発見したアメリカの医学者バルーク・サミュエル・ブランバーグ博士の誕生日に由来しているんです。
ブランバーグ博士は1925年生まれで、HBVの診断法とワクチンの開発にも貢献した人物として知られています。
彼はこの功績によって1976年にノーベル生理学・医学賞を受賞しているので、まさに肝炎研究の歴史そのものを体現した人だったと言えるでしょう。
発見者の誕生日を選んだ意味
正直な感想を言うと記念日の由来って偶然の要素が絡むことも多いイメージがあったんですが、世界肝炎デーはかなり意図的な選び方をしているなと思いました。
ウイルスを発見し、しかも実際にワクチンという解決策まで生み出した人物の誕生日に定めることで、「発見から予防へ」というメッセージ性が込められているように感じます。
これはあくまで自分の見立てですがただの啓発日ではなく研究と実践への敬意を込めた日付選びだったのかもしれません。
世界肝炎デー制定までの歴史
7月28日に統一されるまでには実はけっこう紆余曲折があったんですよ。
2004年の国際C型肝炎啓発デー
始まりは2004年10月1日にさかのぼります。ヨーロッパと中東の患者団体が「国際C型肝炎啓発デー」として設定したのが、そもそものルーツなんです。
当時のキャンペーン名は「You Have Company」でC型肝炎の予防や検査、治療についての知識を広めることが目的だったみたいですね。
この活動は2007年まで続けられていたそうです。
世界肝炎同盟による5月19日の制定
2007年になると、世界中の280を超えるB型肝炎・C型肝炎の患者団体が連携する非政府組織「世界肝炎同盟(World Hepatitis Alliance)」が発足しました。
そして翌2008年、この世界肝炎同盟が5月19日を「世界肝炎デー」として制定し、独自に活動をスタートさせています。
ちなみに2008年のキャンペーンタイトルは「Am I Number12?」というもので、先ほど触れた「12人に1人が肝炎」という事実をそのまま反映した、けっこうインパクトのあるフレーズだったなと思います。
2010年WHO総会での正式決定
大きな転換点になったのが2010年5月です。
第63回世界保健総会で7月28日を正式に「World Hepatitis Day」とする決議が採択されました。
これによって、それまでバラバラだった記念日の日付が統一されて、WHOが公式に支持する啓発デーの一つとして世界共通の位置づけになったんですね。
この決議では
「ウイルス性肝炎という世界的な公衆衛生問題について、教育と理解を深める機会を提供し、加盟国における予防・対策の強化を促す」
ことが明記されていて、ただの記念日というより政策的な意味合いも強い日だったりするんですよね。
日本における世界肝炎デーの取り組み
日本国内でも世界肝炎デーに合わせた独自の取り組みがあるのでこちらも紹介しておきますね。
日本肝炎デーと肝臓週間の設立
日本では世界肝炎デーと同じ7月28日を「日本肝炎デー」として、2012年度から定めています。
それだけじゃなく、7月28日を含む1週間を「肝臓週間」として、国や自治体、医療団体が協力しながら肝炎ウイルス検査の受検を呼びかけたり、正しい知識の普及に取り組んでいるんです。
以前は毎年5月の第4週を肝臓週間としていたんですが、世界のタイミングに合わせるかたちで7月に移行したという経緯があります。
国内の感染者数の推移
日本国内のB型・C型肝炎ウイルス持続感染者数は、医療の進歩もあって減少傾向が続いているようです。
厚生労働省の推計では2015年時点で約200万から250万人だった感染者数が、対策が進むことで将来的にさらに減っていく見通しが示されています。
個人的には検査を受ける機会を増やすことがこの数字をさらに下げる鍵になっているんじゃないかなと感じますね。
参考:https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2019/192161/201921003A_upload/201921003A0023.pdf
2026年の世界肝炎デーテーマ
2026年の世界肝炎デーがどんなテーマを掲げているのか見ていきましょう。
Let’s Break It Downというメッセージ
2026年の世界肝炎デーのテーマは「Hepatitis:Let’s Break It Down(肝炎:さあ、壁を壊そう)」です。
これは肝炎の排除を妨げている経済的、社会的、制度的な障壁、それにスティグマ(偏見)を取り除こうという呼びかけなんですね。
各国での展開
国によってテーマの掲げ方に少し違いがあるのも面白いところです。
例えば中国では2026年の宣伝テーマとして「社会共治消除肝炎(社会全体で取り組み、肝炎を消し去る)」というスローガンを掲げているようでWHOの世界共通テーマをベースにしつつ、それぞれの地域事情に合わせたメッセージを発信しているのがうかがえます。
この辺りは国ごとの医療体制や課題感の違いが表れていて、なかなか興味深いなと感じました。
この記事のまとめ
世界肝炎デーについて要点を整理しておきますね。
- 世界肝炎デーは2010年のWHO総会で7月28日に制定された国際記念日
- 日付はB型肝炎ウイルス発見者バルーク・ブランバーグ博士の誕生日に由来
- 前身として2004年の国際C型肝炎啓発デー、2008年の世界肝炎同盟による5月19日設定があった
- 世界では約5億人、12人に1人が肝炎に罹患しているとされる
- 日本でも2012年度から「日本肝炎デー」と「肝臓週間」を設定
- 2026年のテーマは「Hepatitis:Let’s Break It Down」
肝炎は早期発見と治療で対処できる病気だからこそ、この日をきっかけに検査を受けてみるのもいいかもしれません。

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