世界湖沼の日とは?由来や歴史を解説【8月27日】

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この記事を読めば世界湖沼の日がいつどうして生まれたのか、そして8月27日という日付にどんな意味が込められているのかがわかります。

ニュースで見かけて気になった方も、学校や仕事で調べる必要が出てきた方もこの記事を読めば知りたいことがひと通り把握できるはずです。

目次

世界湖沼の日とは何なのか

まず結論から言うと世界湖沼の日は国連が正式に定めた国際デーで、湖沼の保全や重要性を世界中に広めるための日なんです。

国連が定めた新しい国際デー

世界湖沼の日は2024年に国連総会で制定された記念日です。

英語では「World Lake Day」と表記され、事務局はUNEP(国連環境計画)が担当しています。

実はこの記念日、日本発の取り組みがきっかけで生まれたものなんですよね。

滋賀県が長年呼びかけを続けてきた結果、国際的な認知にたどり着いたという背景があります。

個人的には地方自治体の地道な活動が国連レベルの決議まで結びついたという流れが、けっこう感動的だなと思いました。

目的や意義について

世界湖沼の日の目的は人間の健康や福祉、経済発展、そして気候変動への対応において湖沼が果たす役割を、具体的かつ継続的に認識してもらうことにあります。

湖は単に景色がきれいなだけじゃなく、飲み水や農業用水、漁業、生態系の維持など、暮らしを支える基盤になっているんですよね。

それに、湖は地球上にある凍っていない表面淡水のうち、約9割を蓄えているとも言われています。

この数字を見たとき湖の存在感の大きさに正直驚きました。

世界湖沼の日はいつ制定されたのか

ここでは制定までの経緯を時系列で見ていきますね。

2024年12月の国連総会での決議

世界湖沼の日は2024年12月に開かれた第79回国連総会において採択されました。

決議番号はA/RES/79/142で、この中で8月27日を毎年恒例の世界湖沼の日として観察することが定められています。

決議が採択されたのは12月ですが記念日として最初に迎えたのは2025年8月27日になります。

インドネシア主導、74か国の共同提案

この決議は2024年5月にインドネシアのバリで開催された第10回世界水フォーラムの閣僚宣言に盛り込まれた内容が土台になっています。

それを踏まえてインドネシアが主体となり、日本を含む74か国が共同で提案する形になったんです。

ちなみに国際湖沼環境委員会(ILEC)も、この採択に至る過程で大きな役割を果たしたと明かしています。

ILECの代表は

「インドネシア政府のリーダーシップに深く敬意を表します」

とコメントを寄せていて、日本側からも歓迎の声が広がりました。

8月27日が選ばれた由来

日付の由来については実はとても具体的な出来事に結びついているんですよ。

1984年の第1回世界湖沼会議

8月27日という日付は1984年(昭和59年)8月27日に滋賀県大津市で開会された第1回世界湖沼会議、通称LECS’84にちなんでいます。

この会議は琵琶湖畔で5日間にわたって開催され、正式名称は

「世界の湖沼環境の保全と管理に関する滋賀会議」

でした。

40年以上前の出来事が国際デーの由来になるというのは、なんだか歴史のつながりを感じますよね。

琵琶湖の水質悪化がきっかけ

当時、琵琶湖では水質悪化が大きな社会問題になっていました。

「世界の湖の未来を守ろう」という呼びかけのもと29か国からのべ5800人を超える研究者や行政関係者、市民が集まったとされています。

この規模の集まりが1980年代の地方都市で実現していたというのは、ちょっと想像以上のスケールだなと感じました。

滋賀県という一地域から始まった課題意識が世界規模の動きに広がっていった点は、他の記念日にはあまり見られない特徴だと思います。

世界湖沼会議とILECの歴史

日付の由来を深く理解するには世界湖沼会議そのものの歴史も欠かせません。

トルバ事務局長の提言から生まれたILEC

1984年の会議の場で当時のUNEP事務局長だったモスタファ・トルバ博士が

「会議を世代を超えて継承し、世界が湖と流域の合理的な管理計画を策定することを支援する国際委員会の設立」

を提言しました。

この提言を受けて1986年に設立されたのが、公益財団法人国際湖沼環境委員会、通称ILECです。ILECは以来、UNEPをはじめとする国内外の機関と連携しながら、湖沼環境の保全に関する調査や研究、そして世界湖沼会議の開催を続けてきました。

概ね2年おきに開催される国際会議

世界湖沼会議は1984年の第1回以降、日本やアメリカ、ハンガリー、中国、イタリア、アルゼンチン、デンマーク、ケニア、インドなどおおむね2年ごとに世界各地で開催されてきました。

2025年7月にはオーストラリアのブリスベンで第20回会議が開かれ、「湖沼の声:統合的流域管理をめざして」というテーマで議論が行われたようです。

40年以上続く積み重ねが8月27日という一日に込められていると考えると、この記念日の重みが少し違って見えてきませんか。

最初の世界湖沼の日で起きたこと

制定されてから最初に迎えた2025年8月27日には、どんな動きがあったのかも見ておきたいところです。

滋賀県で開かれたみんなのBIWAKO会議

2025年8月27日、滋賀県大津市のびわ湖ホールでは「みんなのBIWAKO会議/COP4」というイベントが開催されました。

これは琵琶湖版のSDGsとして策定された「マザーレイクゴールズ」に関する取り組みで、初めて迎える世界湖沼の日を記念する特別企画も組まれていたようです。

地元では思った以上に大きな盛り上がりだったのではないかなと勝手に想像しています。

インドネシア・ジャカルタでの記念イベント

さらに2025年10月には世界湖沼の日の制定を記念する国際イベントがインドネシアのジャカルタで開かれ、ILECも公式招待を受けて参加したとのことです。

日付の由来である日本と制定を主導したインドネシアの両国で記念行事が行われたというのは、なかなか象徴的な流れだなと感じます。

世界湖沼の日が問いかけていること

この記念日が私たちに何を伝えようとしているのかを考えてみたいと思います。

湖沼が果たす役割の大きさ

湖は飲み水や農業、漁業だけでなく生物多様性の維持にも欠かせない存在です。

琵琶湖ひとつを見ても60種を超える固有種が暮らす日本最大の淡水湖として、近畿圏の暮らしを長年支えてきました。

世界中には名前も知られていない湖が数え切れないほどあって、そのひとつひとつが地域の暮らしを陰で支えているんだろうなと思います。

気候変動と湖沼保全のつながり

湖沼は気候変動の影響を受けやすい一方で、気候変動への対応そのものにも関わってくる存在です。

決議の中でも湖沼が気候変動の影響への対応に果たす役割を継続的に認識させることが目的の一つとして明記されています。

あくまで自分の見立てですが、今後は湖の水位変化や水温上昇といった観点からもこの記念日が注目される機会が増えていくのではないかなという気もしています。

まとめ

世界湖沼の日についてのポイントを整理すると以下のようになります。

  • 世界湖沼の日は2024年12月の第79回国連総会で制定された国際デーで事務局はUNEPが担っている
  • 8月27日という日付は、1984年に滋賀県大津市で開かれた第1回世界湖沼会議、LECS’84にちなんでいる
  • 決議はインドネシアが主導し、日本を含む74か国の共同提案によって成立した
  • ILECは1984年会議でのUNEP事務局長の提言を受けて1986年に設立され、世界湖沼会議の開催を続けてきた
  • 最初の世界湖沼の日である2025年8月27日には滋賀県とインドネシアの両方で記念行事が開かれた

湖沼という身近でありながら見過ごされがちな存在に、あらためて目を向けるきっかけになる記念日だと思います。

8月27日が近づいたら、近くの湖の様子をちょっと覗いてみるのもいいかもしれませんね。

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